注目のスタートアップ

農作物のアップサイクルに取り組む「グリーンエース」が資金調達

company

2022年9月30日、株式会社グリーンエースは、資金調達を実施したことを発表しました。

グリーンエースは、農産物のアップサイクルに取り組む東京農工大学発のスタートアップです。

東京農工大学とJA全農と共同で粉砕技術の研究に取り組み、色・香り・栄養成分を保持したまま粉末化できる技術をもとに2021年1月には自社ブランド「Vegemin」を立ち上げています。

「Vegemin」では、トマト・ニンジン・カボチャ・ホウレンソウなどの粉末や、野菜入りプロテインを販売しています。

今回の資金は、「Vegemin」で取り扱う商品の販売強化、食品加工の際に廃棄される未利用部位の有効活用事業に充当します。

農作物では、出荷の基準に適合しない規格外野菜が出ることがあります。

規格外野菜が発生する割合は総生産量の30~40%といわれています。

規格外野菜は、安価で販売されるほか、カット野菜、野菜ジュース、飼料などとして活用されることもありますが、多くは廃棄されている現状があります。

また、食品加工の現場では、野菜の皮やヘタなどが排出されますが、これらも焼却処分されることが多いようです。

一方で、近年は食品ロスの問題が取り沙汰されるようになり、こうした規格外野菜や食品加工での廃棄物を有効活用しようという取り組みが全国的に広がっています。

規格外野菜は虫食いなどにより、通常の野菜よりも足が速いこともあるため、長期間の保存ができるような加工方法が求められています。

野菜パウダーは野菜のすべてを活用できることから、規格外野菜や売れ残った野菜の活用法として高い注目を集めています。

パウダー化にあたっては、栄養価を向上させたり、色や味を残したままにするような技術が求められています。

安価かつ、野菜の魅力を損なわない粉末化技術が普及すれば、野菜の廃棄は大幅に減少することでしょう。

スタートアップの事業拡大には戦略的な資金調達やVCなどからの支援が重要です。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を掲載しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ JA全農 Vegemin アップサイクル グリーンエース 東京大学 株式会社 粉末 資金調達 農産物 野菜 食品ロス 食品残渣
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
NPO法人設立サムネイル
【保存版】NPO法人の設立は難しい?メリットや設立費用、条件など徹底解説
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
【2025年版】会社設立の流れ・手順・やることリストをわかりやすく解説
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

スポーツにおいてテクノロジーの活用を推進するソフトウェアやアプリを開発する「Knowhere」が4.8億円調達
2025年4月17日、株式会社Knowhereは、総額4億8000万円の資金調達を発表しました。 Knowhereは、スポーツにおいてテクノロジー活用を推進するソフトウェアやアプリケーションの企画・開…
プロダクトセキュリティ関連事業を展開する「Flatt Security」が10億円調達
2024年2月13日、株式会社Flatt Securityは、2024年2月29日付でGMOインターネットグループ株式会社よる約10億円の増資を受けるとともに、GMO-IGが既存株主から発行済株式の6…
大阪市の「TKG食堂@コナイト」で豆腐・納豆のサブスクリプション・サービスがスタート
2019年9月2日、DELICIOUS株式会社は、大阪市中央区南本町の「TKG食堂@コナイト」において、豆腐・納豆のサブスクリプション・サービスをスタートしたことを発表しました。 また、10月1日の消…
少量データでもリアルタイム学習「QuantumCore」が1.6億円調達
株式会社QuantumCoreは、総額約1億6,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 学習時の計算に必要なデータ量や計算力を著しく節約することができる、独自のリザーバ・コンピューティング…
障害者手帳アプリ「ミライロID」やユニバーサル・デザインのソリューション提供の「ミライロ」が3億円調達
2021年4月2日、株式会社ミライロは、総額3億円の資金調達を実施したことを発表しました。 障害者の視点から、ユニバーサル・デザインのソリューション提供や、障害者手帳アプリ「ミライロID」を運営を行っ…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集