デザイン思考のITサービスを展開する「Freewill」が音声のメタバースを開発する「Audio Metaverse」と業務提携

tips

2022年9月10日、株式会社Freewillは、Audio Metaverse株式会社(旧:株式会社ドキドキ)と、業務提携契約を締結したことを発表しました。

Freewillは、ICTエンジニアリング、ソーシャルサービスの開発、ブロックチェーンを使ったエコシステム構築、ITグローバル人材の育成などを行っています。

また、買い物することで森が増えるオンラインマーケットプレイス「tells market(テルズ マーケット)」を運営しています。

商品を購入することでポイント(Sec)が与えられ、一般的なポイントと同じように1ポイント1円として買い物で利用できるほか、提携サービスでも利用可能です。

さらに、このポイントが失効すると、自動的に森林保全団体に還元されます。

Audio Metaverseは、2014年にサンフランシスコで創業したスタートアップです。北米を中心に、アクセシビリティを考慮した音声ソーシャルアプリ「Dabel(ダベル)」の開発・提供を行っています。

現在は、プロダクトをメタバース/ブロックチェーン領域へと拡張させ、個人が誰でも3D音声空間をブロックチェーン上に創造できる音声メタバース「Audio Metaverse」を開発しています。

今回の提携により、「tells market」と音声メタバースを結びつけ、生産者と消費者が直接接点を持てる新たな空間を創出します。

メタバース(Metaverse)とは、大雑把にいえばインターネット上に構築された仮想空間のことを指します。通常の仮想空間よりも大規模で自由度が高いことを特徴としています。

通常のメタバースは3DCGで構築されており、VRゴーグルや、PC・スマートフォン・タブレットから専用アプリやブラウザを通じてアクセスします。

Audio Metaverseが開発している音声メタバース「Audio Metaverse」は、音声のみでつながることができる仮想空間です。

アクセスに必要なのはイヤホン/ヘッドホンだけであるため、既存の仮想空間よりも多くの人が簡単にアクセスできます。

「Audio Metaverse」では、現実空間がキューブという形に分割されます。キューブの持ち主は、音楽の演奏、歌、ディスカッションなどさまざまなことができ、その空間に入った者は誰でもその音を聞くことができます。

さらにユーザーの声はキューブにおける3次元の位置を反映しているため、臨場感のある体験ができます。

つまり、物理的な世界にいるユーザーと遠隔地から接続するユーザーが同じ音声空間体験を共有できるというものです。

音声コミュニケーションは、感情などが伝わりやすいこと、声には人それぞれの個性があること、ながら聞きできること、コンテンツ作成がテキストや動画などよりも簡単なことなどのメリットがあります。

また人間にとってもっとも親しみ深いコミュニケーション手法といわれています。

近年はClubhouseや、Twitterのスペース機能など、音声コミュニケーションを重視したアプリや機能が登場し注目を集めています。

今回のFreewillとAudio Metaverseの提携により、「tells market」と「Audio Metaverse」がどのように交わっていくのか注目が必要です。

自社とシナジーのある企業との協業・提携が実現できれば、両社のビジネスの成長につながりますし、競合との差別化にもつながるでしょう。「冊子版創業手帳」では、人脈を広げる方法や、商工会議所の活用方法など、販路拡大や提携先をみつけるためのノウハウを詳しく解説しています。

カテゴリ トレンド
関連タグ EC ブロックチェーン マーケットプレイス メタバース 株式会社 森林保全 業務提携 音声
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
法人成りとは?個人事業主が法人化するメリット・デメリットや手続きを徹底解説!
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
合同会社の設立方法を徹底解説|費用・手続き・必要書類まで分かりやすく解説!
【2025年最新】起業・開業の強い味方!補助金・助成金おすすめ15選
NPO法人設立サムネイル
【2025年最新】NPO法人の設立ガイド|費用・条件・手順を徹底解説
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?

トレンドの創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

スポーツチーム・選手に応援する気持ちをギフティングできるサービスを運営する「エンゲート」が4.6億円調達
2022年4月15日、エンゲート株式会社は、総額4億6,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 エンゲートは、スポーツチームや選手をギフティングを通じて応援できるWebサービス「Engat…
再生医療事業・細胞培養事業を展開する「ルミライズ」が資金調達
2023年7月21日、株式会社REVOLUTIONは、株式会社ルミライズが実施する第三者割当増資を引き受けることを決定したことを発表しました。 ルミライズは、再生医療事業や、細胞培養事業を手がけていま…
自然保全活動に対する資金循環を生み出す森林評価プラットフォームを構築する「sustainacraft」が9,000万円調達
2022年3月8日、株式会社sustainacraftは、9,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、インクルージョン・ジャパン株式会社の「ICJ2号ファンド」です。 東南アジア…
「WORC」が3,000万円調達 日替わりコーヒーを毎日届ける福利厚生サービスを本格始動
2019年12月19日、株式会社WORCは、3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 また、オフィスに淹れたてのコーヒーを日替わりで毎日届ける福利厚生サービス「WORC」を本格始動したこ…
「SOCIAL COMMON CAPITAL」が1.7億円調達 融資型クラウドファンディング事業「CAMPFIRE Owners」のMBOを実施
2022年8月24日、株式会社SOCIAL COMMON CAPITALは、総額約1億7,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 また、株式会社CAMPFIREが運営する融資型クラウドファ…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集