注目のスタートアップ

建築コンサルティング会社の「ナック」がメタバースを活用した住宅展示場を開発する「ARKLET」に出資

company

2022年9月7日、株式会社ナックは、株式会社ARKLETに対し、第三者割当増資を引き受け、出資したことを発表しました。

ARKLETは、仮想空間内の住宅内覧システム「Vuildee」を開発しています。

設計図から仮想空間内(メタバース)に住宅を建て、Webブラウザを通じて、PC・タブレットなどから建物内部を自由に歩き回りながら内覧(内見)できるシステムです。

常時インターネットに接続されたメタバース内に建築事業者自らが住宅を建てる仕組みにすることで、時間とコストの削減を可能にします。

ナックは、全国のビルダー・工務店に対する経営・商品・集客・営業におけるさまざまなソリューションを提供しています。

住宅展示場とは、複数のハウスメーカーがそれぞれの強みを活かしたモデルハウスを建て、顧客にPRするための場です。

顧客は複数の住宅を比較検討でき、さらには実際の住宅を見られるため、住宅の利便性の確認や暮らしのイメージなどを固めることが可能です。

一方で、住宅展示場のモデルハウスは新製品に対応するため、5年から10年程度で建て替えが行われます。

また、土地代を抑えるために郊外で運営されることが多いのですが、それでも広大な土地が必要となることから、相応のコストがかかってきます。また、郊外にあるという特徴から、訪れることができる顧客が限られています。

ところで、近年の新築住宅や賃貸物件の内覧・内見では、VR(仮想現実)を活用したサービスの提供がはじまっています。

VR内見は、VRゴーグルやWebブラウザなどを使い、3DCGなどで構築されたバーチャルな住宅・部屋を内見できるサービス/システムです。

賃貸物件では一度に複数物件の内見を行うことが多いのですが、移動に時間がかかることがネックでした。

VR内見は移動時間を削減できるため、より多くの物件の内見が可能となります。

また、新築住宅におけるVR内見も同様のメリットがあるほか、まだ実物を建てていなくても、3Dモデルがあれば内見ができるという大きなメリットがあります。

さらにモデルハウスの場合は、建築コストが削減できるため、今後広がっていくと予測されます。

最新技術や最新技術を活用したプロダクトの開発には豊富な資金が必要となります。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウについて詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ VR コンサルティング システム メタバース 仮想空間 住宅 建物 建築 株式会社 開発
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
一般社団法人設立サムネイル
一般社団法人の設立方法を徹底解説|手続きの流れ・必要書類・費用・メリットなど
【2025年最新版】合同会社と株式会社の違いを徹底比較!メリット・デメリットや選び方をわかりやすく解説
法人成りとは?個人事業主が法人化するメリット・デメリットや手続きを徹底解説!
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

警備・点検業務向けロボットソリューションを提供する「ugo」が資金調達
2025年5月27日、ugo株式会社は、資金調達を発表しました。 ugoは、業務DXロボットを開発・提供しています。 警備・点検・案内など、現場ごとの設備・業務に柔軟に対応できる設計を特徴としています…
【最大30万円支援】学生起業家向け助成金「AIBC学生起業支援助成金制度」【3/1開始】
株式会社メサイアは、「AIBC学生起業支援助成金制度」を2025年3月1日から開始しました。 この制度は、企業を目指す高校生・大学生を対象に、ビジネススキルを学び、実践的な起業準備を進めるための支援を…
オールインワンデータ分析ツール「データ統一クラウド」を提供する「Srush」が4億円調達
2023年11月22日、株式会社Srushは、総額4億円の資金調達を実施したことを発表しました。 Srushは、データ基板とBIの機能をオールインワンにしたデータ分析ツール「データ統一クラウド」を提供…
歯科技工物のCAD設計・デジタル製造サービス「エミウム 技工センター」を展開する「エミウム」が2.6億円調達
2022年12月14日、エミウム株式会社は、総額約2億6,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 エミウムは、歯科技工物のCAD設計・デジタル製造サービス「エミウム 技工センター」を展開し…
学習管理アプリ「Studyplus」などを提供する「スタディプラス」が資金調達
2022年8月24日、スタディプラス株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 スタディプラスは、学習管理アプリ「Studyplus」や、教育機関向け学習管理プラットフォーム「Studyplu…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集