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指輪型ウェアラブルデバイス「SOXAI Ring」を開発する「SOXAI」が3.15億円調達

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2022年9月5日、株式会社SOXAIは、総額3億1,500万円の資金調達を実施したことを発表しました。

SOXAIは、指輪型ウェアラブルデバイス「SOXAI Ring(ソクサイ リング)」を開発しています。

心拍数・心拍変動・血中酸素レベル・体表面温度・活動量などのバイタルデータを測定できます。

取得したデータは独自アルゴリズムで分析し、睡眠状態・活動状態・ストレス状態・憂鬱レベルなどをアプリに表示します。

幅7.6mm、厚み2.5mmの指輪型のデバイスであるため、日常的に着用していても邪魔にならず、違和感もありません。

今回の資金は、機能の高度化、サービスのUI/UX向上に向けた開発の加速に充当します。

また、追加機能として運動時のバイタル測定機能・血糖値関連指標の測定機能・生理周期トラッキング機能・感情状態分析機能・NFC決済機能等の搭載に向けた研究開発も実施します。

Appleのスマートウォッチ「Apple Watch」が発売されたのは2015年4月のことです。

この常時身に着けておくデバイスをウェアラブルデバイスと呼びます。

ウェアラブルデバイスは、メールや地図の確認、非接触決済、生体情報(バイタルデータ)の取得などで活用されています。

とくに生体情報の取得については医療・介護・ヘルスケアにおいて活用でき、ウェアラブルデバイスと連携したサービスが数多く開発・提供されています。

一方で、腕時計型のウェアラブルデバイスはある程度の大きさがあるため、常時身に着けておくことが煩わしいこともあります。

また、ディスプレイを搭載しているため消費電力が大きく、一度の充電での駆動時間が短くなってしまうという課題も抱えています。

ヘルスケアでは睡眠の質のチェックも重要ですが、寝ている間にウェアラブルデバイスを充電しないといけないとなると、睡眠のトラッキングができません。

また、睡眠時に腕時計型のウェアラブルデバイスを装着していることに違和感を抱く人も多いでしょう。

そのため、こうしたヘルスケアにおけるウェアラブルデバイスでは、身に着けていても邪魔にならず消費電力も小さい指輪型が主流になっていくと考えられています。

また、指は手首よりもバイタルデータの取得に向いているという特徴もあります。

すでに指輪型のウェアラブルデバイスは海外発のものがいくつか登場しており、スマートリングと呼ばれています。「SOXAI Ring」が国産のスマートリングとしてどのように受け入れられていくか注目が必要です。

新たな技術やプロダクトの開発には多くの資金が必要となります。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなどを詳しく解説しています。

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カテゴリ 有望企業
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