注目のスタートアップ

商用EV車両の製造・販売を行う「EVモーターズ・ジャパン」が6億円調達

company

2022年8月31日、株式会社EVモーターズ・ジャパンは、総額6億円の資金調達を実施したことを発表しました。

EVモーターズ・ジャパンは、商用EV車両(バス・トライク・物流車)を製造・販売しています。

30年以上にわたってリチウムイオン電池の充放電応用システムを開発しており、培ってきたリチウムイオン電池技術を応用し、世界最高クラスの低電力消費率・長寿命・高い安全性を備えたEVを開発しています。

今回の資金は、今後想定される大量受注の案件に対応するための国内商用EV量産組立工場の建設、試作車両・デモ車の研究開発、組織体制の強化に充当します。

EUは、2035年以降、ハイブリッド車を含むガソリン車の新車販売を事実上禁止にするという方針を明らかにしています。これにより、販売できるのは電気自動車(EV)もしくは燃料電池車(FCV)のみとなります。

国内では「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」により具体的な数字が示されています。

政府は、乗用車は2035年までに新車販売で電動車100%に、商用車は、小型車両は新車販売で2030年までに電動車を20%~30%、2040年までに電動車・脱炭素燃料車を100%にすることを目指しています。

一方で、2021年の新車販売台数の割合では、EV・PHVともに0.9%(前年0.6%)であり、電気自動車は普及には至っていません。

EVが普及しない理由としては、充電スタンドなどインフラ整備が追いついていないこと、急速充電であっても15分~60分と充電に時間がかかり旅行といった長距離で利用しにくいこと、地方では充電スタンドが少なく利便性が悪いことなどが挙げられます。

しかし、この充電インフラの課題は個人ユーザー視点でのもので、社用車(商用車)では事情が異なります。

社用車は走行ルートが決まっており、車両を保管・メンテナンスするための拠点が存在するため、個人よりもEV運用の課題が少ないという特徴があります。

また、企業活動としてもSDGsやESGへの取り組みが推進されており、車両のEV転換のニーズが高まっています。

プロダクトの開発や事業の成長には豊富な資金が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を掲載しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ EV EVモーターズ・ジャパン トライク バス モビリティ リチウムイオン電池 株式会社 物流者 自動車 製造 販売 資金調達 電気自動車
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

Web面接ツールやeラーニングの「playse.」など提供の「manebi」が4.8億円調達
2020年8月31日、株式会社manebiは、総額4億8,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Web面接ツール「playse. web面接」や、eラーニング・サービス「playse. …
インフルエンサーを通じた音楽プロモーションサービス「Meme」運営の「BabyJam」が3,000万円調達
2022年5月20日、スタートアップスタジオのStudio ENTRE株式会社は、スタジオ発のサービス「Meme」を運営する株式会社BabyJamが総額3,000万円の資金調達を実施したことを発表しま…
デジタルアイデンティティ(ID)の管理と最適なサービスとのマッチングを実現する「Qwi」が資金調達
2022年9月30日、株式会社Qwiは、資金調達を実施したことを発表しました。 デジタルのアイデンティティ(ID)を管理し、独自の企業向け認証APIを提供することで企業のID認証の負担を大幅に軽減する…
現場向け動画教育システム「tekibi」を運営する「Tebiki」が8億円調達
2023年9月12日、Tebiki株式会社は、借入等により総額8億円の資金調達を実施したことを発表しました。 Tebikiは、現場向け動画教育システム「tekibi」を運営しています。 小売・サービス…
コロナ禍に創業した企業の倒産動向について
株式会社帝国データバンクは、2020年2月以降のコロナ禍に創業した新興企業の倒産動向について、調査・分析を行い、その調査結果を発表しました。 概要 ・国内で新型コロナウイルスの感染拡大した2020年2…

大久保の視点

国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
「スタートアップワールドカップ2024」世界決勝を現地速報!優勝はEarthgrid(米代表・プラズマでトンネル掘削)
2024年10月4日、世界最大級のビジネスピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ(SWC)2024」の世界決勝戦が、米国・シリコンバレーで開催されま…
(2024/10/5)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集