注目のスタートアップ

薬効予測AIや腰痛対策アプリを手がける「biomy」が資金調達

company

2022年8月23日、株式会社biomyは、資金調達を実施したことを発表しました。

引受先は、株式会社新日本科学です。

biomyは、病院に蓄積されているデータに基づいた薬効予測を行うAIや、腰痛対策アプリを開発しています。

開発する抗腫瘍薬の投薬判断支援AIプラットフォームは、過去の患者情報をAIによって解析し、適切なコホート(共通の条件を持ったグループ)を選択することで、投薬効果を最大化するAIです。

AIによって従来の投薬基準判断では使われていなかった情報を加味することで抗腫瘍薬の予後を予測し、投薬の意思決定を支援することを目的としています。

開発する腰痛対策アプリは、東京大学医学部附属病院 22世紀医療センターの松平浩特任教授が考案した腰痛対策をスマートフォンで体験できるアプリです。

その日の痛み・症状に最適な体操や、腰痛になりにくい日常生活など、エビデンスに基づいた最新の腰痛対策を提供します。

また、行動経済学と認知心理学の知見によってUI/UX設計を行っているため、自然に継続できるという特徴を持っています。

2022年4月から、一般社団法人日本運動器学会学術プロジェクトのもと、実証実験を行っています。

今回の資金は、人材採用の強化、AI・IT技術の研究開発、医療機器開発の体制構築などに充当する予定です。

世界的に高齢化が進展していますが、日本はとくに高齢化の進展が深刻な国です。

高齢化の課題としては、治療・介護を受ける人が増加すると医療費が増大し、社会保障制度が崩壊してしまう可能性があることが挙げられます。

そこで、病気にかかってから治すのではなく、病気になりにくい身体を作り、健康を維持することを目的とした予防医学に注目が集まっています。

予防医学では効果を高めるため、個人の状態を把握し、最適な施策を提案することが重要です。

一方で、健康管理や予防医学のため、定期的にクリニックなどに通うというのは難しい人も多いでしょう。

そこで、多くの人が持っているスマートフォンを活用したヘルスケア・予防医学が注目されています。

デジタルを活用したヘルスケアをデジタルヘルスケア(もしくはデジタルヘルス)といいます。

デジタルヘルスケアでは、ウェアラブルデバイスによって日々の体調の変化などを把握したり、体調の変化に応じた健康の維持や増進のための方法を提案したりします。

近年は、ヘルスケアよりも踏み込み、アプリによって病気を治療するデジタルセラピューティクス(DTx)という領域も登場し、安価で手軽でありながら効果の高い治療法として注目が高まっています。

デジタルセラピューティクスはアプリで病気を治療するというものであるため、主に患者の生活習慣の管理や、行動変容の促進、治療の継続支援などを行います。

研究開発型のビジネスは資金調達が非常に重要です。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関するノウハウを詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ AI biomy 予測 対策 松平式腰痛対策メソッド 株式会社 腰痛 腰痛対策 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
合同会社とは?メリット・デメリット、株式会社との違いをわかりやすく解説
NPO法人設立サムネイル
【保存版】NPO法人の設立は難しい?メリットや設立費用、条件など徹底解説
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
一般社団法人設立サムネイル
「一般社団法人」設立ガイド|手続きの流れ・必要書類・メリット・費用など
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

金融教育FinTechサービス「ABCash」展開の「ABCash Technologies」が12億円調達
2022年3月30日、株式会社ABCash Technologiesは、総額約12億円の資金調達を実施したことを発表しました。 ABCash Technologiesは、個人向けのお金のパーソナルトレ…
商用EV車両の製造・販売を行う「EVモーターズ・ジャパン」が3.2億円調達
2022年12月22日、株式会社EVモーターズ・ジャパンは、12月27日付けで総額3億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、芙蓉総合リース株式会社、IMM Investme…
AI与信管理サービス提供の「アラームボックス」が1億円調達!
平成30年4月20日、アラームボックス株式会社は、総額1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 アラームボックスは、スマートフォンやPCから取引先を登録しておくだけで、取引先のリスクや状況変化を…
動画クリエイター向けAI作曲クラウド・サービス運営の「SOUNDRAW」が6,500万円調達
2020年6月17日、SOUNDRAW株式会社は、総額6,500万円の資金調達を実施したことを発表しました。 動画クリエイター向けAI作曲クラウド・サービス「SOUNDRAW(サウンドロー)」(無料β…
酪農・畜産向けIoTソリューション提供の「ファームノートHD」が資金調達
2020年1月15日、株式会社ファームノートホールディングスは、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、オイシックス・ラ・大地株式会社が設立したフードイノベーション領域に特化したCVCファン…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集