注目のスタートアップ

衛星データから地上の構造物を再現した仮想世界を自動生成するAIを開発する「スペースデータ」が14.2億円調達

company

2022年8月3日、株式会社スペースデータは、総額14億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

スペースデータは、衛星データと3DCG技術を活用し、バーチャル空間に現実と瓜二つの仮想世界を自動生成するAIを開発しています。

従来の3D地球儀が苦手とする一人称視点での3Dモデルを自動生成することを得意としており、VRゲーム・映像制作・自動運転・都市開発・防衛防災などへの活用を見込んでいます。

Googleは、世界各地の数百の都市・建物・地形の衛星画像を閲覧できるバーチャル地球儀システム「Google Earth」を提供しています。

「Google Earth」の一部の都市には3Dモデルが実装されており、ジオラマのように自由に閲覧することが可能です。

この3Dモデルの制作はコンピューターによって自動化されています。

一方でこの3Dモデルは衛星写真や航空写真を3Dモデルに貼りつけることで制作されているため、俯瞰的な視点で構造物が再現されており、人間の視点(一人称視点)に近づくほど劣化した表現になっていきます。そのため映像制作やゲームなどでそのまま活用することはできません。

スペースデータはこの課題を解決するAI技術を開発しています。

このAI技術は、人工衛星から取得した地上の静止画像と標高データをもとに地上の構造物を機械学習によって自動で検出・分類・構造化します。そして、建物などの種類・形状・広さ・高さ・色・材質などを分類することで、高精度の3Dモデルを自動で生成するというものです。

ビジネスの大きな成長のためには戦略的な資金調達が必要です。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるための方法など、資金調達のノウハウについて詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ 3DCG 3Dモデル AI データ 人工衛星 株式会社 自動生成 衛星 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
合同会社の設立方法を徹底解説|費用・手続き・必要書類まで分かりやすく解説!

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

秘密計算エンジン「QuickMPC」提供の「Acompany」が2億円調達
2021年6月14日、株式会社Acompanyは、総額2億円の資金調達を実施したことを発表しました。 独自開発の秘密計算エンジン「QuickMPC」の提供や、プライバシー保護・セキュリティに関するソリ…
乳幼児向けD2Cライフスタイルブランド「the kindest」を展開する「MiL」が5.5億円調達
2023年1月13日、株式会社MiLは、総額5億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 MiLは、D2Cライフスタイルブランド「the kindest(カインデスト)」を展開しています…
契約マネジメントシステム提供の「ContractS」が転職サイト運営の「キャリアインデックス」の子会社に
2022年5月20日、ContractS株式会社は、株式会社キャリアインデックスのグループへの参画について合意したことを発表しました。 また、キャリアインデックスは、ContractSの株式を2022…
「H.I.F.」が「ファブリカコミュニケーションズ」と中古車購入におけるAIを活用した与信システム事業化に向けた基本合意・トライアル開始
2022年6月16日、H.I.F.株式会社は、株式会社ファブリカコミュニケーションズと、両社のリソースを活用し中古車購入におけるAIを活用した新たな与信サービスの提供に向けた協議・検討を行うことで基本…
高品質かつ低コストで多孔性配位高分子を製造する独自技術を有する「Atomis」が資金調達
株式会社Atomisは、資金調達を実施したことを発表しました。 Atomisは、高品質かつ低コストで多孔性配位高分子(PCP/MOF)を製造する独自技術を有しています。 この技術を活用し、高性能・高品…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集