注目のスタートアップ

クラウド型治験業務管理システム「Study Works」を提供する「Buzzreach」が6.6億円調達

company

2022年7月21日、株式会社Buzzreachは、総額6億6,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

Buzzreachは、大学病院や中核病院向けのクラウド型治験業務管理システム「Study Works」を開発・提供しています。

治験の状況・プロジェクト管理・タスク管理・リソース管理・請求管理・製薬企業側とのやり取りなどを一元管理し、治験業務を効率化するクラウドサービスです。

また、周辺医療機関(サテライトサイト)に治験情報を共有し、候補患者の紹介を管理する被験者募集促進機能も備えています。

Buzzreachはほかに、患者等情報収集(ePRO)アプリ「VOICE powered by ミライク」、治験情報マッチングプラットフォーム「smt」、治験(臨床試験・臨床研究)のさまざまな課題を解決するSaaSサービス「puzz(パズ)」を提供しています。

今回の資金は、「Study Works」の開発・営業・採用・サポート体制の強化などに充当します。

治験とは、研究開発中の医薬品や医療機器の薬事承認を得るための試験のことであり、新薬を上市するためにとても重要な存在です。

治験では実際にヒトに投与・使用し、その変化を観察することで医薬品・医療機器の安全性・有効性を確認します。

実際のヒトで確かめる必要があるため、治験に参加する人を募集し、同意を得るというステップが必要となります。

一方で、国内では開発された新薬が上市されるまでにかなりの時間が費やされています。

その原因として、治験がスムーズに行われておらず、新薬の安全性・有効性のデータ取得が遅れていることが挙げられています。

治験がスムーズに行われていないのは、治験に関わる人材への待遇が十分ではないこと、治験に関する人材が不足していること、治験実施のための環境整備が十分ではないこと、治験に関するデータが広く公開されていないこと、患者への情報提供が十分に行われていないことなど、さまざまな課題を抱えていることが要因です。

Buzzreachは、この治験の課題を解決するため、治験業務を円滑にするクラウドサービスや、製薬企業と患者を直接つなぐプラットフォームを提供しています。

業務が円滑にいかないことは、さまざまな問題を生みます。創業期は使いやすいようにシステムを構築できる時期でもあるため、十分に検討してクラウドサービスなどを導入することが重要です。「冊子版創業手帳」では、社内システムの整備ノウハウを詳しく解説しています。また、ICTの専門家にインタビューを行い、創業期のシステム整備のメリットや注意点なども伺っていますので、こちらもご参考ください。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ Buzzreach Study Works クラウド プロジェクト管理 一元管理 効率化 医療機関 株式会社 業務 治験 管理 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

企業の最適なDX投資を実現するクラウドサービス「Entaar Cloud」を提供する「Entaar」が4,200万円調達
2024年7月3日、株式会社Entaarは、総額4,200万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Entaarは、企業の最適なDX投資を実現するクラウドサービス「Entaar Cloud」を提供…
ガス漏洩を可視化するシステムの販売・サービス提供を行う「Soilook」が3,000万円調達
2022年5月31日、株式会社Soilookは、総額3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Soilookは、成分分析技術を応用したガス漏洩を可視化するシステムの販売と、サービスの提供…
フィットネスブランド「VALX」などを展開する「レバレッジ」が30億円調達
2023年1月5日、株式会社レバレッジは、大手金融機関からの借入により総額30億円の資金調達を実施したことを発表しました。 レバレッジは、パーソナルジム検索サイト「ダイエットコンシェルジュ」の運営、山…
ファッションアイテムのサステナブルアウトレットモール「SMASELL」を展開する「ウィファブリック」が7.5億円調達
2022年11月29日、株式会社ウィファブリックは、総額7億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 ウィファブリックは、ファッションアイテムのサステナブルアウトレットモール「SMASE…
船舶の自動運転技術を開発する「エイトノット」が地域金融機関から資金調達
2022年12月19日、株式会社エイトノットは、広島ベンチャーキャピタルを引受先としたJ-KISS型新株予約権方式によるエクイティファイナンス、および池田泉州銀行から借入によるデットファイナンスを組み…

大久保の視点

国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
「スタートアップワールドカップ2024」世界決勝を現地速報!優勝はEarthgrid(米代表・プラズマでトンネル掘削)
2024年10月4日、世界最大級のビジネスピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ(SWC)2024」の世界決勝戦が、米国・シリコンバレーで開催されま…
(2024/10/5)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集