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VR酔いを軽減するVR技術「VRun System」などVRシステムの開発を手掛ける「雪雲」が3.5億円調達

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2022年7月20日、株式会社雪雲は、総額3億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

雪雲は、視覚情報と脳の認識のタイムラグなどによって引き起こされるVR酔いを軽減するVR技術「VRun System」を開発しました。

今後、「VRun System」などの技術をコアにメタバースプラットフォーム事業「The Connected World」を展開し、エンターテインメント・ビジネス・行政活動・生活の利便性の向上・産学連携などでの活用・取り組みを目指し、事業を拡大していきます。

2021年10月、Facebookはメタバース事業に注力していく姿勢を示し、社名をMeta(メタ)に変更しました。これによりメタバースはバズワードとなり、さまざまなプレイヤーの参入が相次ぎました。

メタバースとは、より大規模で幅広い体験を提供する仮想空間(バーチャル空間)のことです。

主にVRデバイスを用いてアクセスするものであり、すでにゲームや音楽ライブなどのエンターテインメント、大規模な展示会、美術館などで活用されています。

一方で、現状VRデバイスを利用した仮想空間体験はVR酔いと切っても切り離せない関係にあります。

VR酔いとはVRコンテンツを体験することで引き起こされる吐き気やめまいなどの症状のことで、いわゆる乗り物酔いと同じものです。

VR酔いの原因は、強いベクション(視覚誘導性自己運動感覚)を引き起こす特定の動きであることが研究によって明らかになっています。

ベクションとは、実際には静止しているのにかかわらず、視覚情報によって身体が移動しているような感覚が引き起こされてしまう現象のことです。

近年はハードウェア面だけでなくコンテンツ内においてもVR酔いを防ぐための工夫(移動時にガイドを表示する、周辺視野を隠す、激しい動きをなくす)などが実施されていますが、こうした工夫は表現を制限するものになってしまいます。

そのため、簡単に実装できるVR酔いを防ぐソフトウェア技術が求められています。

雪雲のVR酔いを防ぐ技術「VRun System」は、現在特許出願中であるため詳細は明らかになっていませんが、幅広くVR酔いを防ぐソフトウェア技術であると見られます。

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カテゴリ 有望企業
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