注目のスタートアップ

「i-nest capital」がデジタルトレーディングカードアプリやファンアプリプラットフォームを展開する「ユートニック」に出資

company

2022年7月7日、i-nest capital株式会社は、株式会社ユートニックに追加出資を実行したことを発表しました。

ユートニックは、デジタルトレーディングカードアプリ「DiiCa(ディーカ)」、応援しているクリエイターの作品を応援できるデジタルトレーディングカードアプリ「デジリアトレカ」、ファンアプリプラットフォーム「U-series」、メディアミックスプロジェクト「POST-FAKE」、アーティスト×オーケストラの演奏を届けるチャンネル「With ensemble」などを展開しています。

「DiiCa」は、撮り下ろしのデジタルトレーディングカードをコレクションできるアプリです。

一部のトレカには音声や映像など限定コンテンツが収録されています。またトレカはシリアル番号がついており、ファン同士で交換することも可能です。

「U-series」は、高品質なオリジナルアプリを低コスト・短期間で作成できるサービスです。

ファンクラブ機能・デジタルアイテム・ガチャ・ミッションなど、ファンアプリに必要な機能を備えています。

今後、さらなるアーティストの利用拡充と、Web3対応を推進していきます。

国内において有名なトレーディングカードには、プロ野球カードや、ポケモンカード、遊戯王、MTG(マジック・ザ・ギャザリング)などがあります。

トレーディングカードは買う際にどんなカードが入っているのかわからず、レアなカードはその数が少ないため、多くのコレクターが存在しています。

ファンによるトレード・売買が活発であることも特徴で、市場にめったに出回らないレアなカードはその価値が上昇し、数億円という値がついたこともあります。

また、プロ野球カードの例のように、カードゲームとして遊べない、ただコレクションするだけのトレーディングカードもコレクターが多く、2次流通も活発となっています。

そのためこのトレーディングカードの仕組みをデジタルに適用し、アーティストやファンに新たな価値を提供するサービスがいくつか登場しています。

もちろんこのデジタルトレーディングカードのモデルは昔から実現できたことではありますが、デジタルデータはコピーや改竄が容易であるため、コピー・改竄によってデジタルトレカの価値が毀損されてしまうことが課題となっていました。コピーや改竄を防ぐための仕組みの構築・運用にはコストがかかるため、ビジネスとして展開するにはこのコストの問題をクリアしなければなりません。

しかし、ブロックチェーンの登場により、デジタルデータが改竄されていないことを証明できるようになりました。これにより従来のデジタルデータのコピー・改竄の課題が解決されています。

また、このブロックチェーンがインターネットの基盤として実装され、デジタルデータが現実の商品と同じような価値を持って流通・取引されるようになった環境をWeb3といいます。

Web3ではクリエイターエコノミーやファンコミュニティなどが活性化すると考えられており、現在は黎明期としてさまざまなプレイヤーが試行錯誤している段階にあります。

ファンコミュニティの運営は、企業のファンコミュニティ運営やブランド形成などの領域への活用も進んでいます。プロダクトの販売や改善のためにはファンの獲得が重要であるため、創業期からコミュニティを運営していくのもよいかもしれません。「冊子版創業手帳」では、創業期のネットを活用したPRノウハウについて詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ DiiCa NFT POST-FAKE U-series Web3 With ensemble アーティスト クリエイター ディーカ デジタル デジタル・トレーディング・カード デジリアトレカ トレーディング・カード トレーディングカード トレカ ユートニック 株式会社
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
【2025年版】会社設立のやること・流れ・費用をチェックリストで完全解説
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

ファッションSNS運営の「SPRING OF FASHION」が3,000万円調達 コミュニティ型ウェブ接客ツールをリリース
2022年4月6日、株式会社SPRING OF FASHIONは、総額3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 SPRING OF FASHIONは、ファッションSNS「STYLISTA…
「地域づくり京ファンド」が茶葉の生産や茶の加工販売を手がける 「D-matcha」に出資
2023年3月16日、株式会社京都銀行は、一般社団法人 京都府北部地域連携都市圏振興社、一般社団法人 森の京都地域振興社、一般社団法人 京都山城地域振興社、京都銀行、京銀リース・キャピタル株式会社、京…
株式投資型クラウドファンディング「Unicorn」運営の「ユニコーン」が9,000万円調達
2022年6月20日、株式会社ZUUは、グループ会社の株式会社ユニコーンが、9,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 ユニコーンは、株式投資型クラウドファンディング「Unicorn」を運…
顧客対応クラウド「Re:lation」提供の「インゲージ」が1.5億円調達
2020年8月31日、株式会社インゲージは、総額1億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 メール・チャット・LINE・Twitterなど様々な問い合わせ情報の一元管理・社内共有を可能…
リワード型学習アプリ「tonton」を運営する「ness」が資金調達
2025年7月9日、株式会社nessは、資金調達を発表しました。 nessは、リワード型学習アプリ「tonton(トントン)」を運営しています。 学習のモチベーションを向上させる無料学習アプリです。日…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集