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2022年7月4日産業用スマートヘルメットサービス「CrossWare」を開発する「Borderless」が資金調達

2022年7月1日、株式会社Borderlessは、資金調達を実施したことを発表しました。
今回の調達により、累計調達額は約4.3億円となります。
産業用スマートヘルメットサービス「CrossWare」の開発や、二輪用スマートヘルメット「CrossHelmetX1」の開発・販売を展開しています。
「CrossWare」は、センサー・カメラ・GPS・ヘッドアップディスプレイ・スピーカー・マイクを搭載した専用デバイス(ハードウェア)と、専用に開発したヘルメットOS(ソフトウェア)により、遠隔臨場を効率化するサービスです。
動画・静止画・音声・テキスト・位置情報・温度・高度などのデータを取得し、クラウド上で体系的・網羅的に管理できます。
「CrossHelmetX1」は、二輪用のスマートヘルメットです。フルフェイスヘルメットにヘッドアップディスプレイやカメラが内蔵されており、走行中のルート案内やヘッドアップディスプレイによる後方の常時確認などが行なえます。
今回の資金は、「CrossWare」のデバイス開発、AIソフトウェア開発、人材採用に充当します。
また、建設・電気工事・物流・プラント・工場など各産業との連携をさらに強化し、企業との実証実験を積極的に推進します。
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戦闘機や一部の航空機にはヘッドアップディスプレイ(HUD)と呼ばれる透明なディスプレイが視界内に重なるように設置されています。現実の景色に情報を重ねて表示することで、情報確認のための視点切り替えを不要とすることを目的としています。
HUDは高級車などでも応用されており、速度表示やナビゲーションなどの情報の表示に活用されています。
スマートヘルメットはこれを二輪車(バイク)においても実現するものです。ヘルメットにHUDを内蔵することで、ナビゲーションや後方の確認など可能としています。
また、HUDによって情報を表示する技術は、情報を表示するためのメガネであるスマートグラスとして産業向けにも活用されています。
一方でメガネ型のデバイスは、装着者本人が視力矯正用のメガネを着用していたり、安全のためのゴーグルを使用するような場合には併用できません。
そのため近年はヘルメットに装着するタイプのデバイスが一般的となってきています。
工場や建設現場での作業では効率化と安全性の両立が求められています。スマートヘルメットは両手に何も持っていなくても必要な情報を確認できますし、カメラや音声によって遠く離れた管理者にリアルタイムで情報を送信できます。
次世代の現場作業においては必須のデバイスとなると考えられており、今後の発展に注目が必要です。
最新技術の開発には豊富な資金が必要となります。「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を提供しています。
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