注目のスタートアップ

生産・物流・販売まで一気通貫で取り組む農産物輸出事業などを展開する「日本農業」が11億円調達

company

2022年6月29日、株式会社日本農業は、総額約11億円の資金調達を実施したことを発表しました。

日本農業は、農産物輸出・品種知財輸出・輸出コンサルティングといった輸出事業、自社園地の運営・生産指導・資材輸入といった生産事業、ブランディング・海外販売といった販売事業を展開しています。

輸出・ブランディングにおいては「ESSENCE」ブランドのリンゴを東南アジアで販売しています。

タイをはじめとした現地にマーケティング人員を配置し、市場調査・ブランド推進・コンサインメント契約による棚作りなどの施策を進めています。

今回の資金は、主に以下の4つの目的に充当します。
・リンゴ、キウイ、サツマイモ等の国内での大規模輸出産地形成
・輸出用の大規模選果場への設備投資
・東南アジアでの自社ブランド「ESSENCE」のブランディング強化
・品種知財を活用した海外生産の強化

日本の農産物は、海外での日本食ブームや訪日観光客の増加などの影響を受け、順調に輸出額を伸ばしており、新型コロナウイルス感染症の影響によって全体的に輸出が減少傾向にある中、2021年の農産物の輸出額は前年比22.8%増となっています。

日本では少子高齢化の進行によって国内市場が縮小していくことが予測されているため、農林水産物においても海外市場を開拓する動きが広がっていると考えられています。

農産物において、2021年でもっとも輸出額が大きな輸出先は香港で、次いで中国となっています。3位は米国、4位は台湾、5位はベトナムです。

一方で、タイ・ベトナムへのリンゴの輸出金額は他の国に比べて大きくはないものの、タイにおけるリンゴの輸出金額は2017年に約2.2億円だったものが2021年には約4億円に、ベトナムは2017年に約1.4億円だったものが2021年には約2.4億円と倍近くに伸びています。

海外市場は非常に大きな市場であるため、参入することで利益の向上を見込めます。「冊子版創業手帳」では、海外展開の始め方のノウハウについて詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ ブランディング 東南アジア 株式会社 物流 生産 販売 資金調達 輸出 農産物
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
一般社団法人設立サムネイル
一般社団法人の設立方法を徹底解説|手続きの流れ・必要書類・費用・メリットなど
【記入例つき】事業計画書の書き方を初心者向けに解説|起業・融資対応テンプレートあり
【2025年版】会社設立のやること・流れ・費用をチェックリストで完全解説
法人成りとは?個人事業主が法人化するメリット・デメリットや手続きを徹底解説!
【2025年最新】起業・開業の強い味方!補助金・助成金おすすめ15選

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

量子インターネット実現を目的とした量子中継器・量子通信システム・関連技術の開発に取り組む「LQUOM」が資金調達
2023年1月31日、LQUOM株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 LQUOMは、量子インターネットの実現に必須となる量子中継器や、量子通信システム、関連技術の開発を行っています。 開…
エンジニア向けAIヘッドハンティング・サービス「LAPRAS SCOUT」など展開の「LAPRAS」が3.5億円調達
2020年9月14日、LAPRAS株式会社は、総額3億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 以下のサービスを展開しています。 ・個人向けのスキル可視化サービス「LAPRAS」 ・エン…
衛星データを利用した高精度な地表観測サービスを提供する「New Space Intelligence」が3,000万円調達
2022年10月13日、株式会社New Space Intelligenceは、総額3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 New Space Intelligenceは、光学衛星画像…
AITuber「紡ネン」などを手がける「Pictoria」が資金調達
2024年5月28日、株式会社Pictoriaは、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、ユナイテッド株式会社です。 Pictoriaは、AI技術で配信を行うバーチャルYoutuberである…
循環型社会に向けた不要品の回収・選別・再流通のインフラを構築する「ECOMMIT」が資金調達
2024年11月8日、株式会社ECOMMITは、資金調達を実施したことを発表しました。 今回の調達により、シリーズAの総額調達額は約15.9億円となります。 ECOMMITは、循環型社会の実現に向け、…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集