注目のスタートアップ

マンションの大規模修繕工事の一括見積支援サービスを展開する「スマート修繕」が1.5億円調達

company

2022年6月8日、株式会社スマート修繕は、1億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

引受先は、株式会社デライト・ベンチャーズです。

また、マンションやビルにおける大規模修繕の一括見積支援サービス「スマート修繕」を開始したことおも併せて発表しました。

分譲マンションの管理組合やビルなどの建物オーナー向けの一括見積支援サービスです。

複数の工事会社から見積や工事内容の提案を受けることで、適正な価格での共用部工事を実現できます。

マンションやビルといった建物は老朽化が避けられません。しかしきちんとメンテナンスすれば長く使用できます。

分譲マンションを購入する人は、将来的にマンションを売ることを考えている人も多いでしょう。

そのためにはマンションのメンテナンスが適切に行われていなければいけませんが、しかしマンションを修繕するための修繕積立金については、国土交通省の「平成30年度マンション総合調査」によると全体の約35%が不足しているというのです。

もし修繕するためのお金が足りなければ、修繕ができず、マンションの状態が悪化していき、空室率が増え、さらに修繕積立金が足りなくなっていくという負のスパイラルに陥ってしまいます。

そのためマンションでは計画的に大規模修繕を行わなくてはなりません。

しかし、設計コンサルタントを利用した大規模修繕工事の発注では、談合など不正が行われ、相場よりも高い価格で工事が行われてしまうケースが問題となっています。

2017年には国土交通省によって「設計コンサルタントを活用したマンション大規模修繕工事の発注等の相談窓口の周知について」という通知が、各種マンション管理団体に送られました。

修繕積立金が足りない中、こうした不正によって健全な発注も行えないというのは非常に大きな課題を抱えているといえます。

スマート修繕は、こうした課題を解決するため、建物オーナー向けの一括見積支援サービスを開始しました。

株式会社スマート修繕のコメント

このニュースを受けまして、株式会社スマート修繕 代表取締役 豊田賢治郎氏よりコメントが届きました。

・今回の資金調達の目的は何ですか?

1. 全国をカバーする工事会社網の整備、運営
2. カスタマーサポートの体制整備、運営
3. プロモーション
4. 十数万文字のオウンドメディアの制作(https://smart-shuzen.jp/top

※今回改善に挑みたい社会問題、課題の背景に「業界関係者と発注者の間に存在する情報の非対称性」があります。
その改善に少しでも資すればと考え、(外注せずに)インハウスで作成しました。
見出し等の構成、仕上げのライティングは、自身で心を込めて行いました。

・今後の展望を教えてください。

お問合せいただけるお客様にご貢献し、満足いただけること、弊社理念にご賛同いただける優れた工事会社様の発展に資することが何よりです。それに向けて邁進するのみです。

・読者へのメッセージをお願いします。

この度は弊社「スマート修繕」にご興味を持ってくださり誠に有難うございます。

分譲マンションにお住まいの方に向けてのメッセージとなりますが、
・組合の支出において大きな割合を占める項目は、大規模修繕工事、給排水管工事、エレベーター関連のメンテナンス・工事などとなります
・組合の収支改善に、支出の面から取り組まれるのであれば、これら工事の発注管理を強化されることをおすすめいたします

デジタル時代において企業を成長させるためには、最新のツールを活用し業務効率化を図ることが重要です。「冊子版創業手帳」では、創業期の社内システムの整備ノウハウを詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ スマート修繕 ピル マンション 修繕 共用部 工事 株式会社 見積 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
法人成りとは?個人事業主が「法人化」をするメリット・デメリットや手続きなどを解説!
NPO法人設立サムネイル
【保存版】NPO法人の設立は難しい?メリットや設立費用、条件など徹底解説
事業計画書とは?書き方の18ステップやメリットを解説!
起業の仕方サムネイル
起業の仕方を大解剖!初めての素人でも失敗しない起業の6つのステップと手順とは?
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

インフルエンサーのエージェント事業を展開する「アナライズログ」が「朝日放送テレビ」と資本業務提携
2021年9月1日、株式会社アナライズログは、朝日放送テレビ株式会社と、資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 アナライズログは、YouTuberなどのインフルエンサーのエージェント事業を展開…
小規模分散型水循環システムを開発する「WOTA」 「新明和工業」からの出資が決定
2022年8月10日、WOTA株式会社は、新明和工業株式会社から出資を受けることを決定したことを発表しました。 WOTAは、持ち運べる水再生プラント「WOTA BOX」・水循環型手洗いスタンド「WOS…
京都でシェアサイクル「PiPPA」を展開する「Clew」が資金調達
2022年6月6日、株式会社Clewは、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、株式会社京都銀行と京銀リース・キャピタル株式会社が協働で設立した「京銀未来ファンド3号 for SDGs」と、…
複合型ビューティーシェアサロン「SALON VILLAGE」運営の「WBP」が資金調達
2023年4月6日、株式会社WBPは、資金調達を実施したことを発表しました。 WBPは、美容従事者向け複合型ビューティーシェアサロン「SALON VILLAGE(サロンビレッジ)」を運営しています。 …
チームワークの力を活用したDX事業などを展開する「METATEAM」が「エル・ティー・エス」と資本業務提携
2023年9月25日、株式会社エル・ティー・エスは、METATEAM株式会社と、資本業務提携を締結したことを発表しました。 METATEAMは、チームワークとITをかけ合わせた“TeamTech”とい…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集