注目のスタートアップ

ビーコンを使ったPOI位置情報プラットフォーム「pinable」提供の「スイッチスマイル」が資金調達

company

2022年5月24日、株式会社スイッチスマイルは、資金調達を実施したことを発表しました。

関西万博に寄与し関西の活性化を目指すスタートアップに出資をする「大阪・関西万博活性化ファンド」の出資1号案件となります。

スイッチスマイルは、POI位置情報プラットフォーム「pinable(ピナブル)」や、LINE Botプラットフォーム「Motto-Bot(モットボット)」、オープンビーコンネットワーク構築・提供、行動・体験のDMP構築・解析、位置情報連動アプリ開発、位置情報戦略コンサルティング事業などを展開しています。

「pinable」は、施設内などに設置したビーコンにより人のオフライン行動履歴・興味・関心を取得し、アプリ向けSDK・DMP・位置情報ターゲティング広告配信などに活用するマーケティングプラットフォームです。

今回の資金は、大阪・関西万博に向け、大阪を中心とした関西圏でのビーコン設置を進め、2025年までに生活者のインサイトを把握するためのデータ活用基盤の構築に充当します。

ビーコンとは、無線通信機能のついたタグや端末のことです。

小売店の店舗内などにビーコンを設置することで、来店した顧客の行動や属性などのデータの取得が可能となります。

小売業界では、ECの普及などによりオフライン店舗において以前までの販売手法を続けていては、業績が伸びないという状況になっています。そのため、デジタルやデータを活用し、オフラインならではの施策やオンラインとオフラインを融合させた施策を実施していくことが重要となっています。

ビーコンなどのIoTは、オフライン店舗のデジタル化・データ活用において重要な存在で、高機能のものや安価に導入できるものなど様々なものが登場しています。

スイッチスマイルは、全国の鉄道会社や商店街などと連携し、これまでに8万個ものビーコンの設置を進めてきました。これにより取得された情報は膨大な量となるでしょう。

これまでデジタルマーケティングのターゲティングで利用されてきたサードパーティクッキー(3rd Party Cookie)は、個人情報保護の観点から世界的に規制され、段階的に廃止されていくことになっています。そのためターゲティングでは新たな手法が求められています。

ビーコンは、オフラインでの生活者の行動・情報を取得するものです。Web上では取得できないデータを取得することができるため、Cookieの廃止というデジタルマーケティングの出来事と合わせ、新たな活用が進んでいくと考えられます。

デジタル時代において企業を成長させるためには、最新のツールを活用することが重要です。「冊子版創業手帳」では、創業期の社内システムの整備ノウハウを詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ Motto-Bot pinable POI スイッチスマイル ビーコン ピナブル プラットフォーム マーケティング モットボット 位置情報 大阪・関西万博 大阪・関西万博活性化ファンド 株式会社 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
【記入例つき】事業計画書の書き方を初心者向けに解説|起業・融資対応テンプレートあり
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

出荷者と流通事業者をつなぐ農業流通特化型SaaS「nimaru」提供の「kikitori」が3,000万円調達
2021年1月14日、株式会社kikitoriは、3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 出荷者と流通事業者をつなぐ農業流通特化型SaaS「nimaru」を提供しています。 このサービ…
周回衛星向け地上セグメントサービスプロバイダーの「インフォステラ」が7億円調達
2021年10月21日、株式会社インフォステラは、総額7億円の資金調達を実施したことを発表しました。 周回衛星向けGround Segment as a Service(GSaaS)プロバイダー事業を…
デジタルヘルスサービスの事業化支援「Doctors Cloud」などを手がける「ドクターズ」と「ITソリューションズ」が資本業務提携
2023年8月31日、ドクターズ株式会社は、キヤノンマーケティングジャパングループのキヤノンITソリューションズ株式会社と資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 ドクターズは、デジタルヘルスサ…
建設業界向けコミュニケーションアプリ「クラフタ」を運営する「グローバ」が2.2億円調達
2023年5月31日、株式会社グローバは、総額2億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 グローバは、建設業界向けコミュニケーションアプリ「クラフタ」や、建設業界に特化した人材紹介サー…
単層カーボンナノチューブを提供する「名城ナノカーボン」が「関西電力グループ」と資本業務提携
2022年5月31日、関西電力株式会社は、関電グループの子会社・合同会社K4 Venturesを通じ、株式会社名城ナノカーボンに出資を行い、資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 名城ナノカー…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集