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2022年4月28日経済産業省がスタートアップの法務支援を行う専門家チームを創設

2022年4月26日、経済産業省は、「スタートアップ新市場創出タスクフォース」を創設することを発表しました。
「スタートアップ新市場創出タスクフォース」は、スタートアップの新市場創出の推進のため、専門の弁護士チームを創設し、規制に関する相談対応や各種規制改革制度の活用促進を行うことを目的としたものです。
具体的には、規制に関する相談対応、グレーゾーン解消制度・新事業特例制度・規制のサンドボックス制度等の規制対応の制度の活用促進を行います。
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グレーゾーン解消制度とは、具体的な事業計画に即して、規制の適用の有無を確認できる制度です。
いわゆる、国から適法であるというお墨付きをもらえることになるため、安心して事業を運営できるほか、顧客に対しても安心・安全を提供することが可能となります。
どのような事業がグレーゾーン解消制度を活用しているのかは、厚生労働省のホームページから概要を確認することができます。どのような事業が活用し、どのような回答がなされているのか確認することができるため、活用を考えている方は一度閲覧してみるのもよいでしょう。
また、ほとんどは申請から1カ月以内に回答されているため、スピーディーな展開を図りたいスタートアップにも向いている制度といえます。
一方で、グレーゾーン解消制度は適法かどうかを確認するものなのですが、確認したいポイントを具体的に絞り、そしてその法律と事業にまつわる自分の解釈を提示することが必要であるため、法律に詳しくない起業家・経営者にとっては活用のハードルの高いものとなっています。
そのため弁護士などの専門家に相談するなどして紹介する法律を具体的にするということが行われるのですが、今回の「スタートアップ新市場創出タスクフォース」は、こういった弁護士への相談の窓口を作ることにより、さらにグレーゾーン解消制度を活用しやすい制度にすることを目的としています。
経営において、法律が関わってくる場面は多々あります。起業家だけでは判断できないこともあるので、弁護士に依頼することは重要です。「冊子版創業手帳」では、創業期から顧問弁護士を依頼するメリットについて専門家にインタビューしています。
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