注目のスタートアップ

太陽光発電システムの第三者所有サービス「シェアでんき」運営の「シェアリングエネルギー」が40億円調達

company

2022年4月8日、株式会社シェアリングエネルギーは、総額40億円の資金調達を実施したことを発表しました。

シェアリングエネルギーは、太陽光発電システムの第三者所有サービス「シェアでんき」を提供しています。

シェアリングエネルギーが戸建ての屋根を借りるという形で太陽光パネルを設置するモデルにより、初期費用0円月額利用料0円で太陽光発電システムを設置・利用できるサービスです。

これにより入居者は電気(自家消費課金)を1kWhあたり22円~30円で利用でき、15年経過後は太陽光発電システム一式が無償譲渡され余剰売電収入を受け取ることができるようになります。

また、月額17,800円(税込)で太陽光発電システムと同時にテスラ製の蓄電池「Powerwall」を設置・利用できるプランもあります。

SDGs(持続可能な開発目標)が示されたことにより、世界的にクリーンなエネルギーである再生可能エネルギーの普及に向けた取り組みが推進されています。

日本の再生可能エネルギーにおいては太陽光発電が水力発電に次いで大きな割合を占めており、また年々その発電量を増加させています。

太陽光発電システムは住宅の屋根などにも設置できることが大きなメリットです。太陽光パネルの値段も下がってきており、性能も向上してきています。

しかし、太陽光発電の初期費用はだいたい10年ほどで回収できると言われていますが、初期費用が平均して200万円ほどかかり、蓄電池も設置しようと思うとさらに高くなることがやはり導入へのネックとなっています。また太陽光発電システムが故障した際や定期的なメンテナンスの費用なども考えると、導入に二の足を踏んでしまう人がいることは理解できるでしょう。

シェアリングエネルギーが提供する「シェアでんき」は、戸建ての屋根を借りるという形(第三者所有モデル)で太陽光発電システムを設置するというビジネスモデルを採用する太陽光発電サービスです。

マネタイズとしては、契約者の自家消費電力以外の余剰電力を売電し、売電収入を得るという形をとっています。

契約者は、通常の電力会社とよりも安い電気代になるというメリットと、15年経過後に売電収入を受け取れるようになるというメリットがあります。

また、シェアリングエネルギーは、太陽光発電システムを普及させることにより、太陽光発電システムが設置された住宅間で電力を融通しあえる電力システムを構築することを目指しています。

燃料価格の高騰などによる電気料金の上昇もあり、再生可能エネルギーの活用に消費者の目が向けられるようになってくると考えられます。そのため初期費用ゼロ円で太陽光発電システムを導入できる「シェアでんき」は大きく注目される可能性があります。

起業ではオフィス、電気、インターネットなど様々な契約が必要となります。なるべくコストを抑えた契約をしたいと考えるのが起業家です。また、環境・社会・ガバナンスに関するサスティナブルな取組みを行っている企業に投資するESG投資が注目されていることもあり、コストだけではなく中長期的な面を考慮するのもよいかもしれません。「冊子版創業手帳」では、オフィス契約の際の注意点などについて詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ PPA エネルギー サービス シェアでんき シェアリングエネルギー テスラ 再生可能エネルギー 太陽光発電 株式会社 第三者所有モデル 蓄電池 資金調達 電気
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
起業するには何から始める?ゼロからできる起業のやり方【5ステップ解説】
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
一般社団法人設立サムネイル
一般社団法人の設立方法を徹底解説|手続きの流れ・必要書類・費用・メリットなど
法人成りとは?個人事業主が法人化するメリット・デメリットや手続きを徹底解説!

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

DXの相談窓口を運営する「ユーティル」が5.4億円調達
2023年12月15日、株式会社ユーティルは、総額5億4,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 ユーティルは、Web制作に関する相談カウンター「Web幹事」、動画制作に関する相談カウンタ…
「日本クラウドキャピタル」がベンチャー株式のセカンダリーマーケット「FUNDINNO MARKET」をリリースへ
2021年10月26日、株式会社日本クラウドキャピタルは、「FUNDINNO MARKET(ファンディーノマーケット)」の提供に向け、準備を進めることを発表しました。 「FUNDINNO MARKET…
エッジAIカメラソリューション提供の「AWL」が20億円調達
2021年6月2日、AWL株式会社は、総額20億円の資金調達を実施したことを発表しました。 既設の防犯カメラをAI化する専用エッジデバイス「AWLBOX」と、タブレットやサイネージにインストールするこ…
広域Wi-Fiによる通信サービスを提供する「DX通信」が資金調達 E・Jホールディングスと資本業務提携
2025年10月24日、DX通信株式会社は、資金調達を発表しました。 E・Jホールディングス株式会社を引受先とする第三者割当増資を実施し、資本業務提携契約を締結しました。 DX通信は、広域Wi-Fi通…
「ニーリー」・「日本管理センター」・「いい生活」の3社が業務提携 不動産管理会社のDXを推進
2021年1月26日、株式会社ニーリーは、日本管理センター株式会社、株式会社いい生活と、業務提携契約を締結したことを発表しました。 ニーリーは、月極駐車場の募集から契約業務、契約後の月額使用料の収納代…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集