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化粧品ECプラットフォーム「NOIN」運営の「ノイン」が資金調達

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2022年3月17日、ノイン株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。引受先は、アクサ生命保険株式会社です。

ノインは、化粧品ECプラットフォーム「NOIN」を運営しています。

メイクアップ術やメイクの悩みを解決する記事などのコンテンツの発信や、オウンドメディアとして立ち上げたInstagramアカウントの「NOIN.tv」によりほぼ毎日情報を発信していることを特徴としています。この情報発信により、最適な化粧品と出会えるECを実現しています。

また、サステナビリティへの取り組みとして、“自然の恵みを暮らしに取り入れる”をコンセプトとしたオリジナルブランド「ABÜR(アブール)」を3月に立ち上げ、ボタニカルオイルとフィニッシャークリームの2種類のヘアケアアイテムを展開しています。

今回の資金は、化粧品業界のサステナビリティトランスフォーメーション(SX)への取り組みの強化に充当されます。

2020年の化粧品業界のEC化率(電子商取引が占める割合)は6.72%であり、全産業の8.08%と比べるとEC化が遅れている業界といえます。

化粧品ECが進んでいない要因としては、実際の店舗で自分に合うものを試供品・テスターを用いて決める人が多いこと、化粧品を置くドラッグストアが充実していること、化粧品のデジタルマーケティングが難しかったことなどが挙げられます。

ノインは、Instagramのアカウントを運用し、ユーザーとのコミュニケーションを充実させることで、若年層のユーザーを獲得していることが大きな特徴です。Instagramではメイク術やおすすめの化粧品の紹介だけでなく、DM(ダイレクトメール)を開放し、ユーザーの商品選びなどをサポートすることで、コミュニケーションから商品の購入までの導線を構築しています。

また、化粧品業界では、過剰生産による商品の廃棄や、消費者による化粧品のパッケージ(や容器)の廃棄の発生などの環境負荷が課題となっています。ノインが立ち上げた新たなブランド「ABÜR」では、植物由来100%のボタニカルオイルと、植物由来97.6%のフィニッシャークリームを提供しています。また、容器の一部にはバイオマスプラスチックを採用し、パッケージにはFSC認証紙を使用していることを特徴としています。

ECサイトはプロダクト販売のチャネルとして重要な存在です。ただ販売するだけでなく、企業・ブランドの価値観を発信するためのものとして活用することもできます。「冊子版創業手帳」では、創業期におけるECサイトの導入について詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
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