注目のスタートアップ

顧客体験のパーソナライズを実現するコミュニケーションプラットフォーム「MicoCloud」提供の「Micoworks」が12億円調達

company

2022年2月9日、Micoworks株式会社は、総額約12億円の資金調達を実施したことを発表しました。

顧客体験のパーソナライズを実現するコミュニケーションプラットフォーム「MicoCloud(ミコクラウド)」を開発・提供しています。

LINEを軸に顧客中心のコミュニケーション体制を構築できるサービスです。

アンケートや行動に応じた属性管理や顧客の興味・感心に合わせた配信を実施できるほか、LINE完結のEC・予約機能やチャットボットによるQ&Aを顧客に提供することができます。

将来的には、他サービスへの対応や、顧客ごとのリアルタイムデータを反映したマーケティング活動により、顧客体験のパーソナライズを実現します。

今回の資金は、開発体制の強化や、「MicoCloud」のさらなる機能拡充、EC特化の新規プロダクト開発、セールス・マーケティング活動、人材採用に充当されます。

近年、あらゆるBtoCビジネスで、顧客体験(CX)の重要性が注目されています。

顧客体験とは、顧客が商品やサービスを知ってから、購入・利用、さらにアフターサービスなどのサポートに至る一連の企業との関わりにおける体験のことです。

重要視されるようになった要因は、市場が成熟し商品・サービス自体では差別化が図れなくなってきたこと、SNSの普及により商品やサービスに関する一連の情報がすぐに拡散されること、スマートフォンの普及により企業と顧客の接点が多様化したことなどといわれています。

またサブスクリプションサービスでは顧客が継続的に利用してくれることが重要であるため、密なコミュニケーションによって顧客の離脱を防止することが必要となってきたことも理由のひとつでしょう。

「MicoCloud」は、LINEを活用することで顧客中心のコミュニケーションを実現するサービスです。

LINEは、MAU(月間アクティブユーザー数)が約8,900万人おり、日本の人口の70%以上をカバーするという圧倒的に利用されているSNSです。

その利用率だけでなく、1対1のコミュニケーションであることや、メッセージの開封率が高いことから、顧客との接点として大きく注目されています。

Micoworks株式会社のコメント

このニュースを受けまして、Micoworks株式会社よりコメントが届きました。

・今回の資金調達の目的は何ですか?

今回の資金用途は、事業基盤を整え、さらなる成長を図るために以下のことに投資いたします。
 ・MicoCloudの機能拡充
 ・EC特化の新規プロダクト開発
 ・セールスやマーケティングへの投資
 ・CxOクラスやマネージャークラスの採用強化

・今後の展望を教えてください。

将来的には他サービスへの対応や、年代、性別、居住地だけでなく顧客一人ひとりのリアルタイムデータを反映したマーケティング活動をする「ダイナミックセグメンテーション」を活用し、顧客体験のパーソナライゼーションを実現します。

・読者へのメッセージをお願いします。

私たちのプロダクト「MicoCloud」ではリアルタイム性のあるデータを軸に必要な情報を、最適なチャネルで提供する真のパーソナライゼーションを実現していきます。そして、企業の良きパートナーとしてお客様への価値創造を行うことで、企業もお客様もより豊かになれる社会の実現を仲間と共に目指していきます。

プロダクトの販売のためにはPRやマーケティングが重要です。特にSNSマーケティングはリアルな顧客の声を聞けることが大きなメリットです。「冊子版創業手帳」では、創業期でも行えるネットを活用したPRノウハウについて詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ EC LINE MicoCloud Micoworks コミュニケーション パーソナライズ プラットフォーム マーケティング ミコクラウド 株式会社 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【2025年最新】起業・開業の強い味方!補助金・助成金おすすめ15選
【2025年版】会社設立のやること・流れ・費用をチェックリストで完全解説
NPO法人設立サムネイル
【保存版】NPO法人の設立は難しい?メリットや設立費用、条件など徹底解説
合同会社とは?メリット・デメリット、株式会社との違いをわかりやすく解説
【初心者向け】事業計画書の書き方18ステップ|起業・融資対応テンプレート付
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

精密部品加工業において加工プログラミング工程を完全自動化するAIソフトウェア「ARUMCODE」などを提供する「アルム」が7.6億円調達
2024年5月20日、アルム株式会社は、総額7億6,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 アルムは、製造AIである「ARUMCODE」と、完全自動マシニングセンター「TTMC」を開発・提…
デジタルウォレットアプリ提供の「Kyash」が49億円調達
2022年3月17日、株式会社Kyashは、総額49億円の資金調達を実施したことを発表しました。 デジタルウォレットアプリ「Kyash」を提供しています。 アプリから仮想的なVisaカードを発行でき、…
農産物の生産から販売まで一気通貫で展開する「日本農業」が42億円調達
2024年5月30日、株式会社日本農業は、総額約42億円の資金調達を実施したことを発表しました。 日本農業は、生産から販売までを一気通貫で担い、産業の構造転換を目指しています。 2016年の設立から、…
人を生かし育てるリーダーになるためのコーチング習得プログラム運営の「コーチェット」が1億円超調達
2021年1月29日、株式会社コーチェットは、総額1億円超の資金調達を実施したことを発表しました。 人を生かし育てるリーダーになるためのコーチング習得プログラム「CoachEd」を運営しています。 3…
中古車のC2Cプラットフォーム「Ancar」が手洗い洗車サブスクを10月リリース
2019年9月16日、株式会社Ancarは、2019年10月にリリースを予定している、手洗い洗車のサブスクリプション型サービスの事前登録キャンペーンを開始したことを発表しました。 このサービスは、月額…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集