注目のスタートアップ

健康管理システム「Carely」開発・運営の「iCARE」が19億円調達

company

2022年2月7日、株式会社iCAREは、総額19億円の資金調達を実施したことを発表しました。

健康管理システム「Carely(ケアリィ)」を開発・運営しています。

企業に眠る健康データ(健康診断・ストレスチェック・産業医面談など)を一元管理するシステムです。

数値情報をひとつの画面で俯瞰的に把握することができるため、データ収集・不調者判定・組織分析にかかる時間を削減することができます。

また健康ビッグデータを活用した健康経営コンサルティングも提供しています。

今回の資金は、健康ビッグデータをより一層活用するプロダクトの開発の加速や、人材採用、組織体制の強化に充当されます。

健康経営とは、従業員などの健康管理を経営的な視点で捉え、経営戦略に役立てることです。

従業員の健康を保つことで生産性を向上させることを目的としています。

健康経営が経営手法のひとつとして注目されている要因としては、従業員の高齢化や人手不足が挙げられます。

健康経営を実現できれば、病気によって休暇を取らざるを得ない人が減りますし、また人材の定着にもつながるでしょう。

従業員の不調は、仕事のやり方や職場の人間関係などに関係があるため、健康経営の実施によってこれらを改善することにより、結果的に働きやすい職場をつくることができます。

また、健康経営は大企業が取り組むものであるというイメージがありますが、人材ひとりひとりの価値の高いスタートアップや中小企業ほど重要であるとも考えられます。

従業員が50名以下の事業所はストレスチェック制度が義務づけられてはいませんが、企業としての成長を目指すのであれば能動的に健康管理を実施したほうがよいでしょう。

そして、適切な健康経営の実施のためには、「Carely」のようなシステムを活用することが重要です。

株式会社iCAREのコメント

このニュースを受けまして、株式会社iCAREよりコメントが届きました。

・今回の資金調達の目的は何ですか?

健康データの活用のためのプロダクト開発と人材への投資、ほかマーケティングへの投資を目的にしています。

・今後の展望を教えてください。

「働くひとの健康を世界中に創る」というパーパスのもと、健康データの活用を拡充させるべく、健康管理システム「Carely(ケアリィ)」の開発を加速させてまいります。

Carelyによって、企業が従業員のヘルスケアを充実させ、健全な組織創りに繋げていくことで持続的な事業成長を可能にし、ひいては社会の発展に寄与することを目指しています。

・読者へのメッセージをお願いします。

この度の資金調達に寄せられたiCAREへの信頼と期待に応えられるよう、事業はもちろん、組織としても成長してまいります。引き続き応援よろしくお願いします。

心身の状態は仕事をするために重要です。また、人を雇う場合、自分だけはなく従業員の状態も管理しなくてはなりません。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「総務手帳」では、ストレスチェック実施のノウハウについて詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ Carely iCARE ケアリィ システム ストレスチェック 一元管理 健康管理 健康経営 健康診断 株式会社 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

宇宙バイオ実験サービスを開発する「IDDK」が2.4億円調達
2023年12月4日、株式会社IDDKは、総額2億4,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 IDDKは、光学技術と半導体技術の融合により従来の顕微鏡とは全く異なる原理の革新的な顕微観察技…
温室効果ガス削減のための国際イニシアチブ「SBT」取得を支援する「中小企業のSBT申請サポートサービス」がリリース
2022年5月17日、株式会社エネルギーソリューションジャパンは、新サービス「中小企業のSBT申請サポートサービス」を2022年5月27日から開始することを発表しました。 「中小企業のSBT申請サポー…
いきものコレクションアプリ「Biome」を中心に生物多様性に特化した事業を展開する「バイオーム」が3.3億円調達
2023年4月20日、株式会社バイオームは、総額3億3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 バイオームは、いきものコレクションアプリ「Biome(バイオーム)」、生物調査専用アプリ「B…
バイオマスCO2吸収材を手がける「ベホマル」が資金調達
2024年9月2日、株式会社ベホマルは、資金調達を実施したことを発表しました。 ベホマルは、プラスチックをCO2吸収化させる樹脂用添加剤「バイオマスCO2吸収材」の開発・製造・販売を行っています。 添…
ナレッジ経営クラウド「Qast」運営の「any」が4.5億円調達
2022年6月15日、any株式会社は、総額4億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 anyは、ナレッジ経営クラウド「Qast(キャスト)」を運営しています。 社内知恵袋と社内Wik…

大久保の視点

国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
「スタートアップワールドカップ2024」世界決勝を現地速報!優勝はEarthgrid(米代表・プラズマでトンネル掘削)
2024年10月4日、世界最大級のビジネスピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ(SWC)2024」の世界決勝戦が、米国・シリコンバレーで開催されま…
(2024/10/5)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集