注目のスタートアップ

製造業向け現場データ一元管理SaaS開発の「Smart Craft」が5,000万円調達

company

2022年1月12日、株式会社Smart Craftは、総額5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

また、「Smart Craft(スマートクラフト)」のβ版をリリースしたことも併せて発表しました。

「Smart Craft」は、製造現場の情報資産である製造データや作業データを一元管理するSaaSです。

これまで手書きで記入していた生産日報をデジタル化し、Excelなどで行っていた生産実績の集計を自動化することで、製造現場を効率化します。

また集計したデータはリアルタイムにグラフ表示されるため、データドリブンな業務を実現できます。

製造業におけるデジタル化は、これまで人力で行っていた作業や紙での情報管理などのアナログで非効率的な業務を、システム、ロボット、IoT機器などのテクノロジーを活用することにより改善し、生産性を向上させることを目的としています。

現在製造業において、生産管理・在庫管理のシステム化・ペーパーレス化、生産ラインへのロボットやAI機器の導入、データ収集・可視化を目的とした既存の施設・機器へのIoT機器の取りつけなどのデジタル化が進んでいます。

製造業ではアナログな計器しか搭載していない機器も多いため、その場合は目視で確認して手作業でデータを記入しなくてはなりません。

また、不便な環境であることも多く、立った状態や屈んだ状態など、体勢が制限されることもあり、ノートパソコンではデータを記入できないケースもあります。これも紙が長く使われていた理由のひとつだと考えられます。

しかし近年ではスマートフォンやタブレットの普及によってデバイスも身軽になったため、製造現場のペーパーレス化も進んでいます。

株式会社Smart Craft 代表取締役 浮部史也氏のコメント

このニュースを受けまして、株式会社Smart Craft 代表取締役 浮部史也氏よりコメントが届きました。

・今回の資金調達の目的は何ですか?

プロダクト開発を加速させるための人材及び組織への投資になります。また、初期のユーザー獲得に向けたマーケティング費用にも充てます。

・今後の展望を教えください。

直近では、現在の「生産日報のペーパレス化」「製造データの見える化」の機能を拡充しし、2022年春頃の正式版リリースを目指しています。将来的にはIoTやAIを活用し、スマートファクトリーの実現に向けて様々な事業開発を進めていく予定です。

・読者へのメッセージをお願いします。

国内最大産業である製造業のDXを推進し、モノづくり産業の世界における競争力向上に貢献できるよう努めて参ります。よろしくお願い致します。

効率化はどの企業でも大きな課題となっています。創業期は最新のシステムを導入できる機会でもあるため、効果的なシステムやツールを選定・導入するとよいでしょう。「冊子版創業手帳」では、創業期の社内システムの整備ノウハウについて詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ SaaS データ デジタル化 ものづくり 一元管理 効率化 株式会社 現場 自動化 製造 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【2025年最新】起業・開業の強い味方!補助金・助成金おすすめ15選
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。
合同会社の設立方法を徹底解説|費用・手続き・必要書類まで分かりやすく解説!
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

公共制度・補助金の認知・申請を簡単にするチャットサービス提供の「Civichat」が1,500万円調達
2021年5月25日、株式会社Civichatは、1,500万円の資金調達を実施したことを発表しました。 公共制度を行使する際に障壁になる認知や申請の手間などの手続きを簡素化する、LINE@上のサービ…
医療現場の事務作業効率化を支援する「AI問診Ubie」提供の「Ubie」が20億円調達
2020年6月4日、Ubie株式会社は、総額約20億円の資金調達を実施したことを発表しました。 医療現場の事務作業効率化をサポートする「AI問診Ubie」や、生活者向けサービス「AI受診相談ユビー」を…
尿がん検査「マイシグナル」を提供する「Craif」が資金調達
2025年6月11日、Craif株式会社は、資金調達を発表しました。 引受先は、株式会社足利銀行100%出資子会社の株式会社ウイング・キャピタル・パートナーズと、長瀬産業株式会社100%子会社のNag…
猫IoTトイレ「toletta」一般販売開始 開発元が7,500万円調達!
株式会社ハチたまは、「toletta」の一般販売の開始と、7,500万円の資金調達を実施したことを発表しました。 世界最大のエンジェル投資プラットフォームである KEIRETSU FORUM JAPA…
空間プロデュースの「SPACE PRODUCE」と「ユニオンテック」が資本業務提携
2022年11月1日、ユニオンテック株式会社は、株式会社SPACE PRODUCEと、資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 ユニオンテックは、オフィス・商業施設を中心とした空間創造事業を展開…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集