創業手帳が選ぶ起業経営ニュース
2021年12月8日求人サイトが届け出制に 転職市場の活性化に向け安全な求人環境を整備

厚生労働省は、インターネット上の求人サイトについて、運営する事業者に国への届け出を義務とする制度を導入する方針を明らかにしました。
労働者になろうとする者に関する情報を収集して募集情報等提供事業を行う者、つまり求人サイトを運営する事業者については、より適切な事業運営の確保と指導監督のために届出制が導入されることになります。
届出制の導入により求人サイトを運営する事業者は、情報の規模や、提供するサービスの内容、適切な事業運営のために取り組んでいることを定期的に報告することが義務づけられます。
また、正しい募集情報を提供することも求められ、正確かつ最新の内容を保たなくてはならないとされます。また、個人情報の保護についてもルールが制定されるようです。
届出制は、2022年の通常国会に職業安定法改正案を提出する方向となっています。
インターネットの普及により、人材サービス業界の市場規模は急激に拡大しました。
さらに、新型コロナウイルス感染症の流行によりテレワークが普及し、多様な働き方が可能になった現在では、転職を考える人びとが増加していると予測されています。
採用手法においても社員による紹介であるリファラル採用や、SNSを活用したソーシャルリクルーティングなど、多様な手法が登場し、企業は自社にあった人材の獲得のために取り組んでいます。
そのなかで、求人サイトは比較的簡単に参入できることから、玉石混交の状態にあります。
今回の届出制の導入は、転職が活発になっているという時代の変化を踏まえ、求職者が安心してサービスを利用できる環境を整備することを目的としています。
これまで、賃金などの労働条件が求人サイト上の掲載内容と異なるといったトラブルがありました。
これは求職者だけでなく募集企業にとっても損害のあるトラブルであるため、今回の届出制の導入は大きな環境の変化となりそうです。
企業の成長には人材の採用が欠かせません。しかし創業期はどのように採用活動を行えばよいのかわからない場合があるでしょう。「冊子版創業手帳」では、創業期の人材採用ノウハウについて詳しく解説しています。
読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。カテゴリ | 制度改正 |
---|---|
関連タグ | 人材 厚生労働省 届出制 求人 職業安定法改正 転職 |
制度改正の創業手帳ニュース
関連するタグのニュース
株式会社Piece to Peaceは、総額約1億3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 マーケティング領域を中心とする、正社員では採用できないレベルの優秀なプロ人材を“週1~4回の出…
独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構(JEED)は、「65歳超雇用推進助成金(65歳超継続雇用促進コース)」について発表しました。 65歳以上への定年引上げ等の取り組みを実施した事業主に対して助…
厚生労働省は、2023年3月21日までに、企業の障害者雇用を支援する助成金を新たに2つ設けることを決定しました。 雇用経験やノウハウが乏しい中小企業を念頭に、雇い入れ時に支援機関からアドバイスを受けや…
2022年8月23日、Resource株式会社は、2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、THE SEEDです。 Resourceは、開発クラウドソーシング「ISSUE」を運…
2023年7月19日、株式会社ライフシフトラボは、総額2億円の資金調達を実施したことを発表しました。 ライフシフトラボは、45歳からの実践型キャリアスクール「ライフシフトラボ」を運営しています。 人生…
大久保の視点
2023年9月8日 (金)にグランドハイアット東京で、スタートアップワールドカップTOKYO REGIONAL 2023が開催された。 優勝者はアイリスの沖…
2023年3月15日(水)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第1回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われた。 明治大学の各学部…
2022年10月28日、「物価高克服・経済再生実現のための総合経済対策」が閣議決定されました。 原材料価格の上昇や円安の影響などにより、エネルギー・食料品な…