求人サイトが届け出制に 転職市場の活性化に向け安全な求人環境を整備

change

厚生労働省は、インターネット上の求人サイトについて、運営する事業者に国への届け出を義務とする制度を導入する方針を明らかにしました。

労働者になろうとする者に関する情報を収集して募集情報等提供事業を行う者、つまり求人サイトを運営する事業者については、より適切な事業運営の確保と指導監督のために届出制が導入されることになります。

届出制の導入により求人サイトを運営する事業者は、情報の規模や、提供するサービスの内容、適切な事業運営のために取り組んでいることを定期的に報告することが義務づけられます。

また、正しい募集情報を提供することも求められ、正確かつ最新の内容を保たなくてはならないとされます。また、個人情報の保護についてもルールが制定されるようです。

届出制は、2022年の通常国会に職業安定法改正案を提出する方向となっています。

インターネットの普及により、人材サービス業界の市場規模は急激に拡大しました。

さらに、新型コロナウイルス感染症の流行によりテレワークが普及し、多様な働き方が可能になった現在では、転職を考える人びとが増加していると予測されています。

採用手法においても社員による紹介であるリファラル採用や、SNSを活用したソーシャルリクルーティングなど、多様な手法が登場し、企業は自社にあった人材の獲得のために取り組んでいます。

そのなかで、求人サイトは比較的簡単に参入できることから、玉石混交の状態にあります。

今回の届出制の導入は、転職が活発になっているという時代の変化を踏まえ、求職者が安心してサービスを利用できる環境を整備することを目的としています。

これまで、賃金などの労働条件が求人サイト上の掲載内容と異なるといったトラブルがありました。

これは求職者だけでなく募集企業にとっても損害のあるトラブルであるため、今回の届出制の導入は大きな環境の変化となりそうです。

企業の成長には人材の採用が欠かせません。しかし創業期はどのように採用活動を行えばよいのかわからない場合があるでしょう。「冊子版創業手帳」では、創業期の人材採用ノウハウについて詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 制度改正
関連タグ 人材 厚生労働省 届出制 求人 職業安定法改正 転職
広報手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
起業するには何から始める?ゼロからできる起業のやり方【5ステップ解説】
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
【2025年版】会社設立の流れ・手順・やることリストをわかりやすく解説
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント

制度改正の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

【8月05日】起業家むけ「気になるニュース」まとめ
8月5日のニュースの中から、起業家がチェックしておきたいニュースをまとめました。 経産省、宇宙人材の再雇用を促す仕組みづくりに乗り出す 経産省がJAXA(宇宙航空研究開発機構)や大学と組み、宇宙産業関…
【東京都】令和7年度「ES(社員満足度)向上による若手人材確保・定着事業助成金」【受付先着順・上限200万円】
令和7年度「ES(社員満足度)向上による若手人材確保・定着事業助成金」のご案内です。 住宅・食事・健康に関する福利厚生の充実による従業員のES(Employee Satisfaction 社員満足度)…
「地域中小企業人材確保支援等調査・分析」
「地域中小企業人材確保支援等調査・分析」のご案内です。 中小企業が抱える経営課題の解決に向け、多様な人材の確保・活用等を図るための支援を行います。 対象者 多様な人材の確保・活用等に取り組みたいと考え…
エンジニア採用サービス「Findy」がエンジニアの対外発信力を数値化する新機能をリリース
2020年12月23日、ファインディ株式会社は、「Findy」において新機能「発信力レベル」をリリースしたことを発表しました。 「Findy」は、ハイスキルなエンジニアと企業をマッチングする転職サービ…
「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」4次公募 4/10締切
「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」4次公募のご案内です。 補助事業者が実施する「キャリア相談対応」、「リスキリング提供」、「転職支援」、「フォローアップ」に要する経費を支援します。 以下の…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集