注目のスタートアップ

大学のファンドレイジングやアルムナイ(卒業生)ネットワーク構築支援の「Alumnote」が資金調達

company

2021年12月1日、株式会社Alumnoteは、資金調達を実施したことを発表しました。

以下の事業を展開しています。

アルムナイ(卒業生)ネットワークを構築するため、専用コミュニティページを設置し、アルムナイとコミュニティを相互扶助の形でつなぎ止める「Alumnote Community」の提供・導入。

卒業生の連絡先や現在住所を回収したり、定期的に名簿の情報を卒業生自身に更新してもらうためのインセンティブ設計やキャンペーンの企画・運営を行う卒業生データベース構築支援。

プロジェクト型寄付キャンペーンやチャリティイベントの実施を簡単にする「Alumnote Donation」の提供によるファンドレイジング支援。

日本の大学の研究力は弱まってきており、世界のトップ大学と比べると大きく水を開けられています。

また、博士課程学生も減少しているほか、若手研究者のポストや給与の問題も深刻となっています。

日本の大学の弱体化の大きな要因は、資金力がないことが挙げられます。

政府はこのことにたいへんな危機感を抱いており、資金力不足を解決するため10兆円規模の大学ファンドを創設することを決定しています。

米国の主要大学が運用するファンドは、ハーバード大(約4.5兆円)、イェール大(約3.3兆円)、スタンフォード大(約3.1兆円)などであり、米国の大学全体では合計約65兆円規模のファンドを運営しています。

また世界の大学ランキングで1位である英国のオックスフォード大学も約8,200億円規模のファンドを運営しています。

大学が寄付金を募り、それを元本として運用を行う大学基金をエンダウメントと呼びます。

日本の大学も基金を設立し資金の運用を行っていますが、本格的にエンダウメントを開始したのは2018年の早稲田大学(約113億円規模)であり、まだ始まったばかりとなっています。

政府は、将来的には大学それぞれがエンダウメントを運用することを望んでおり、政府の立ち上げた10億円規模の大学ファンドはそれの手本となるような運用モデルを示すことを目的としています。

とはいえ政府の大学ファンドの成功を待っていては対応が遅くなってしまうため、今のうちに大学は寄付金を集められるような仕組みを構築し、エンダウメント運用のための体制を整えておく必要があります。

Alumnoteはこのような観点から、大学のファンドレイジング支援やアルムナイネットワーク構築支援を行っているのです。

企業の成長には資金調達やVCの支援が必要です。「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受ける方法など、資金調達のノウハウについて詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ コミュニティ ネットワーク ファンド 基金 大学 寄付 支援 株式会社 構築 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
起業するには何から始める?ゼロからできる起業のやり方【5ステップ解説】
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
【2025年最新版】合同会社と株式会社の違いを徹底比較!メリット・デメリットや選び方をわかりやすく解説
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

越境ECの「Inagora」が53億円調達
2020年1月10日、Inagora株式会社は、総額53億円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先である、スギホールディングス株式会社の子会社である株式会社スギ薬局、CITICグループ傘下の…
自然由来のカーボンプロジェクトのためのdMRVソリューションを開発する「Archeda」が資金調達
2025年6月10日、株式会社Archedaは、資金調達を発表しました。 Archedaは、森林・農業・ブルーカーボンなどの自然由来のカーボンクレジット創出プロジェクトにおいて、モニタリング・報告・検…
動画制作プラットフォーム展開の「Crevo」が2億円調達
2020年5月26日、Crevo株式会社は、総額約2億円の資金調達を実施たことを発表しました。 動画制作プラットフォーム「Crevo」や、クリエイティブ制作に特化した制作管理ツール「Crevo Bas…
日本酒ブランド「HINEMOS」を展開する「RiceWine」が3億円調達
2022年9月8日、株式会社RiceWineは、総額3億円の資金調達を実施したことを発表しました。 RiceWineは、日本酒のD2Cブランド「HINEMOS」を展開しています。 2019年に委託醸造…
ゲーム・コンテンツ開発の「Colorful Tails」と「京都芸術大学」がハイパー・カジュアル・ゲーム開発分野において業務提携
2020年10月22日、株式会社Colorful Tailsは、京都芸術大学と業務提携することを発表しました。 Colorful Tailsは、PR事業やデジタル・マーケティング事業などを展開する株式…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集