注目のスタートアップ

感覚過敏の啓蒙活動や企画開発・研究の「感覚過敏研究所」展開などの「クリスタルロード」が1,700万円調達

company

2021年7月15日、株式会社クリスタルロードは、総額1,700万円の資金調達を実施したことを発表しました。

2018年12月に、加藤路瑛氏が12歳で創業したスタートアップです。

感覚過敏の課題解決のため、感覚過敏の啓蒙活動や商品・サービスの企画・開発・販売、研究を行う「感覚過敏研究所」の運営や、子供起業支援・親子支援事業を展開しています。

今回の資金は、「感覚過敏研究所」の組織体制の強化や、感覚に関する研究開発、アパレル部門の立ち上げに充当されます。

国の発達障害情報・支援センターの調査によると、新型コロナウイルスの感染予防のためのマスク着用について、発達障害がある人の56%が“我慢して着用している”・“着用が難しい”と感じていることがわかりました。

嗅覚や触覚などの感覚過敏は発達障害がある人に見受けられることが多いためです。

小・中学校においては、文科省と教育委員会の主導により、特別支援教育コーディネーターや校内委員会の設置が、全国的にほぼ100%といえる水準に達しています。

しかしその小・中学校においても、発達障害に関する専門的な知識・経験を持つ児童精神科医や専門家が非常に少ないため、小・中学校の教員に発達障害の課題や支援のあり方などが必ずしも理解されているとは限らいないという状況にあります。

また、発達障害は一生涯にわたって持続する障害であるにもかかわらず、高等学校や大学には、発達障害に関する課題はほとんど浸透していないという大きな課題があります。

そのため、小・中学校から、高校・大学、そして社会と、発達障害の認識について大きなギャップがあり、この解消が必要です。

また、発達障害は環境による影響が大きいため、発達障害の課題の共有が進むことで、社会や職場においても支援体制が構築されていくと考えられます。

社会課題を解決するビジネスは意義のある取り組みですが、ビジネスとして成立させることに大きな困難が伴うでしょう。「冊子版創業手帳」では、様々な起業家にインタビューを行っています。どのように課題を乗り越えてきたのかを知ることは、自身のビジネスにも役に立つはずです。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ 子供起業 感覚過敏 株式会社 研究 親子支援 資金調達 開発
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

医師向け臨床知見コミュニティを運営する「クオトミー」が資金調達
2022年6月3日、株式会社クオトミーは、資金調達を実施したことを発表しました。 クオトミーは、医師向け臨床知見コミュニティ「Quotomy(クオトミー)」を運営しています。 医療従事者によって医療論…
小規模分散型水循環システムを開発する「WOTA」 「共立ホールディングス」からの出資が決定
2022年9月7日、WOTA株式会社は、日本カルミック株式会社などを傘下に持つ共立ホールディングス株式会社から出資を受けることが決定したと発表しました。 WOTAは、持ち運べる水再生プラント「WOTA…
医療系専門人材を活用した医療・ヘルスケア事業支援を展開する「xCARE」が資金調達 
2022年5月19日、株式会社xCAREは、資金調達を実施したことを発表しました。 また、事業拡大に伴い、神戸医療産業都市内に神戸支社を設立したことも併せて発表しました。 xCAREは、医療業界の専門…
海事産業に特化したSaaS「MARITIME 7」を運営する「ザブーン」が1.6億円調達
2023年2月22日、株式会社ザブーンは、総額1億6,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 ザブーンは、海事産業に特化したSaaS「MARITIME 7」を開発・運営しています。 海事D…
ITデバイスとSaaSの統合管理クラウドを展開する「ジョーシス」が135億円調達
2023年9月6日、ジョーシス株式会社は、総額135億円の資金調達を実施したことを発表しました。 ジョーシスは、ITデバイスとSaaSの統合管理クラウド「ジョーシス」を運営しています。 情報システム部…

大久保の視点

国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
「スタートアップワールドカップ2024」世界決勝を現地速報!優勝はEarthgrid(米代表・プラズマでトンネル掘削)
2024年10月4日、世界最大級のビジネスピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ(SWC)2024」の世界決勝戦が、米国・シリコンバレーで開催されま…
(2024/10/5)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集