注目のスタートアップ

1円から貸付投資ができる「Funds」運営の「クラウドポート」が6.3億円調達

2019年8月5日、株式会社クラウドポートは、総額6億3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

1円から貸付投資ができる「Funds(ファンズ)」を運営しています。

以下の点を特徴としています。
・ひとつの口座でファンド組成企業やテーマ別に簡単分散投資が可能
・ファンドの利回りは年率1.5~6%(予定/税引前)と「ミドルリスク・ミドルリターン」のものが中心
・1円単位での投資が可能
・当社の定める選定基準をクリアした企業のみが参加

今回の資金は、コーポレート部門の体制強化や、プロダクト開発体制の人員増強、認知向上を目的としたマーケティング活動に充当されます。

株式会社クラウドポート 代表 藤田 雄一郎氏のコメント

今回のニュースにつきまして、株式会社クラウドポート 代表の藤田 雄一郎氏よりコメントが届きました!

藤田 雄一郎
早稲田大学商学部卒業後、株式会社サイバーエージェントに入社。2007年にマーケティング支援事業を行う企業を創業し、2012年上場企業に売却。2013年に大手ソーシャルレンディングサービスの立ち上げに経営メンバーとして参画。2016年11月に株式会社クラウドポートを創業。
ーこの事業を始めた経緯について教えてください。

藤田:元々弊社は投資型クラウドファンディングの事業者やファンドを横断的に比較できるサービスを提供していました。(2019年1月に株式会社ZUUへ事業譲渡)
このサービスを運営する中で、比較検討だけでなく、投資までの流れをまとめて完結できないかという投資家側のお声をいただいていました。
また、業界でも様々な問題が噴出しており、リスクをなるべく抑えながら、より安定的にコツコツと資産運用ができるサービスの形を試行錯誤した中で、数百億円がすぐに完売する個人向け社債の市場に注目しました。

個人向け社債のような債券への投資は、発行体である企業が倒産しない限りは投資した元本が返ってくる可能性が高く、定期的に利金もあるため、人気の金融商品となっています。
株式(エクイティ)などに投資ができる新しいサービスは、ロボアドバイザーをはじめ多く登場していますが、債券投資のような利回りが予定されたデット性の商品に投資ができる新しいサービスはソーシャルレンディング以外にありません。

そこで弊社は貸付ファンドという仕組みを活用して、個人向け社債とソーシャルレンディングの間に位置するミドルリスク・ミドルリターンの社債風の金融商品を提供する貸付投資のFundsを2019年1月にリリースいたしました。

ー今回の資金調達について、どのような反響がありましたか?

藤田:おかげさまで、Fundsの活用について、様々な企業様からお声がけいただいております。
とりわけポストIPOのような、これからさらに事業を成長させていきたいという意欲的な上場企業の方々からの引き合いが多いです。

ー今後どのような事業展開をしていきたいと考えているか、教えてください。

藤田:まずは弊社の審査基準を通過する企業とファンド数を増やしていくことで、投資家の皆様がいつでもお好みのファンドに気軽に投資ができる状態を目指します。
現在は不動産関連事業のファンドが中心となっていますが、より幅広い事業領域のファンドを提供できるように、今回出資いただいた株主の皆様と協力しながら着実に進めてまいります。

将来的にはメルカリやLINEのように、誰もが当たり前に知っている国民的な資産運用サービスを目指し、貯蓄から資産形成の流れを後押しできるようにしたいと考えています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ クラウドポート ファンド プロダクト マーケティング 投資 株式会社 調達 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
【2025年版】補助金・助成金を活用しよう!起業・創業・開業に役立つ15選の制度

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

生活に溶け込むスマートホーム製品を展開する「mui Lab」と「三菱地所」が資本業務提携
2023年8月31日、mui Lab株式会社は、三菱地所株式会社と資本業務提携を行ったことを発表しました。 mui Labは、穏やかなテクノロジーを提供するスマートホーム・賃貸管理サービス「mui S…
法人向けオンラインキャリアカウンセリングプラットフォーム運営の「Kakedas」が資金調達
2022年3月25日、株式会社Kakedasは、資金調達を実施したことを発表しました。 Kakedasは、法人向けオンラインキャリアカウンセリングプラットフォーム「Kakedas(カケダス)」を運営し…
オーダーメイド介護サービス「イチロウ」提供の「LINK」が1億円調達
2021年11月11日、株式会社LINKは、総額1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 オーダーメイド介護サービス「イチロウ」を提供しています。 公的介護保険では支援が受けられない在宅介護ニー…
目標達成を支援する営業予実管理クラウド「GRAPH」提供の「グラフ」が2,000万円調達
2021年10月15日、株式会社グラフは、総額2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 また、目標達成を支援する営業予実管理クラウド「GRAPH(グラフ)」を2021年9月末に正式ローン…
アート専門のWebマガジンなどを運営する「KAMADO」が資金調達
2022年9月28日、株式会社KAMADOは、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、スタートアップスタジオの株式会社ガイアックスです。 KAMADOは、アート専門のWebマガジンの運営や、…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集