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病院・接骨院のリハビリ業務支援の「リハサク」が資金調達

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2019年4月25日、株式会社リハサクは、VCのアプリコットベンチャーズから数千万円規模の資金調達を実施したことを発表しました。

整形外科の病院・クリニックや接骨院向けの業務支援サービスを展開しています。

今後は、理学療法士向けの教育サポートや、収集した運動データを元にエビデンス構築を予定しています。

今回の資金は、開発体制の強化に充当されます。

代表 近藤 慎也氏のコメント

今回のニュースにつきまして、株式会社リハサク 代表の近藤 慎也氏よりコメントが届きました!

近藤 慎也
2010年から8年間理学療法士として船橋整形外科にて勤務。患者さんの治療に携われる喜びを日々感じ、病院での勤務の他、プロサッカー選手のパーソナルトレーナー、高校サッカーチームでのサポート、中学生年代に障害予防教の開催などに従事。病院での勤務や外部での活動を行う中で、理学療法士1人でサポート出来る患者さんの人数に課題を感じる。今後少子高齢化が進む中で、現在の「理学療法士1人が患者さんのリハビリをサポートする」だけでなく、「理学療法士とテクノロジーを用いて患者さんのリハビリをサポートする」新しいリハビリを提供していきたいと思い、起業に至る。リハビリに関わる方と手を取り合いながら、より良いリハビリ環境を作っていく。
ーこの事業を立ち上げた経緯を教えてください

近藤:理学療法士として8年間整形外科で働いていました。私が以前働いていた病院は、他施設と比較してセカンドオピニオンのような形で来院される方が多い施設でした。そんな方々を診る中で、「なんでこの患者さん、もっと早く良くならなかったのだろう」と思う機会が数多くありました。

リハビリを受けていなかったケースもありますが、リハビリを受けているのによくならなかった患者さんも多く経験しました。そして患者さんの話を聞く中で、理学療法士のスキルには差がないように感じていました。
では何が違うのかというと…運動療法(自宅でのリハビリ)を行なっているかどうかだったんです。

週に1回の通院リハビリだけでは、どうしても治療の期間は長くなってしまいます。つまり家で週2回・3回とリハビリを行う事が重要になります。

私がいた整形外科は、患者さんに運動療法を行なってもらうことがコンセプトであり、トレーナーを巻き込んだ「運動指導の仕組み」がありました。こういったものを他の病院もできれば良いのですが、トレーナの関わる部分が保険請求出来ないなど、難しさがあります。

ならばそれを出来る仕組みをサービスとして提供することで、自分の関わらない病院でもリハビリの効果を高めていくことが出来るのではないか。そう思い、起業しました。

ー事業の今後の展開を教えてください

近藤:「社会に必要不可欠なリハビリを、テクノロジーの進歩を用いて改革したい」我々はそう考えています。
従来の「人だけで行うリハビリ」から、「人とテクノロジーが共創するリハビリ」へ。
それは、現代が抱える日本の少子高齢化問題、世界の貧困地域での不十分な医療環境、これらの問題解決につながると信じています。我々はテクノロジーを用いた新たなサービスを提供し、リハビリ業界に「変革」を与えていきます

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