「私の好きだった1冊が、誰かの特別な1冊になる。」ホンダナの生みの親、佐々木卓さんの創業ストーリー

創業手帳
※このインタビュー内容は2016年11月に行われた取材時点のものです。

みんなで作る本の交換プラットホーム「ホンダナ」

(2016/11/29更新)


hondana-books

ー創業のきっかけを教えて下さい。

佐々木:留学中に見た教会のバザー等のセカンダリーマーケットの充実度、流通網に驚いたのが原点です。

少ない人口の割にそのマーケットに物量があり、再び流通にのせる意識とインフラがしっかりと暮らしに根付いているからと実感しました。ここが機能しているので必要な人の元へ渡り易く、価格も非常に安価に抑えられました。

この経験と自分の好きな本がもっと手軽に読みたいという願望がミックスして、ある意味の「知的インフラサービス」を作りたいと思いました。

ー「ホンダナ」とはどんなサービスですか?

佐々木:「本棚に本がこれ以上入らない人」と「違った本を読みたい人」が交換できるサービスです。
手持ちの本を「通貨」としてポイント化し、それを利用して違う本と交換できます。

ポイント化することで両者の合意が不要となりスムーズで、交換して本をどんどん循環させていけば一定量以上本は増えずスペースはいつもスッキリします。

家のポストに直接届くので、配達を待つ為在宅の必要がなく時間の節約にもなります。
また本の中古取引では本の作り手に収益は一切入らないのですが、ホンダナでは収益の一部をファンド化して作り手側に還元、本の文化の一端を担いたいと考えています。

image2

ー創業時に一番大変だったことは?

佐々木:プロダクト作りの部分です。

元々デザイン系のキャリアの仲間と始めたのですが、プログラミングの知識がなかった為、みんなでスクールに通い技術を習得しました。その為設計・開発にエンジニアの方々より時間がかかってしまいましたが、その都度賛同して頂ける方たちと出会うことができ、サービスを作り抜くことができたことは自信になりました。

ーサービスのPRで工夫した点を教えてください。

佐々木:スマホを使っての交換のイメージがなかなか伝えられなかったことから、実際に自分たちで交換の原資となる本を集め、実際に駅前などの人通りの多い場所で交換会を開くという地道なPRを行いまいした。

一見非効率に見えますが、地元の新聞社やテレビ局に取り上げてもらい沢山の反響を得ることができました。ITの情報が少ない地方発のスタートアップだからこそかと思います。

ー「ホンダナ」の今後の展望は?

佐々木:既にあるAndroid版の改善をしながら、現在iOS版を作っております。ユーザー同士だけではなく、企業や店舗同士が交換できるようにします。利便性だけではなく、交換ならではのつながりを感じて頂けるような血の通ったサービスで、全国の方がいつでも使えるクラウドの大きな「本棚」を作っていきたいと考えております。

ーありがとうございます!最後に、読者の創業者に向けてメッセージを!

佐々木:まだ生まれたてホヤホヤのチームですが、創業手帳スタッフの方を始め、沢山の方たちのありがたいアドバイスを貪欲に取り入れながら良いサービスづくりに邁進していきます。

また、当社にご興味があれば是非ともご連絡ください!

>>本の交換プラットホーム「ホンダナ」HP
>>読書をとことん楽しむためのニュース配信サイト「ホンダナマガジン」

ベンチャー支援の革新的プラットフォームを目指す
【VC設立】テックベンチャーに特化した革新的プラットフォームが誕生

(取材協力:ホンダナ/佐々木卓
(編集:創業手帳編集部)

創業手帳冊子版は毎月アップデートしており、起業家や経営者の方に今知っておいてほしい最新の情報をお届けしています。無料でお取り寄せ可能となっています。



創業手帳
この記事に関連するタグ
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら
創業時に役立つサービス特集
このカテゴリーでみんなが読んでいる記事
カテゴリーから記事を探す