補助金・助成金ランキング発表!よく使われている補助金・助成金とは?

創業手帳

補助金・助成金の利用率について、創業手帳が独自調査!

起業や会社設立において、国や自治体からの支援策として打ち出される「補助金・助成金」。その内容は、定番のものから、その時流にあった内容まで様々です。

そんな補助金・助成金ですが、実際にはどのくらいの起業家・経営者の方々に活用されているのでしょうか。

また活用されているものが多い補助金・助成金は何でしょうか。

創業手帳では、創業手帳会員向けに「補助金・助成金の利用」についてのアンケートを実施。今回はそちらの結果をお伝えしていきます。果たして1位に輝く補助金・助成金とは?

補助金・助成金を利用した事ない人のほうが多い

まず始めに「実際に使ったことがある補助金・助成金は?」と尋ねたところ、一番回答が多かったのは「使用したことがない」という意見が、全体の約7割を占めている事がわかりました。

以前実施した「補助金申請で困っている事は?」のアンケート結果において、約7割の人が「どの補助金に申請してよいかわからない」という回答結果だったこともあり、補助金を選ぶ段階で迷ってしまい、結局申請をしていないケースが多いのかもしれません。

また利用したことがある人の中においては過去に「小規模事業者持続化補助金」を利用した事があるという声が、このアンケートに回答していただいた方の約11%を占め最多であったことがわかりました。

小規模事業者持続化補助金は、小規模事業者が持続的な経営に向け経営計画にもとづいて実施する販路開拓や業務効率化の取り組みを支援する補助金です。

対象経費は、幅広い経費が含まれているため、利便性の高い補助金といえます。

直近の採択結果では、申請のあった13,336件について厳正な審査を行った結果5,580件の採択事業者を決定しています。

次に多かったものとしては、「各自治体の創業助成金/給付金」となっています。

例えば東京都では、例年春と秋の2回募集を行っている「創業助成金」がよく活用されています。

ただ毎回募集期間が短いため、情報をいかにキャッチアップできるかも重要になります。

他の自治体においても、様々な支援策を打ち出しているので、ご自身の会社がある自治体のHPなどで情報を確認しておくとよいでしょう。

創業手帳では、月2回メールで、登録された補助金・助成金情報をお届けするサービス「補助金AI」を無料で提供しています。こちらもぜひご活用ください。


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採用や雇用関係の助成金も使われている

その他として多かったのは、雇用調整助成金、およびキャリアアップ助成金などが頻繁に利用されていました。

またこれに加えて、各自治体が提供する創業助成金や給付金、コロナ禍に関連した特別な給付金や助成金も多くの事業者に活用されています。

支援先としては「商工会や商工会議所」の利用が最多

次に「補助金・助成金申請するにあたり、実際に活用したものは?」と聞いてみたところ、支援先としては「商工会や商工会議所」を利用した人が最多となっています。
商工会と商工会議所は、どちらも企業のサポートを目的とした公営の組織です。

どちらであっても、無担保・保証人なしで受けられる小規模事業者持続化補助金の申請が可能で、福利厚生制度等事業者支援サービスなども用意されています。

商工会と商工会議所は名前が似ているため、似た機関のように思うかもしれませんが、管轄官庁や根拠法のほか、事業内容や規模など様々な違いがあります。

詳しくは以下の記事をお読みください。

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商工会と商工会議所の違いは?事業者が受けられるサポートもまとめました。

また、商工会や商工会議所を活用したと答えた人は他の支援策も利用しているケースが多く、さまざまな支援を組み合わせて使うことが有効的であると考えられます。

今後活用したい補助金1位も「持続化補助金」

最後に「今後活用したい補助金・助成金は?」と尋ねたところ、面白いことに最初に聞いた「活用したことのある補助金・助成金は?」と同じ順番で興味をもたれていることがわかりました。

ただひとつ違うこととしては、「使いたいものはない」と答えた人は、全体の約1%しかいないため、基本的に補助金・助成金については注目している事がわかります

関心が高いのは「新規事業や会社設立」「業務改善・設備投資」もの

他アンケート結果によると、新規事業や創業支援に関する補助金や助成金の活用を強く希望していることがわかりました。

特に、「新規事業や会社設立に関する補助金や助成金」に対する関心が高く、創業助成金、事業承継引継ぎ補助金、起業チャレンジ応援事業などの支援を望む声が多く寄せられました。

また、業務改善や設備投資に関する補助金や助成金の活用も多くの回答者にとって重要なテーマとなっています。

具体的には、業務改善助成金、省力化のための設備導入補助金、設備投資に関わる補助金などが挙げられ、事業運営の効率化や設備投資に対する支援を期待する声が多く見られました。

他に、地域支援や特定の用途に関する補助金や助成金の希望も多く見られました。具体的には、高齢者や障がい者の支援に関連する補助金などが挙げられます。これらの支援を活用して、地域社会や特定のコミュニティに貢献したいという意向が示されています。

これらの結果から、起業家・経営者は新規事業や創業支援、業務改善や設備投資に関する補助金や助成金の利用を強く希望しており、これらの分野での具体的な支援策が求められていることが明らかになりました。

また、地域支援に関連する補助金や助成金の活用も希望しており、これらのニーズに応える支援策の提供が求められています。

申請方法がわかりにくいという意見も

一方で、補助金や助成金の申請方法がわからない、または複雑で理解しづらいと感じる声も多く聞かれました。

どのような補助金が利用できるかの情報提供を希望する声が多く、特に補助金や助成金の存在そのものを知ったばかりの人やどの補助金が使えるか理解していない人も多いようです。

これらの結果から、事業者が多岐にわたる補助金や助成金を利用している一方で、申請プロセスの複雑さが障壁となっていることがわかります。補助金や助成金の情報提供と申請支援が求められていることが示唆されます。

まとめ

多くの起業家や経営者の方々は補助金や助成金に対して興味はあるものの、実際に活用できているケースがまだまだ少ないことが今回のアンケート結果でわかりました。

補助金や助成金を申請することは資金面でも重要なことですが、申請するあたって作成する事業計画書などはビジネスを整理するためにも非常に有効です。

まずは事業計画を見つめ直し、それに当てはまる補助金や助成金があればぜひ活用を検討してみてはいかがでしょうか。

創業手帳では、本記事において上位にランクインした補助金たちを「補助金ガイド」にて詳しく紹介しています。無料でお取り寄せ可能ですので、ぜひご活用ください。


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