法人カードのおすすめ13選!特徴を比較しながら最適なカードを選ぼう

創業手帳

事業が安定したら法人カードを作っておくのがおすすめ


法人カードは、会社で使う経費の一本化が可能で管理しやすくなり、またキャッシュフローの改善なども可能です。
こうしたメリットから、事業が安定してきたら法人カードを作っておくと便利です。

しかし、法人カードといってもかなりの種類があることから、どれを選べば良いのか迷っている方もいるかもしれません。
今回は、法人カードのおすすめ13選と法人カードを選ぶ時のポイントをご紹介します。今回の記事を参考にしながら、会社や自身に合った法人カードを探してみてください。

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法人カードを選ぶ時のポイント


複数の法人カードから自身に適した法人カードを見つける場合、特徴を踏まえて比較することが大切です。
具体的にどのような特徴を比較しておくと良いのでしょうか。まずは、法人カードを選ぶ時のポイントから解説します。

年会費と付帯サービスのバランス

まず見ておきたいのは、年会費です。法人カードの中には年会費がかかるものもあれば、無料で利用できるものもあります。
ただし、年会費だけを見て選んでしまうと、利用したいサービスが受けられないこともあるかもしれません。

そこで、年会費だけでなく付帯サービスとのバランスも考慮して選ぶことをおすすめします。
年会費はかかっても、その分利用したくなるサービスが備わっている法人カードもあります。
このように、年会費と利用したい付帯サービスとのバランスを考慮しながら比較することも大切です。

付帯サービスの種類

法人カードには様々な付帯サービスが備わっています。例えば、空港ラウンジが利用できるサービスや海外旅行傷害保険が備わっているものなどです。
出張が多い方は飛行機に乗る際に利用できるサービスがあると便利です。
また、以下のような内容も付帯サービスに含まれます。

  • ポイントやマイレージサービスの利用
  • スポーツクラブ優待や人間ドックの割引制度がある福利厚生系サービス
  • 買い物をした商品に、万が一の事故が発生した場合のショッピング保険
  • ビジネスデスクの利用
  • ETCカードの発行
  • クラウド型経費精算ソフトとの連動

ポイント・マイル還元があるか

法人カードでは利用するごとにポイントやマイレージが貯まるものもあります。
個人カードと比べて還元率は0.5%と低い傾向にあるものの、親カードにまとめて移行すればかなりのポイント数となるでしょう。

貯まったポイントはすべて会社のものであり、備品や消耗品などの購入に役立てることで従業員にも還元できます。
せっかく法人カードを利用するなら、ポイントやマイル還元があるものを選ぶのがおすすめです。

追加で発行できるカードの数

追加でカードを発行して従業員に渡すと、仮払いや立替え払いをなくせるメリットがあります。
仮払いや立替え払いをなくすことは従業員にとってもメリットになり、会社側にとっても経費精算する際に業務負担を軽減することが可能です。

ただし、法人カードの種類によってはたくさん追加で発行できるものもあれば、発行できないものもあります。
また、無料で追加発行できるカードや有料でしか対応できないもの、発行枚数に上限があるものなど様々な種類があるため、会社や自身の使い方に合ったものを選んでください。

利用限度額

法人カードは個人カードに比べると利用限度額が高く設定されていますが、グレードによって相場は異なります。

  • 一般カード……10万~100万円
  • ゴールドカード……50万~300万円
  • プラチナカード……150万~500万円

高額な支払いを法人カードで行いたい場合に、利用限度額を超えることもあるため、注意が必要です。

また、カード会社の審査によって利用限度額が変わる場合もあります。
法人カードを申し込む際に希望の利用限度額も一緒に申請しますが、カード会社によっては審査で限度額が決められることもあります。

法人カードのおすすめ13選


法人カードを選ぶポイントがわかったら、いよいよ比較・検討していきましょう。
こちらでは、おすすめの法人カードを13種類ご紹介します。

1.JCB CARD Biz 一般

「JCB」が発行する「JCB CARD Biz 一般」は、法人の本人確認書類が不要で簡単に申込みができる法人カードです。
年会費は1,375円(税込み)で、初年度年会費は無料(切替えの方は対象外)になります。

業界では初となる、サイバーリスク総合支援サービスと保険が付帯している点も大きな特徴です。
例えば、インシデント発生前に備えて、簡易リスク診断サービスや情報・ツール提供サービスなどを利用できます。
また、万が一サイバーリスクが発生した際も電話相談サービスや専門業者を紹介するサービス、サイバーリスク保険への加入なども可能です。

ほかにも、付帯サービスとしてETCスルーカードや「MyJCB外部接続サービス」を利用することで、「弥生会計」・「freee」・「ソリマチソフト」といった会計ソフトに利用明細データを取り込めます。
会計処理を自動実行できるため、経理業務の効率化につながります。

2.三井住友カード ビジネスオーナーズ

「三井住友カード ビジネスオーナーズ」は、一般カードとゴールドカードの2種類から選べる法人カードです。
一般カードの年会費は永年無料で、ゴールドカードだと年間100万円利用すれば翌年以降の年会費は永年無料になります。

付帯サービスは法人用のETCカード発行から、東海道・山陽・九州新幹線のインターネット予約が可能で、切符の受取りも不要になる「プラスEXサービス」、ゴールドカードだと空港ラウンジサービスなどが付いてきます。
さらに、年会費は永年無料でも最高2,000万円の海外旅行傷害保険を受けられることから、国内外への出張が多い方におすすめの法人カードです。

また、「VISA」で使える「Vポイント」を貯められたり、電子マネーの「iD」を使ってスピーディーに支払いが済ませられたりするなど、お得で便利なサービスも揃っています。

3.アメリカン・エキスプレス®・ビジネスカード

「アメリカン・エキスプレス」が発行する法人カードです。
クラウド会計ソフト・「freee会計」とのデータ連携や利用状況をいつでも確認できるオンラインサービス、追加カードごとに利用限度額が設定できるなど、業務効率や不正利用を防ぐための機能が備わっています。

同カードを利用すると、「JALオンライン」で法人用の「eビジネス」を利用でき、なおかつ最高5,000万円まで補償される旅行傷害保険も備わっているため安心度も高いといえます。
空港ラウンジも、同伴者1名までなら無料で利用可能です。

「アメリカン・エキスプレス」には「メンバーシップ・リワード®」というポイントプログラムがあり、100円利用ごとに1ポイントが貯まります。
ポイントは無期限で、期限切れを気にせずにポイントが貯められます。マイルに移行することも可能なので、出張費などの削減にも役立ちます。

アメリカン・エキスプレス®・ビジネスカードについて、詳しくはこちらの記事を>>
ビジネス・カードで創業時の資金繰りと経費管理を円滑にしよう

4.NTTファイナンス Bizカードレギュラー

「NTTファイナンス Bizカードレギュラー」は、年会費無料で利用できる法人カードです。
0.5%還元が多いといわれている法人カードの中でも1%と高い還元率を誇り、貯まったポイントをキャッシュバックや電子ギフトなどに交換して利用できます。

また、年会費無料でも海外・国内旅行傷害保険で最高2,000万円補償が受けられるのは大きなメリットです。
ほかにも、ショッピング保険は年間補償限度額100万円までで、国内・海外の両方が対象となっているので安心して買い物ができます。

ほかにも、「Web明細編集サービス」や、「Visaセルフ登録ポータル」経由で「Amazon Business」に登録することも可能です。

5.セゾンコバルト ビジネス・アメリカン・エキスプレス®・カード

「クレディセゾン」が提供する「セゾンコバルト ビジネス・アメリカン・エキスプレス®・カード」は、年会費無料で利用できる法人カードです。
大きなメリットとして、ビジネスに役立つサイトを利用することで、「永久不滅ポイント」が通常の4倍も付与される点が挙げられます。

「AWS(Amazon Web Service)」・「エックスサーバー」・「クラウドワークス」・「Money Forwardクラウド」など、特定の加盟店を利用すると同ポイントの還元率が4倍(2%)にまで上がります。
加盟店はスタートアップ企業やフリーランスの方も使いやすいサービスが中心となっているため、効率良くポイントを貯めたい方にもおすすめです。

また、一般的な法人カードだとカードを作る際に法人名義口座も必要となることが多くありますが、同カードであれば引き落とし口座を個人名義口座と法人名義口座から選べます。
わざわざ法人名義口座を作る必要がないことも、特徴のひとつです。

セゾンコバルト ビジネス・アメリカン・エキスプレス®・カードについて、詳しくはこちらの記事を>>
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6.freee セゾンプラチナビジネスカード

「freeeセゾンプラチナビジネスカード」は、登記簿や決算書などがない創業直後から申し込める法人カードです。
おすすめポイントは、付帯サービスが充実していることです。

世界1,200カ所以上の空港ラウンジを利用できる「プライオリティ・パスに」無料登録できます。
また、旅行傷害保険が付帯されるので、出張で国内や海外への移動が多い方も安心です。
海外旅行中の事故は最高1億円、国内旅行では国内旅行は最高5,000万円まで補償されます。

宿泊先や交通機関の手配などを相談できる専任コンシェルジュサービス、事務用品やレンタカーなどビジネスに関するサービスの割引優待、「freee会計」の限定優待特典など様々なサービスが付きます。
ショッピング利用で付く「永久不滅ポイント」は有効期限がなく、長期間貯められることもメリットです。

7.freee MasterCardワイド

「freee MasterCardワイド」は、事業所得の低い創業時から申込みができ、個人事業主にもおすすめの法人カードです。
利用限度額が200万円以内であれば、決済書なしで申し込めます。

年会費は無料です。
ただし、国内・海外旅行傷害保険やシートベルト損害補償、国内主要26空港のラウンジの無料利用、ポイント還元を利用するためには、ゴールドカードの申込みが必要です。

ゴールドカードの年会費は、カード1枚につき2,200円(税込み)で、初年度は無料となっています。
また、カードのグレードを問わず追加カードやETCカードは、最大999枚まで発行可能です。

クラウド会計ソフトの「freee会計」と連動できるので、経費の管理も楽になるのもメリットです。
「freee会計」のディスカウントクーポンや「Adobe」、「officee」などが割引価格で利用できる限定の優待特典を受けられます。
利用者であれば、短期間で限度額をアップすることも可能です。

8.楽天ビジネスカード

「楽天ビジネスカード」は、備品の購入などで「楽天市場」を頻繁に利用する法人や個人事業主におすすめの法人カードです。
「楽天市場」で買い物をする際、楽天カードの特典分のポイントが2倍となるので効率的にポイントを貯められます。

また、入会により「Visaビジネスオファー」の利用が可能です。「Yahoo!JAPAN」への広告出稿やレンタルオフィスの利用など、各種サービスの優待特典を受けられます。

ほかにも、個人カードである「楽天プレミアムカード」の特典も利用可能です。
具体的には、空港ラウンジサービスの「プライオリティ・パス」への無料登録、国内・国外損害補償、ショッピング保険などのサービスを利用できます。

なお、「楽天ビジネスカード」は追加カードを発行できません。その代わり、ETCカードは複数枚発行可能です。
ETCカードは1枚目が無料で、2枚目以降は年会費550円(税込み)がかかります。

9.Airカード

「Airカード」は、ポイントが貯まりやすさが魅力的な法人カードです。還元率は業界内でもトップクラスとなる1.5%となっています。

備品の購入やホテルや飲食店の予約で「リクルート」のサービスを利用すると、さらにポイントが貯めやすくなります。
貯まったポイントは「リクルート」の各種サービスで利用したり、「dポイント」や「Pontaポイント」と交換したりすることが可能です。

また、会計ソフトの「弥生会計」や「freee会計」と連動できます。そのため、利用明細も簡単に会計ソフトで管理できます。
経費の支払いを一本化し、管理を楽にすると同時に、お得にポイントを貯めたい経営者や個人事業主におすすめです。

同カードでは、従業員用に追加カードを何枚でも発行できます。また、ETCカードの発行や「QUICPay」の利用も可能です。

10.ダイナースクラブ ビジネスカード

「ダイナースクラブ ビジネスカード」は、利用上限額に制限がなく、会員一人ひとりの利用状況や支払い実績などに応じて個別に設定できます。
追加カードは2枚まで無料で発行可能です。

入会すると、「freee会計」の有料プランが2カ月お得になる特典や「ダイナースクラブビジネス・ラウンジ」の利用、「JALオンライン」の利用などの付帯サービスが付きます。
また、ポイントには有効期限がないので、貯まったらアイテムやほかのポイントと交換、支払いの代金に充当することが可能です。

最高1億円まで補償される国内・海外旅行傷害保険も付いています。さらに、カードを使って購入された商品に対して補償される動産総合保険も利用可能です。
購入日から90日以内に誤って破損・盗難などの被害に遭った際は、年間500万円まで補償されます。

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11.ライフカードビジネスライトプラス

「ライフカードビジネスライトプラス」は、財務資料の提出は不要で開業・創業時も申し込める法人カードです。
年会費無料のスタンダードカードと、1枚につき2,200円(税込み)の年会費がかかるゴールドカードの2種類があります。

どちらのカードでも、「ライフカード」提携の弁護士による無料法律相談(1時間)、「タイムズカー」の会員カードの発行手数料が無料、ホテルやジムなどの優待(「ベネフィット・ステーション」サービス)など様々な付帯サービスが付きます。
ただし、空港ラウンジの無料利用や海外・国内旅行損害補償、シートベルト傷害保険などの特典はゴールドカードのみとなっているので、注意してください。

また、同カードでは、本会員のカードのみキャッシング機能が付いています。キャッシング枠は50万円までとなっています。

12. paildカード

「paild(ペイルド)カード」は、与信審査がなく開業・創業直後の申込み、与信審査に不安がある人におすすめの法人カードです。
法人の確認が終了すると最短即日で利用でき、発行までの早さも魅力です。

初期費用から年会費・月額料金・発行手数料まですべて無料で、さらにバーチャルカードを無料で何枚も発行でき、従業員用や部署用に使い分けられます。

プリペイド式であるため限度額がなく、あらかじめチャージすることで決済が必要な時にいつでも使えます。
法人カード全体にチャージされるので、カード間での資金移動は不要です。

「freee会計」や「マネーフォワード」などの会計システムとも連動しているので、明細の管理も楽になります。
取引明細はリアルタイムで管理画面に反映されるので、不正利用の防止に効果的です。

paildカードについて、詳しくはこちらの記事を>>
創業初期の法人カードの選び方とは?

13. ラグジュアリーカード(法人チタン)

「ラグジュアリーカード(法人チタン)」は、金属製で上質なブラッシュド加工が施された法人カードです。
カードは4種類あり、そのうちのチタンはほかの種類よりも年会費が安く、開業・創業から間もない経営者や個人事業主も発行しやすくなっています。

キャッシュバックの還元率は1%と高めで、備品の購入や光熱費の支払いなどを通じて効率良く貯めることが可能です。
貯めたポイントは支払いに充当できるほか、各航空会社のマイレージに手数料無料で交換できます。

コンシェルジュサービス、「グローバル・ラグジュアリーホテル」のアップグレード、空港ラウンジの無料利用、映画鑑賞券のプレゼントなど優待特典も豊富です。
海外旅行損害補償、カード不正使用の被害補償制度、「ショッピングガーディアン保険」といった保険も備わっています。

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まとめ

法人カードは経費の支払いを一本化できるので、効率良く経費管理をしたい経営者・個人事業主におすすめできます。
ポイント還元やカードごとに様々な付帯サービスを利用できる点も嬉しいメリットです。
カードごとに特徴やサービス内容などが異なるので、ご紹介した法人カードを参考に自分に合った法人カードに申し込んでみてください。

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(編集:創業手帳編集部)

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