Chat(チャット)GPT-4のプラグインでできること!おすすめプラグイン11選
Chat(チャット)GPT-4のプラグインは何がすごい?動画が作成できたり、PDFデータの要約などが可能に!
2023年現在、Chat(チャット)GPTをメディアでみない日はありません。多くの識者・起業家たちが日々、ChatGPTの進歩や性能のすごさについてメディアで語っています。
そんな中、ChatGPTの最新モデルであるGPT-4も、日夜進化を遂げています。中でも注目を集めているのが、GPT-4で使えるプラグインです。
プラグインとは「拡張機能」のことで、GPT-4と連携して使うと、よりChatGPTを便利に使うことができます。本記事では、ChatGPTの機能を拡張して使えるすごい機能と、そのためのプラグインをご紹介します。
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この記事の目次
Chat(チャット)GPT-4のプラグインの導入方法
まず、Chat(チャット)GPT-4のプラグインを導入する方法についてご紹介します。
GPT-4のプラグインを使う前提として、「ChatGPT plus」という有料プラン(月額20ドル)に加入していなければなりません。そのため、今からご説明する方法を試すためにも、まず登録してみてください。
ChatGPTにログインし、左下にある自分のユーザー名をクリックします。
クリックすると出てくる「Settings」をクリックします。
「Beta Features」をクリックします。
「Plugins」をクリックして画像のように緑の状態にします。この状態になれば、プラグインを使える状態です。
「New Chat」を開き、右上の「GPT-4」をクリックすると「Plugins」という選択肢が出てくるのでそこをクリックします。
そこから「Plugin store」にいくと、好きなプラグインを同時に3つまで使うことができます。画像では、「Prompt Perfect」、「Show Me Diagrams」、「Visla」の3つのプラグインを使っている状態です。
Chat(チャット)GPT-4でおすすめのプラグイン11選
Chat(チャット)GPT-4で使えるおすすめのプラグインを11種類ご紹介します。
SEO.app
「SEO.app」は、SEOに関する作業をやってくれます。SEOを改善するためにおすすめのキーワードを教えてくれたり、ブログ記事をすべて自動で書いてくれたりなどします。また、それぞれの記事のSEOスコアをつけてくれます。
実践的な使い方としては、以下の画像のように、すでに書かれた記事についてSEOスコアを改善するために何ができるのか、聞いてみる使い方がおすすめです。具体的に何をすればSEOが改善するのかわかります。
創業手帳の記事に対して、SEOを改善するためのアドバイスとして、見出しや本文の冒頭、末尾にキーワードを含める、というとても実践的なアドバイスをしてくれました。
Ask YourPDF
「Ask YourPDF」は、PDFのリンクを与えると、その内容を読んで要約してくれます。とても長く、読みにくい文章などを自分で読みたくない場合などに使うと良いでしょう。
画像では、内閣府が2023年5月26日に発表した「AIに関する暫定的な論点整理」というPDFについて、要約してもらいました。
さらに詳しい内容については、また聞いていくことで深掘りすることができます。
Video Inshits
「Video Insights」は、YouTube動画の内容を理解して、文字にして要約してくれます。
試しに、YouTubeチャンネル「創業手帳」が出している「ChatGPTの使い方を解説!【初心者でもすぐできる】創業手帳・大久保の起業家向けの好評セミナーの録画を公開」の内容を要約してもらいました。このアプリではまだ30分以上の動画は要約できないようです。
このプラグインを利用すれば、先にYouTube動画で配信していた情報を記事にしてブログ化したり、ツイート用に加工したりなどすることができます。
Sembot
「Sembot」は、検索エンジンマーケティングを管理するためのプラグインです。検索されそうなキーワードを入力すると、特定のキーワードのデータを取得したり、検索ボリュームや競合他社の情報、その他情報を取得できたりするプラグインです。
「キーワード「起業」について、SEOパワーが強いWebサイトを5つ紹介してください」と命令してみると、5つのサイトを挙げてくれました。お世辞ではないと思いますが、創業手帳を一番に言及してくれています。
他にも、いろいろな使い方が考えられるかと思います。
Link Reader
「Link Reader」は、リンク先にあるWebサイトの文章を読み込んでくれるプラグインです。このプラグインを使うことで、リンク先の文章を要約したり、SEOの観点から改善点を導き出したりすることができます。
創業手帳の記事を読ませた上で、そのSEO的な改善点について提案してもらいました。
Show Me Diagrams
「Show Me Diagrams」は文章で命令するだけで、文章の内容を図にしてくれるプラグインです。会議の資料作成や、商談の提案資料などに入れる図表を手早く作れます。
試しに「起業というキーワードから連想されるマインドマップを作ってみて」と命令してみた結果は以下の通りです。
元となるデータを「Link Reader」などで読み込ませた上で、「Show Me Diagrams」でデータ化すれば、簡単に図表を作成することができるでしょう。
There’s an AI for that
次々と出てくるAIサービスですが、「どのAIサービスが自分に合っているものなのかわからない」という方も多いでしょう。そんなときに便利なのが、「There’s an AI for that」です。自分がやりたいことを伝えると、それに合ったAIサービスを教えてくれます。
「動画を自動生成できるAIサービスを教えて」と伝えると、以下の回答が返ってきました。
Prompt Perfect
「Prompt Perfect」は、ChatGPTに与える命令(プロンプト)を正確に作成してくれるサービスです。やりたいことを伝えると、それに沿ったプロンプトを作成してくれます。
プロンプトの後に「perfect」と入れると、より精度が高まるようです。
「:」の後に具体的な情報を入れれば、それをプロンプトとしてGPTに命令することで、Webサイトのコードを返してくれます。
Zapier
「Zapier」はもともとノーコードで業務自動化できるツールで、それをChatGPTから呼び出せて使えるプラグインが用意されています。
例えば、上司へのGmailの返信の下書きを書いてもらうなどの使い方ができます。
以下のように、上司へ送るメールの下書きができました。
Zapier自体がワークフローの効率化ツールであり、より複雑な業務効率化も、ChatGPTから命令することで実施できるはずです。ご自身でいろいろとアイデアを考えてみてください。
Tabelog(食べログ)
「Tabelog(食べログ)」はみなさんご存知、「食べログ」のプラグインです。自分が紹介してほしいレストランの要望を命令すると、それに応じた提案をしてくれます。
「銀座で1人1万円以下の予算で行けるおいしい海鮮居酒屋を3つ教えて。お客様を接待したい」と命令すると、以下のような回答を返してくれました。
海鮮居酒屋ではなく、お寿司屋さんを紹介してきたので、精度はまだ高くないようです。
Expedia
旅行予約サイト「Expedia」のプラグイン版です。「京都にある一泊2万円以下のおすすめ旅館を教えて」などと要望を伝えると、それに応じた回答を返してくれます。例えば海外旅行をする際に英語や現地の言葉などがよくわからないときに使うと便利かもしれません。
「鎌倉で1泊2万円の予算で泊まれるおすすめホテルを3つ教えて」と命令してみた結果は以下の通りです。
300USドル以上のホテルを提案してきたので、まだこちらもそこまで精度は高くないようです。
Chat(チャット)GPT-4のプラグインを活用しましょう
Chat(チャット)GPT-4のおすすめプラグインと、その有効な活用方法についてご紹介しました。
ChatGPTの進化は目に余るものがあり、利用できるプラグインの数は増え続けています。これからもプラグインの性能は向上し続けていくことが予想されるので、今から便利なプラグインを活用して、早めに慣れておくことをおすすめします。どんどん活用して、業務効率化を図ってみてください。
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(編集:創業手帳編集部)
ChatGPTはまだまだプラグインが少ないですが、今の時点でいくつかあることを考えると今後劇的に増加していくことが予想されます。
データを提供するのは、プラグインをわざわざ開発して自社のデータまでChatGPTに食わせてしまうのはなんだか、提供者側が損をしているように見えますが、メリットもあります。
提供者側のメリットとしては、リンクを貼ってもらえるので送客にプラスに働きます。
例えば食べログプラグインだと、結果の表示はされますが、詳細は食べログのページを見る仕組みです。
今後、SEOのようにChatGPTプラグインを提供し、提供側は送客を期待するような展開が考えられます。
またChatGPT側のメリットとしては、まだ精度の高くない情報、例えば日本のレストラン情報などはまだまだですが、こうした専門分野に強い会社が提供するプラグインを使うことで回答の精度を上げることができます。
OpenAIといえども、全ての分野であらゆる生データを収集することは不可能です。
またデータソースをあえて限定することで、範囲を狭めるかわりに回答精度を引き上げることができるケースもあります。
今後、個人的に予想する社会の動きですが、googleが検索を通じて、インターネットでホームページ制作やSEOのように関連する経済圏を作り出したように、ChatGPTもプラグインを通じてAIの弱い部分を保管する経済圏・エコシステムが作られていく可能性がかなり高いと思います。
googleだけでなくamazonや楽天でもプラットフォームを中心に、参加する事業者や機能の補完的なサービスを展開するサードパーティを含めた経済圏が作られました。
楽天は自社の戦略として「楽天経済圏」という言い方をしていますが、世界的な規模でAI経済圏が形成されそうです。
AI経済に参加する方法ですが、一つはユーザーであったり、googleの検索エンジンを最適化するSEO業者の市場ができたようにChatGPT最適化であったり、活用コンサルやサポートの市場もできそうです。しかし本命なのは、やはりシステム連携をしたChatGPTを自社に取り込んだ、自社サービス×AIのハイブリッドサービスの提供が最も本格的な連携であろうと思います。
ChatGPTとの連携で言うと、弊社も自社アプリ連携で使っていますが、ChatGPTが公開しているAPIを自社のサービスに組み込む自社サービスに「IN」する動きと、プラグインを通じてChatGPTにデータを出す「OUT」の二方向の展開が考えられます。
整理すると下記のような二方向の動きがあります。
IN(イン) ChatGPTを取り込む →API連携
OUT(アウト)ChatGPTにデータを出す →プラグイン提供
ChatGPTやAIを補完・サポートする業界は形成途上です。
一見大きい会社が強そうに見えますが、テクノロジーを駆使する、小さくて動きの早いベンチャーがインターネットの世界を制したように、AIの世界でもスタートアップが有利、という同じことが起こる可能性があります。
起業家はこうしたChatGPTが作り出すお金の流れを理解すると新しいビジネスチャンスを掴めるかもしれません。