チャットボット10選を比較表で徹底解説!概要やサービス内容をご紹介

創業手帳

チャットボット導入ではサービスを比較することが大切!


問い合わせ業務のコスト削減や負担軽減、顧客満足度の向上などを目的に、チャットボットを導入するケースが増えました。
チャットボットには多くのサービスがあり、特徴や料金など様々な違いがあります。
各サービスをしっかり比較した上で自社に合ったチャットボットを選ぶことが大切です。

そこで今回は、チャットボットの概要や比較ポイント、おすすめのツール10選をご紹介するので、導入を検討する際の参考にしてください。

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そもそもチャットボットとは?


チャットボットを比較して導入する前に、どのようなツールなのか理解しておく必要があります。まずは、チャットボットの概要、使い方や種類、費用について解説します。

チャットボットの概要・使い方

チャットボットとは、ユーザーの会話に対してロボットが自動的に返答する自動会話プログラムを指します。
顧客からのよくある質問や問い合わせに対して、24時間350日いつでも迅速に対応できることから、問い合わせ業務の効率化や顧客満足度の向上などにつながる点がメリットです。
顧客の対応だけではなく、社内のヘルプデスクとして活用されるケースも多くあります。

チャットボットの使い方は、専用フォームにユーザーが質問や要求を入力するだけです。
質問・要望を送信するとテキストデータを分析し、事前に用意した会話のシナリオや応答ルールなどに基づいて、適切な応答を自動で返す仕組みとなっています。

チャットボットの種類

チャットボットは、AI型とシナリオ型に大きく分かれます。
AI型は、あらかじめ用意した学習データやユーザーとの会話データをAI(人工知能)が学習することで、問い合わせに対して適切な回答をする仕組みになっています。

AI型は、学習を通じて精度の高い問い合わせができることがメリットです。
しかし、FAQの登録や類義語の登録、チャットボットが適切に回答を行うかテストすることなどが必要で、実際に運用できるまで時間がかかってしまう点がAI型のデメリットといえます。

一方、シナリオ型はAI非搭載で、ユーザーに選択肢を選んでもらい、求める回答に導いていくチャットボットです。
導入にあたっては、質問から回答までのシナリオやルールの作成が必要になります。
想定される問い合わせの数だけ、シナリオの作成が必要になることがデメリットです。しかし、AI型と比べて費用が安いというメリットがあります。

また、AI型とシナリオ型の両方に対応したハイブリッド型もあります。
問い合わせに対して設定されたシナリオ・ルールに基づいて回答を行いますが、ルールに含まれない場合は、AIが質問の意味を理解して、最適な回答を提示することが可能です。
機械学習が行われることで、シナリオ型よりも複雑な質問に対応できるメリットがあります。
ただし、AI型と同じく運用までに時間がかかり、シナリオ型と比べるとコストも高くなりやすいことがデメリットです。

チャットボット導入にかかる費用

チャットボットの導入にかかる費用には、初期費用と月額費用があります。初期費用はチャットボットを導入する際に発生する費用です。
提供する会社(ベンダー)によっては初期費用が無料となっているケースもありますが、50~100万円程度が相場になります。
月額費用は、チャットボット利用中に毎月支払う利用料金です。月額数千円~数百万円と幅が広く、チャットボットの性能やプランによって大きく変わってきます。

ほかにも、ベンダーがFAQの作成や機械学習のサポートや、チャットボットの運用コンサルティングなどを提供している場合にはサービス・オプションの利用にも費用が発生します。

チャットボットの比較ポイント


チャットボットには様々な種類があるので、比較して自社に合うものを選ぶことが大切です。
比較する際にチェックしたいポイントは以下のとおりです。

  • チャットボットの種類・機能
  • チャットボットの費用
  • チャットボットを設置できる場所
  • フォロー体制の有無

チャットボットの利用目的によって、種類や求める機能は異なります。チャットボットはAI型とシナリオ型に分けられますが、細かく分類すると以下のものがあります。

FAQ型 問い合わせ対応が得意なチャットボット
処理代行型 予約の自動化が得意なチャットボット
配信型 情報発信や告知が得意なチャットボット
雑談型 ユーザーとのコミュニケーションが得意なチャットボット

チャットボットには得意なことやできることに違いがあるため、どのような目的で使うのか明確にした上で、種類や搭載している機能を比較してください。
ほかにも、初期費用と月額費用、チャットボットを設置できる場所なども比較しておきたい部分です。

ベンダーのフォロー体制も確認が必要です。
AI型には専門知識が求められるため、初期の機械学習のサポートや運用開始後のフォロー体制が万全かどうかも比較してみてください。

おすすめのチャットボットツール10選


ここからは、おすすめのチャットボットツールを厳選してご紹介します。比較検討をする際の参考にしてください。

サービス名 初期費用 料金プラン 種類 無料トライアル 主な用途
Chat Plus 0円 月額1,500円~ ハイブリッド型 10日間 ・よくある質問・問い合わせの対応
・社内ヘルプデスク
・履歴データの分析からコンバージョンの改善
sinclo 要問い合わせ 月額1万円~ シナリオ型 14日間 ・質問や問い合わせの対応
・資料や見積書などの請求
・ビジネスチャット
・履歴・統計データの分析
Helpfeel 要問い合わせ 意思予測検索(独自技術) × ・FAQ検索
・商品・サービスの検索
・社内マニュアル・FAQ検索
・利用履歴データの分析
CB3 25万円~ 月額7万5,00円~ ハイブリッド型 1カ月 ・問い合わせ対応
・コールセンターでの支援ツール
・社内からの問い合わせ対応
・社内情報の検索
Alli 要問い合わせ ハイブリッド型 14日間 ・問い合わせ対応
・社内からの問い合わせ対応
・社内情報の検索
Magic Insight for Chatbot 100万円 月額10万円~
※Watson API利用料は5万2,500円~
AI型 × ・問い合わせの対応
・採用の相談・やりとり
・マニュアル検索や社内の問い合わせ対応
チャネルトーク 要問い合わせ 月額3,600円~
※基本的なチャットのみの無料プランあり
シナリオ型 14日間 ・接客チャット
・社内チャット
・通話対応
hachidori 要問い合わせ シナリオ型 × ・問い合わせの対応
・会員情報やLINEとの連携
・社内の問い合わせ対応
・社内システムの連携による起動・操作
sAI Chat 要問い合わせ AI型 × ・問い合わせの対応
・コールセンターの支援
・履歴データの分析・活用
OfficeBot 要問い合わせ AI型 × ・社内からの問い合わせ
・商品情報などナレッジの共有・個人のスキル向上

Chat Plus

Chat Plusは、AIによる自動回答とシナリオに沿って質問に回答する、シナリオ型の両方に対応したハイブリッド型のチャットボットです。
業界別にシナリオを完備しているので、短時間で運用を始められます。
約5,000個の機能を有しており、問い合わせ業務やマーケティング支援、社内ヘルプデスクと幅広い用途で利用可能です。

CSVファイルからチャットボットのルールをインポートできたり、有人チャットへの切り替えが行えたり、メール配信サービス・ショッピングカートなど外部サービスと連帯できたりするなど、機能が充実しています。
ボットの起動数やクリック数などを様々なデータを管理画面から確認と分析ができ、コンバージョンの改善に取り組めることもメリットです。

初期費用は0円で、要望に合わせて6つの月額料金プランを選択し、月額1,500円から利用可能です。また、10日間は無料トライアルを利用できます。

sinclo

sincloは、シナリオ型のチャットボットです。シナリオ・ルールを設定することで、よくある質問への問い合わせを完全に自動化できます。
また、問い合わせ内容・回答を引き継ぎ、有人オペレーターの対応に切り替えることもあ可能です。

チャット以外にも、ユーザーが閲覧しているページを共有して双方向で操作する機能や、資料やカタログ、見積書などの資料を共有できる機能があります。
オンラインでありながら店頭レベルの接客を実現することが可能です。
導入時には使い方や設定のサポートが受けられます。運用後もサポートしてくれるので、チャットボットの利用が初めての人も安心です。

料金プランは、月額1万円から始められるコスト重視プランと月額3万円からの成果重視プランを選択できます。14日間の無料トライアルも用意しています。

Helpfeel

Helpfeelは、機械学習やシナリオが一切不要で、独自の「意思予測検索」を搭載しているのが大きな特徴です。
ユーザーの検索意図を汲み取って質問を提示し、ユーザーはその質問から自分の意図に合った質問を選ぶことで回答を得られる仕組みとなっています。

曖昧な言葉での検索や、抽象的な表現・口語的な言い回し、表記ゆれ・スペルミスでも適切な候補が提示され、検索精度が高いことが魅力です。
ヘルプページに合わせてベンダーの担当者が検索設定のチューニングを行うため、実装までの手間がかからないメリットもあります。

Helpfeelは、顧客向けのFAQの検索や商品・サービスの検索から、社員向けのマニュアル・FAQの検索まで活用できます。
利用履歴を確認できるので、改善点やニーズを分析し、ビジネスに活用することも可能です。
初期費用や利用料金などの詳細については、問い合わせてみてください。

CB3

CB3は、AIとシナリオの両方に対応しているハイブリッド型のチャットボットです。
外部ツールとの連帯が可能で、社内外の問い合わせ対応や利用システムの案内などに活用できます。

マルチコーパスに対応しているのが大きな特徴です。
営業や商品に関する質問など、複数のカテゴリ・業種・領域での問い合わせに対して、ひとつのチャットボットで横断した自動回答ができます。
また、人事総務分野を中心に学習データのテンプレートを用意しているので、学習データ作成にかかる負担を軽減できるのも魅力です。

料金プランは、初期費用25万円・月額75,000円のCB3 Lite Editionと、初期費用60万円・月額30万円のCB3の2種類から選択できます。
無料トライアル期間は1カ月と長いので、じっくり体験することが可能です。

Alli

Alliは、学習データ・シナリオに基づいてAIが自動回答してくれるハイブリッド型のチャットボットです。
シナリオはノーコードで作成でき、Excelなどで作成したCSVファイルをアップロードするのみです。

キーワードの辞書登録は不要で、簡単なトレーニングによって回答精度を向上できます。
自動トレーニング機能が付いており、日々学習を繰り返し、精度を高めることが可能です。

チャットボットが答えられない質問に対しては、有人での対応に切り替えることもできます。
また、LINEやTeamsなどの他のチャットツールや外部データと連動も可能です。

初期費用や月額料金は、資料請求や問い合わせで確認してみてください。なお、14日間は無料でトライアルの利用が可能です。

Magic Insight for Chatbot

Magic Insight for Chatbotは、IBM社が開発した質問応答システム「Watson」を搭載したAI型のチャットボットです。
会話形式や一問一答形式など、好みのチャットボットを作成できます。
テキストによる回答だけではなく、動画やURLリンク、Googleマップでの地図情報なども回答リストとして提示することが可能です。
UX設計に関しては、経験豊富なスタッフが提案してくれます。

料金プランは、API運用相談サポートがある基本プランと、API運用相談サポートのないライトプランの2種類です。
どちらも初期費用は100万円で、基本プランは月額30万円、ライトプランが月額10万円です。
なお、両プランでWatson API利用料(5万2,500円~)が発生する点に注意してください。

チャネルトーク

チャネルトークは、シナリオ型のチャットボットです。シナリオ設定は選択肢ボタンを作成して、次のステップに飛ばす設定を繰り返すのみと、操作性はシンプルです。
必要に応じて有人対応に切り替えられ、アプリから固定電話・携帯電話に関係なく顧客と通話ができます。

チャネルトークでは、生成型AIチャットボットのALFをリリース予定です。AIの導入によって、ますます高精度なチャットボットを運用できるようになるかもしれません。
機能に制限がありますが、基本的なチャット機能のみであれば無料で利用できます。
より多くの機能を使いたいのであれば、企業の規模に合わせて有料プランを選んでください。

料金プランは、月額3,600円からのEarly Stage、月額9,600円からのGrowth、大企業向けのEnterprise(要問い合わせ)の3つです。
年額払いの場合は25%の割引が適用され、お得に利用できます。また、14日間の無料トライアルを用意しています。

hachidori

hachidoriは、シナリオ型のチャットボットです。伴走支援を行っているので、チャットボットの初期設定から運用時まで徹底してサポートしてくれます。
また、外部・内部システムの連携や追加改修など、技術的に実現できることであれば何でも相談に乗ってくれます。

チャットボットによるWeb接客だけではなく、LINEと連携して友だち登録をしていないユーザーにメッセージを送信したり、行動履歴をもとにスナップ配信したりすることが可能です。
社外からの問い合わせ対応はもちろん、社内の問い合わせや社内システムと連動させて、LINE WORKSから日報登録やワークフロー申請などができるようになります。
料金に関しては、資料請求または問い合わせから確認してください。

sAI Chat

sAI Chatは、AI型のチャットボットです。事前にFAQの類似表現を学習されているので、導入の時点から回答精度が高い点が魅力です。
質問を入力している途中でもサジェストが表示でき、サイトのテイストに合わせてデザインやサイズを柔軟に変更できます。
そのため、使いやすくデザインにもこだわったチャットボットを作成することが可能です。

料金プランは、Starterプラン・Standardプラン・DXプランの3種類から選べます。初期費用・月額料金の詳細は見積もりを依頼しましょう。
StandardプランとDXプランには運用コンサルが付帯されているため、分析や改善にしっかり取組みたい方は検討してみてください。

OfficeBot

OfficeBotは、社内の問い合わせ対応に特化したAI型のチャットボットです。
社内規定や業務・システムのマニュアルなどのデータを学習させることで、社員は業務における疑問をスムーズに自己解決できます。
商品情報や業務の手順などデータを学習させれば、チャットボットを通じてナレッジを共有でき、個人のスキル向上にも期待できます

最先端のAIサービスを搭載しているので、検索性能が高いことが魅力です。
また、独自のプロンプト調整により、まるで人間が話しているような滑らかな対話ができる点も特徴です。
詳しい機能や初期費用・月額料金については、資料請求や問い合わせて確認してください。

チャットボットを比較して導入すれば業務を効率化できる!

チャットボットは問い合わせ業務を自動化できるため、業務効率化に便利なツールといえます。顧客の対応はもちろん、社内のヘルプデスクにもおすすめです。
チャットボットはAI型とシナリオ型に大きく分けられ、ツールごとに機能や料金などが異なります。
利用する目的や運用体制によって適したツールが異なるため、しっかり比較して自社に合ったものを選んでください。

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(編集:創業手帳編集部)

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