注目のスタートアップ

東北大学発バイオテックスタートアップ「bionto」が6000万円調達

company

2025年9月25日、株式会社biontoは、総額6000万円の資金調達を発表しました。

biontoは、東北大学大学院工学研究科の西澤松彦教授が開発した独自の生体イオントロニクス技術を基盤技術とするバイオテックスタートアップです。

皮膚から非侵襲的に薬剤を投与できるドラッグデリバリーシステム(DDS)を可能にするプロダクト(高速浸透ニードルデバイス)を開発しています。

今回調達した資金は、ホームヘルスケアデバイスとしての製品開発、エンジニアや企画開発人材の採用拡大、ヘルスケア・製薬・医療機器企業とのアライアンス構築に活用します。


生体イオントロニクスとは、イオンとエレクトロニクス(電子工学)を組み合わせた技術分野です。人体を構成する水分に含まれるイオンの動きを利用し、情報やエネルギーを制御・伝達することを可能にします。

この技術は、薬物の経皮送達効率の向上、生体信号の高感度検出、生体由来物質を利用した発電など、さまざまなイノベーションの創出に寄与することが期待されています。

biontoはこの生体イオントロニクス技術を基盤に、医療現場での治療から、ホームヘルス・メディカルケアまで広範囲に活用できるソリューションの提供を目指しています。

現在、非侵襲な薬剤投与を実現する高速浸透ニードルデバイスを開発しています。このデバイスは、電気の力で皮膚内に一方向の水流を生み出すことで、多量かつ高速での薬剤投与を実現します。

このような次世代の注射器は、注射時の痛みや恐怖心を抑えることで患者の医療行為への抵抗感を低減し、受診率や治療継続率を高めます。また、在宅自己注射の普及にとっても重要です。これにより、在宅医療やホームヘルスケアの高度化や質の向上も期待できます。

事業の成長には戦略的な資金調達や、シナジーが見込める他社との提携が重要です。シリーズ累計発行部数250万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ DDS イントロニクス スタートアップ テック ドラッグデリバリーシステム バイオ バイオテック 東北大学 株式会社 注射器 資金調達 非侵襲 高速浸透ニードルデバイス
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
合同会社とは?メリット・デメリット、株式会社との違いをわかりやすく解説
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
起業するには何から始める?ゼロからできる起業のやり方【5ステップ解説】
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

体重測定できるバスマットや生活習慣改善サービスなどを展開するヘルスケアスタートアップ「issinホールディングス」が6.3億円調達
2025年2月4日、issinホールディングス株式会社は、総額6億3000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 今回の資金調達により、累計調達額は11.7億円となります。 issinホールディ…
支援プロジェクト「Hybrid Technologies Capital」の第9弾支援先として処方箋入力代行サービス「precal」を提供する「プレカル」が選定
2023年1月4日、株式会社ハイブリッドテクノロジーズは、支援プロジェクト「Hybrid Technologies Capital」の第9弾支援先として、株式会社プレカルを選定したことを発表しました。…
コンサルティング事業の「ピアズ」が12.75億円調達 「ウィル」と「マックスプロデュース」を連結子会社化
2022年5月30日、株式会社ピアズは、借入により12億7,500万円の資金調達を実施することを発表しました。 また、2022年5月30日開催の臨時取締役会において、株式会社ウィルと株式会社マックスプ…
再エネ・蓄電池のクラウド運用管理プラットフォーム「Tensorプラットフォーム」提供の「Tensor Energy」が7,000万円調達
2022年3月8日、Tensor Energy株式会社は、総額7,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 再エネ開発業者と再エネ発電事業者向けの、再エネ・蓄電池のクラウド運用管理プラットフ…
AI・ロボティクスソリューションにより薬剤耐性菌問題の解決に取り組む「GramEye」が3.6億円調達
2023年10月13日、株式会社GramEyeは、総額約3億6,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 GramEyeは、グラム染色をAIでアップデートし、抗菌薬の適正利用を実現するAI・…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集