注目のスタートアップ

カイコ由来のバイオ原料の研究・供給を行う「Morus」が7億円調達

company

2025年6月30日、Morus株式会社は、総額7億円の資金調達を発表しました。

Morusは、カイコ由来のバイオ原料の研究・供給を行う研究開発型メーカーです。

昆虫食や代替タンパクの枠にとどまらない高機能バイオ原料の開発に取り組んでいます。医療・食品・化粧品・機能性素材など、幅広い領域に応用可能な原料として、科学的根拠にもとづいた製品開発を国内外で推進しています。

今回調達した資金は、「MorSilk Powder」の栄養学観点からの臨床試験や、量産体制の構築、ASEAN・EU市場への展開に活用します。

また、食品・医療・化粧品・機能性素材といった複数分野での共同開発や、脱炭素・サーキュラーエコノミー対応に向けたサプライチェーン構築を国内外の企業と連携して推進する計画です。


カイコ(蚕)は、絹糸(シルク)の原料として古くから養蚕業の中心にありました。近年ではその産業的価値が多様化し、絹糸産業にとどまらず、バイオ・医療分野、食品(とくに昆虫食)、化粧品・機能性素材など、さまざまな分野で注目されています。

カイコは古くから養蚕業において家畜化された昆虫であり、量産性や飼育安定性が高いという特徴を有しています。また、他の昆虫にはない独自の機能性成分を有していることが、研究により明らかになっています。そのため、スタートアップやディープテックの注目を集め、産業利用に向けた研究開発が進められているのです。

このような背景のもと、Morusはカイコ研究を通じて、医療・食品・化粧品・機能性素材など、幅広い領域に応用可能な高機能バイオ原料の開発に取り組んでいます。

研究開発系のビジネスにとって資金は非常に重要です。「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報について詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ MorSilk Powder Morus カイコ バイオ バイオテクノロジー バイオ原料 メーカー 供給 化粧品 医療 原料 株式会社 機能性 機能性素材 生物学 研究 研究開発 素材 製品開発 資金調達 食品 高機能
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
起業するには何から始める?ゼロからできる起業のやり方【5ステップ解説】
【初心者向け】事業計画書の書き方18ステップ|起業・融資対応テンプレート付
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
合同会社設立マニュアル|流れの6ステップや費用、必要書類などを解説!
一般社団法人設立サムネイル
「一般社団法人」設立ガイド|手続きの流れ・必要書類・メリット・費用など

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

歯科医療人材のシェアリング・プラットフォーム運営の「HANOWA」が6,000万円調達
2021年4月30日、株式会社HANOWAは、総額6,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 歯科医療人材のシェアリング・プラットフォーム「HANOWA」を運営しています。 2021年4月…
核融合炉周辺・プラントに必要な機器・システムの研究開発を手がける「京都フュージョニアリング」が105億円調達
2023年5月17日、京都フュージョニアリング株式会社は、総額105億円の資金調達を実施したことを発表しました。 京都フュージョニアリングは、核融合炉周辺・プラントに必要な機器・システムの研究開発を手…
「オルツ」が「キーエンス」と資本業務提携 生成AIを活用したソリューションの開発・提供においてパートナーシップを開始
2023年9月8日、株式会社オルツは、株式会社キーエンスと資本業務提携を行ったことを発表しました。 オルツは、デジタルクローン「P.A.I.」の開発や、AIを活用した自動議事録サービス「AI GIJI…
動物向けのiPS細胞由来再生医療等製品開発の「Vetanic」が1.5億円調達
2021年7月15日、株式会社Vetanicは、1億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 日本大学と慶應義塾大学発のスタートアップ・ベンチャーで、動物向けのiPS細胞由来再生医療等製…
日本とフランスで日本酒/SAKEを製造する「WAKAZE」が10億円調達
2023年1月11日、株式会社WAKAZEは、総額約10億円の資金調達を実施したことを発表しました。 また、宝ホールディングス株式会社と資本業務提携契約を締結し、業務提携に向けた協議を開始したことも発…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集