創業手帳が選ぶ起業経営ニュース
2025年6月6日固定翼系の小型無人航空機システムを開発する「武蔵スカイプラス」が2億円調達

2025年6月6日、武蔵スカイプラス株式会社は、総額2億円の資金調達を発表しました。
武蔵スカイプラスは、固定翼系の小型無人航空機システムを開発する、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)発スタートアップです。
JAXA航空技術部門が研究・開発に取り組んできた航空技術全般の成果を踏まえた、小型無人航空機システムの知財・ノウハウの社会実装を推進しています。
JAXAで培われた航空技術の基礎技術をコアに、ユーザー要求や適用機体に応じたカスタマイズや機能追加を行い、システムを提供していきます。
今回調達した資金は、よりハイスペックで各種ニーズに適合したトータルな機体および周辺システムの開発・提供に活用します。
無人航空機(ドローン)は、すでに多くの分野で実用化されており、今後、活用領域のさらなる拡大が見込まれます。
現在活用されている分野としては、農業における農薬・肥料の散布や生育状況のモニタリング、建築・土木分野での地形測量や進捗確認、災害対応、インフラ点検、報道・映像制作での空撮、施設やイベント会場での警備・監視などが挙げられます。
今後は、都市型物流や医療・救急分野における物資の搬送、防衛・安全保障といった分野での役割が一層拡大すると見込まれています。
とくに昨今の世界情勢を背景に、安全保障領域を中心として、国産の無人航空機技術の重要性が増しています。
たとえば、外国製の無人航空機技術に依存している場合、輸出規制や政治的圧力などによって供給が途絶えるおそれがあります。国産化することで、緊急時にも安定的な運用が可能となり、自律的な安全保障体制を構築・維持できます。
また、外国製のシステムには、意図せぬ情報収集やバックドアの存在が懸念されます。国産技術であれば、機体・通信・データ処理のすべてを国内で管理できるため、情報セキュリティの確保につながります。
このような背景のもと、武蔵スカイプラスは、国産の技術をもとに、安全保障・防災・物流などの分野で利用される固定翼型の小型無人航空機システムを開発しています。
ビジネスのさらなる成長には戦略的な資金調達やシナジーが見込める企業との提携が重要です。シリーズ累計発行部数250万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を掲載しています。
読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。カテゴリ | 有望企業 |
---|---|
関連タグ | JAXA スタートアップ ドローン 国産 国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構 小型 株式会社 武蔵スカイプラス 無人航空機 資金調達 |
有望企業の創業手帳ニュース
関連するタグのニュース
2022年2月14日、Global Mobility Service株式会社は、スルガ銀行株式会社と業務提携契約を締結したことを発表しました。 今回の提携により、「オートローン(MCCS付き)目的別ロ…
2020年3月26日、株式会社ウェルモは、総額15億7,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、東京電力パワーグリット株式会社などです。東京電力パワーグリットとは、業務提携契約を…
2023年10月16日、Oxyzen株式会社は、ピーディーシー株式会社(PDC)と、2023年10月6日に資本業務提携の手続きを完了したことを発表しました。 Oxyzenは、オフラインマーケティングサ…
国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構と共に、表彰イベント「大学発ベンチャー表彰2025」の応募受付を開始したことを発表しました。 「大学発ベ…
2022年9月21日、株式会社LayerXは、「バクラクビジネスカード」において、3Dセキュア(本人認証)に対応し、正式版としてリリースしたことを発表しました。 「バクラクビジネスカード」は、利用料無…
大久保の視点
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…