創業手帳が選ぶ起業経営ニュース
2025年5月8日デジタル病理支援AI搭載クラウドシステム「PidPort」を提供する「メドメイン」が4.7億円調達

2024年4月18日、メドメイン株式会社は、総額4億7000万円の資金調達を発表しました。
メドメインは、デジタル病理支援AI搭載クラウドシステム「PidPort」を開発・提供しています。
デジタル病理標本(WSI)の保管、管理、閲覧、共有、AI解析を実現するクラウドシステムです。
今回の資金は、病理AIと「PidPort」のさらなる開発強化、デジタル化領域への設備投資、営業体制の強化、病理AIの薬事承認申請、海外展開のための基盤構築に活用します。
病理診断とは、人体から採取した組織標本を顕微鏡で観察し、病変の有無や種類を診断する医療行為です。これは「最終診断」とも呼ばれ、病気の確定診断として非常に重要な役割を担っています。
たとえば、病変が炎症か腫瘍か、腫瘍であれば良性か悪性か、といった点を見極めるために行われ、その結果は治療方針に大きく影響します。
とくにがんの診断においては欠かせないものであり、今後高齢化が進むことでがん患者の増加が見込まれるなか、病理診断の重要性はますます高まっています。
また、確定診断にとどまらず、がんの切除手術においても、摘出した臓器を診断することでがん細胞の取り残しの有無を確認し、再発や転移を防ぐ役割も担っています。
病理診断には高度な専門知識が求められるため、通常は病理専門医が担当しますが、2025年4月時点でその数は全国で2789名にとどまっており、人材不足が課題となっています。
こうした背景を踏まえ、メドメインはデジタル病理支援サービス「PidPort」を提供しています。PidPortは、病理診断のデジタル化、診断業務の効率化、さらに遠隔による病理診断の実現を通じて、病理医不足の解消と医療の質の向上を支援しています。
事業の成長には戦略的な資金調達が重要です。シリーズ累計発行部数250万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。
読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。カテゴリ | 有望企業 |
---|---|
関連タグ | AI BtoB PidPort クラウド システム デジタル病理 メドメイン 保管 支援 株式会社 画像データ 画像処理 病理 病理診断 症例 管理 解析 診断 資金調達 遠隔 |
有望企業の創業手帳ニュース
関連するタグのニュース
2024年6月21日、グランドグリーン株式会社は、総額約6億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 グランドグリーンは、環境負荷の低い種苗や迅速な種苗開発を実現するためのゲノム編集技術…
2024年10月7日、株式会社トリファは、総額12億円の資金調達を実施したことを発表しました。 また、社名を株式会社ERAKEから株式会社トリファへと変更したことも発表しています。 トリファは、海外e…
2020年6月18日、RIM株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 eスポーツ大会に特会したプラットフォーム「GameTector(ゲームテクター)」を運営しています。 エントリー選手管理…
2020年12月14日、オリックス株式会社は、株式会社杉孝グループホールディングスの発行済み株式の過半数を取得することで合意したことを発表しました。 杉孝GHDは、足場機材を取り扱う株式会社杉孝を中核…
2023年8月28日、シタテル株式会社は、株式会社NTTデータと資本業務提携したことを発表しました。 シタテルは、衣服・ライフスタイル製品生産の業務効率化・生産体制の強化を支援するクラウドサービス「s…
大久保の視点
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…