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2024年12月13日プラスチックを燃料とした高推力で安心・安価な宇宙機用化学推進機(エンジン)を開発する「Letara」が4.8億円調達
2024年12月12日、Letara株式会社は、総額4億8000万円の資金調達を実施したことを発表しました。
Letaraは、人工衛星などの宇宙機用推進機(エンジン)を開発する、北海道大学永田研究室発のスタートアップです。
プラスチックを燃料にした、高推力かつ安全で安価な宇宙機用化学推進機を開発しています。
今回の資金は、エンジニアとバックオフィスメンバーの採用加速に充当します。
2010年には約27兆円だった世界の宇宙ビジネス市場は、2023年には約54兆円にまで拡大し、さらに2040年には140兆円を超えると予測されています。
この急成長の背景には、超小型衛星の技術進化と、それに伴う打ち上げコストの大幅な低下があります。その結果、多くのスタートアップ企業がこの市場に参入しています。
人工衛星の打ち上げ数も急激に増加しており、経済産業省によれば、2011年には129機だった世界の打ち上げ数が2022年には2,368機に達しました。
このような状況から、宇宙機のサイズや運用方法が多様化しており、それに伴って多様な宇宙機用推進システムへの需要が高まっています。
たとえば、現在多く打ち上げられている小型人工衛星の多くは、衛星の軌道や姿勢を制御する推進システムを搭載していません。その理由として、高推進力を持つ液体燃料が爆発性や可燃性を持つため、安全管理コストが高いことが挙げられます。反対に、安全性の高い燃料では十分な推進力を得ることができないため、小型人工衛星では推進系を搭載しないケースが多いのです。
もし小型人工衛星が姿勢を制御することが可能になれば、より高精度な観測や通信が可能になるほか、宇宙デブリとの衝突を避けたり、使用済み時には自身を大気圏に再突入させて廃棄することで、自身が宇宙デブリになることを防いだりすることができます。
こうした課題に応えるべく、Letaraはプラスチック燃料を使用した高推力で安全かつ低コストの推進システムを開発しています。
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