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偏頭痛治療用アプリや頭痛AI診断などを開発する「ヘッジホッグ・メドテック」が5億円調達

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2023年12月1日、株式会社ヘッジホッグ・メドテックは、総額5億円の資金調達を実施したことを発表しました。

ヘッジホッグ・メドテックは、片頭痛治療用アプリや、頭痛AI診断、緊張型頭痛治療用アプリ、PMS(月経前症候群)をターゲットとした治療用アプリを開発しています。

片頭痛治療用アプリは、行動・思考のパターンを認識し、改善のためのアドバイスを行うことで、症状の軽減を図る治療用アプリです。

頭痛AI診断は、慢性頭痛のタイプをAIで診断するサービスです。

片頭痛治療用アプリと頭痛AI診断は、現在探索的試験段階にあります。

今回の資金は、CXOやエンジニアなどの採用強化、医療機関と連携した臨床試験の推進に充当します。


近年、デジタル技術によって病気を治療するアプリである治療用アプリが世界的に注目されています。

治療用アプリは、デジタルセラピューティクス(Digital Therapeutics:DTx)とも呼ばれています。

米国では2010年にWellDoc社が糖尿病管理用アプリ「BlueStar」の承認を取得し、世界初のDTx製品が登場しました。

日本ではCureApp社が2020年8月に承認を取得したニコチン依存症治療用アプリが国内初の事例となります。

治療用アプリは、スマートフォンやタブレットにインストールされたアプリにより、患者に継続的に介入し、行動変容によって治療を行ったり、治療効果を向上させたり、患者の情報の取得・把握により医師の負担軽減を図ったりするものです。

したがって、主に患者の行動変容が治療につながる疾患が対象であり、現在は、うつ病、耳鳴り、パニック障害、アルコール依存症などの治療用アプリが承認され、実際の治療で利用されています。

片頭痛の治療では、薬物治療のほか、行動療法や理学療法などの非薬物治療の効果も期待されています。非薬物治療は、薬物療法以外を望む患者、妊娠または妊娠の可能性がある患者、薬の使用方による頭痛の既往がある患者などが選択します。

ヘッジホッグ・メドテックは、片頭痛治療用アプリの開発を通じ、より良い医療の実現を目指しています。

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