【2024年最新版】無料で使える!おすすめの文章・画像生成AIサービス13選

創業手帳

無料の生成AIサービスをビジネスに活用しよう


AI技術は近年目覚ましい発展を遂げており、ツールやシステムなどにも導入されるケースが増えてきました。
特に「生成AI」は、文章や画像などクリエイティブなものもAIによって素早く生成できることから、業務に賢く取り入れれば業務効率を大幅に向上させることも可能です。
現在は多くの生成AIサービスがリリースされていますが、中には無料で利用できるツールもあります。

そこで今回は、無料で使えるおすすめの文章・画像生成AIサービスをご紹介します。生成AIを業務に取り入れてみたい方は、ぜひ参考にしてください。

創業手帳では、様々な生成AIの活用方法をまとめた「ChatGPT生成AIガイド」を作成いたしました。有識者によるChatGPTのビジネス活用術や稼ぎ方のインタビューや、生成AIをカオスマップ化したものを掲載。無料でお読みいただけますのでこちらもぜひあわせてご活用ください。



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無料で使える文章生成AIサービス6選


文章生成AIは、「プロンプト」という簡単な指示を出すだけで、AIが自動的に文章を生成してくれるツールです。
例えばブログやSNSに投稿する文章、キャッチコピーのアイデア出しなど、業務にも幅広く活用できます。そんな文章生成AIの中でも無料で利用できるサービスをご紹介します。

ChatGPT

ChatGPTは、2022年にOpenAI社によってリリースされた自然言語処理モデルです。チャット形式になっており、プロンプトを入力すればその内容に合わせて回答文を作成してくれます。
ChatGPTは大量のテキストデータを学習しており、プロンプトを単語に分けて解析し、次の単語を推測することで自然な回答文を作成できるようになっています。
精度の高い文章生成AIでありながら、無料で利用することも可能です。

無料版でも最新モデルのGPT-4oが使用できますが、文字数と回数に制限がかけられています。
有料版も文字数と回数に制限はあるものの、無料版よりも多く利用できるため、有料版の方が使い勝手は良いです。

無料版 有料版
文字数 2,048文字(日本語) 25,000文字
回数制限 1分あたり最大60回
1日あたり最大4,000回
1分あたり最大600回
1日あたり最大100,000回

普通に使用する分には無料版でも問題ありません。まずは無料版で活用してみて、さらに業務効率を高めたい場合は有料版への移行も検討してみましょう。

‎Gemini

Geminiは、Google社によって開発された対話型AIツールです。
元々「Google Bard」という名称でしたが、2023年12月に最新のマルチモーダル生成AIモデルを公開され、2024年2月にサービス名がGeminiへと変更されました。

GeminiもChatGPTと同様に、自然言語で対話することができます。また、日本語版も公開されており、英語が苦手な方もサービスを使いやすいというメリットがあります。
さらに、Google社が開発に携わっていることもあり、リアルタイムの最新情報にもアクセスして文章を作成することも可能です。

Geminiにも無料版と有料版が存在しますが、無料版だからと言って制限が設けられているわけではありません。
また、Googleアカウントを既に持っている人なら、特に登録作業をしなくても使用できるようになっています。

Microsoft Copilot

Microsoft Copilotは、Microsoftの検索エンジン「Bing」に、GPT-4が搭載された検索エンジン型のAIツールです。
Web上にある膨大なデータを学習しており、人間とほとんど変わらない会話や文章の作成・編集、プログラミングのコード生成などが行えます。
また、文章だけに留まらず、画像・動画・音楽などを生成することも可能です。

Microsoft Copilotは問いかけに対して検索エンジン内にある最新情報から適切な情報を見つけ、回答してくれます。
自ら検索エンジンを使って情報を探すよりも、AIのサポートによって瞬時に欲しい情報を見つけられるため、これまで検索にかけていた時間も大幅に短縮できます。

Microsoft Copilotは無料版でも十分な機能が搭載されており、またWordやExcelなどのMicrosoftが開発したアプリケーションと連携できる点も大きな強みです。
なお有料版は、個人向けの「Copilot Pro」とビジネス向けの「Copilot for Microsoft 365」があります。

Claude 3.5 sonnet

Claude 3.5 sonnetは、Anthropic社が開発した生成AIモデル「Claude」の最新版です。
従来の大規模言語モデルに比べて処理速度が2倍に向上し、自然言語処理や推論、判断能力なども向上しました。
Claude 3.5 sonnetの主な特徴として、Artifacts機能を新たに搭載しています。Artifacts機能とは、対話をしながら視覚的コンテンツをリアルタイムに生成できる機能です。

例えばJavaScriptを元にした簡単なミニゲームを生成できたり、HTML/CSSをベースにしたUIでWebサイトの設計ができたりします。
いずれも簡易的なものに限られますが、プログラミングやWeb制作の初心者でも気軽に作成することが可能です。

Claude 3.5 sonnetの無料プランは利用回数に制限があるものの、機能の制限は特にありません。
業務で使用する際にたくさん使うのであれば、有料プラン(月額20ドル、チームで使用する場合は月額30ドル)の登録も検討してみてください。

Perplexity AI

Perplexity AIは、自然言語処理と機械学習の技術を取り入れることで、ユーザーからの質問に対して正確な回答を導き出す検索エンジン型のAIツールです。
キーワードをただ羅列したものではなく、きちんと文脈を理解するため、より関連性の高い情報を示してくれます。
また、Perplexity AIは検索エンジンとしての機能だけでなく、プログラミングのコード生成や表の作成、数学の問題を解くなど、様々な機能を有していることも特徴です。

さらに、他の検索エンジン型のAIツールとは異なるポイントとして、提供された回答の情報元を明記することが挙げられます。
どこから得た情報なのかがきちんと分かることから、情報の透明性を重視したい方も活用しやすいです。
無料版でも基本となる質問応答や情報収集が可能なので、まずは無料版から試してみてください。

Notion AI

Notion AIは、文章の作成・要約・リライトなどはもちろん、議事録の作成や表の作成・分析、ノーコード開発などを可能にした、クラウドツール「Notion」に実装されているツールです。
Notion AIは日本語への設定も可能で、日本語のタスクを入力してもきちんと内容を把握し、正確な回答を導き出します。
内容にもよりますが、自然な日本語に近い文章の生成も可能です。

また、Notion AIにはテンプレート機能も備わっています。Notionでは公式サイトでカスタマイズできるテンプレート一覧が公開されており、多種多様なテンプレートを活用できます。
例えばプロダクトのネーミング案をAIに考えてもらいたい場合、テンプレートのプロンプトを使えば、簡単にネーミング案をAIから提案してもらえます。

Notion AIは無料版だと1ユーザーあたり20回の使用制限があります。ただし、機能面は有料版と違いはありません。

無料で使える画像・イラスト生成AIサービス7選


続いて、無料で使える画像・イラスト生成のAIサービスをご紹介します。クリエイティブな業務を任せたい時に活用してみてください。

Stable Diffusion XL

Stable Diffusion XLは、オープンソース化された画像生成AIモデルです。
旧モデルに比べてパラメータ数が2倍以上拡大されていたり、より幅広いスタイルの画像を生成できたりします。
ただし、推奨されているメモリが16GB以上でGPUメモリは12GB以上必要となるため、容量に余裕があるかどうかを確認しなければなりません。

「誰でも自由に使えるように」という考えで、オープンソース化されたStable Diffusion XLは、利用料金も特にかからず無料で活用できます。
なお、ブラウザ版で利用する場合は、Stability AI社の「DreamStudio」を利用し、「Advenced」からモデルを「SDXL v1.0」にすることで、Stable Diffusion XLが使えるようになります。

Canva

Canvaは、PCやタブレット、スマホからも使えるデザインツールです。豊富なテンプレートと様々な機能を有するCanvaでは、Canva AIと呼ばれる画像生成AIがあります。

使い方も簡単です。作りたい画像のイメージをプロンプトとして入力し、「スタイル」から画像のテイストを選びます。
さらに、縦横比を設定して、あとは出力するだけで画像を4枚生成してくれます。
また、Canvaでは生成AIで動画や音楽、オリジナルのAIナレーター、文章生成、翻訳なども可能です。

無料版だと画像生成が50回まで、動画は5回までの上限が設定されています。有料版のProを活用すれば、画像生成は500回まで、動画生成は50回までに増やせます。

Bing Image Creator

Bing Image Creatorは、Microsoft社が提供する画像生成AIツールです。Microsoftアカウントを作成していれば、無料で画像を生成できます。
同じく、Microsoft社のWebブラウザ「Edge」から呼び出すことも可能です。Edgeのサイドバーにプロンプトを入力すれば、そのまま画像を生成することもできます。

Bing Image Creatorは、日本語のプロンプトにも対応している点が特徴です。
画像生成AIツールの中には日本語に対応していないサービスもありますが、Bing Image Creatorならプロンプトが日本語でも正確に読み取ってくれます。
また、Bing Image Creatorには「アイデアを探す」という機能も備わっており、他のユーザーが生成した画像を見ることも可能です。

Adobe Firefly

Adobe Fireflyは、Adobeによって開発された画像生成AIツールです。
新しい画像を1枚生成するのみならず、既存の画像に生成AIを使って編集できる機能や、アートワークの色を調整し直す機能もあります。
Adobe Fireflyの特徴として挙げられるのは、AIのトレーニングデータは著作権が既に消滅しているコンテンツまたは、数百万点以上のAdobe Stockにある画像を元にしているという点です。
これにより、生成された画像は商用利用が可能であり、なおかつ著作権侵害に対するリスクが低減されています。

Adobe Fireflyは無料でも利用可能で、毎月最大25クレジットまで使用可能です。
クレジットは技術を活用する際に消費されるもので、テキストから画像を生成する場合は1クレジットを消費します。
また、無料プランで生成した画像にはウォーターマークが付けられるため、マークを除去したい場合は有料プランへのアップグレードを検討してみましょう。

AIいらすとや

AIいらすとやは、イラストレーターのみふねたかし氏が運営する無料イラストサイト「いらすとや」風の画像を生成できるAIツールです。
AIいらすとやは無料でも利用でき、20枚まで画像生成が可能です。ただし、他のユーザーが生成した画像も3枚までならダウンロードできます。

プロンプトの入力ではうまく画像が生成できないという場合は、参考画像を取り入れてみてください。
参考画像を入れることによってAIがその画像に近づけたものを生成してくれます。

MyEdit

MyEditは、ブラウザ上で画像編集や写真加工ができるサイトです。AI関連ツールが搭載されており、テキストを活用して画像やイラストを生成する機能も備わっています。
画像生成機能ではプロンプトを入力し、縦横比や好みのスタイルを選ぶことで画像の生成が可能です。
なお、新規の画像を生成するだけでなく、AI技術を活用して画像にある被写体を別のものに置き換えたり、人物の背景を新たに生成して自然な形に合成してくれたりする機能もあります。

MyEditは基本的に無料で利用できますが、クレジットは1日3クレジットまでで、AIで画像を生成するたびに1クレジットが消費されます。
もし無制限で画像生成をしたい場合は有料プランに登録が必要です。ただし、有料プランでもクレジットは月300または月500の制限があるので、注意してください。

Akuma.ai

Akuma.aiは、Kinkaku株式会社という日本の企業が開発した画像生成AIです。
他の画像生成AIに比べて直感的な操作を可能にしており、あまり画像生成AIに触れたことがない人でも自身が想定していたイラスト・画像を生成できます。
Akuma.aiを利用する際にはGoogleアカウントが必要です。アカウントを登録すると25クレジットを無料で受け取れるようになっています。

Akuma.aiの「AIキャンバス機能」を活用し、プロンプトを入力してからキャンバスに簡単なイラストを描くと、それに沿ってAIがリアルタイムで画像を生成してくれます。
プロンプトだけだとうまく画像を生成できない場合でも、AIキャンバス機能を使えばより簡単に想像していた画像を生成できるでしょう。

生成AIをビジネスで活用する際の注意点


生成AIは便利なツールではありますが、ビジネスで活用する際にはいくつか注意しなければいけないポイントもあります。
例えば文章生成AIを活用する場合、AIはどこから得たデータを覚えて活用しているかわからないため、間違った情報をそのまま文章の中に入れてしまうこともあります。
間違った情報を入れないためにも、最終的にはファクトチェックが必要です。

また、著作権や商用利用についてもきちんと確認する必要があります。商用利用に関しては、各AIツール・サービスで商用利用が可能かどうか明示されています。
著作権に関しては、基本的に自動生成されたものには著作権が発生しないものの、場合によっては著作物と認識されてしまう可能性もあります。
生成AIをビジネスに活用する際は、著作権と商用利用にも十分に注意をした上で活用してください。

まとめ・無料の生成AIを活用して業務の効率アップ!

生成AIをうまく活用することで、これまで時間がかかっていた作業も大幅に短縮でき、業務の効率アップを図ることも期待できます。
ただし、無料版の生成AIサービスは基本的に機能面が制限されていたり、使用回数に上限が設けられたりしています。
まずは無料版で使ってみて、利便性が高いサービスについては有料版の利用を検討してみましょう。




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(編集:創業手帳編集部)

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