日本商工会議所「2025年度中小企業・地域活性化施策に関する要望」を公表

tips

2024年7月18日、日本商工会議所は、「2025年度中小企業・地域活性化施策に関する要望」を取りまとめ、公表しました。

この要望は、全国の商工会議所からの現場の声や要望等を取りまとめたものです。

商工会議所は、「停滞から成長」への転換局面を好機と捉え、多様な主体の連携拠点として地域発の経済好循環の創出に総力を挙げて取り組むとしています。

概要

【I.価格転嫁など、取引適正化に向けた「公正なビジネス環境整備」】
1.価格転嫁の商習慣化、知財侵害抑止の強化など、取引適正化の推進
2.民間の円滑な事業活動や挑戦を支えるビジネス環境整備

【II.人手不足など、5つの課題克服への「自己変革による挑戦支援」】
1.新たな付加価値の創造と拡大への挑戦支援
2.デジタル活用による生産性向上の徹底
3.賃上げや就労環境整備への支援
4.収益力改善に資する資金繰り支援
5.地域を牽引する中堅企業への支援

【III.地域の活力強化とあわせた「小規模事業者の自立的な経営支援」】
1.小規模事業者の自立的な成長を支える経営支援体制の拡充
2.金融機関や中小企業支援機関等との協働による「早期相談・早期支援」の強化
3.地域の稼ぐ力の強化による小規模事業者の所得拡大

【IV.地域経済の好循環の実現に向けた「産業構造の再構築・都市の再生」】
1.高付加価値化を基軸とした観光振興施策の強化
2.地域に人と投資を呼び込む「稼ぐ産業」の育成・強化
3.地域の消費と投資を喚起する地方都市の再生・活性化
4.大規模自然災害からの復興・再生


30年ぶりの高水準となる賃上げ、各最大規模となる名目100兆円の設備投資など、日本経済はデフレ脱却となる好機を迎えています。

そして地域経済を支えるのは、中小企業・小規模企業であり、これら企業の持続的な成長が求められています。

しかし、地方は人口減少・流出といった課題を抱えているほか、エネルギー価格高騰・物価高騰、人手不足、円安といったさまざまな問題に直面しており、デフレ脱却の好機を活かすことが難しいという状況にあります。

こうした背景を踏まえ、日本商工会議所は、商工会議所・連合会、青年部、女性会、海外の商工会議所などと連携し、地域の産学官金や支援機関など、多様な主体の連携拠点として、地域発の経済好循環の創出に総力を挙げて取り組むことを表明しています。

創業手帳では起業を目指す方などを対象に無料で専門家の紹介を行っています。起業にあたって不安や相談したいことなどがある起業家の方はぜひご活用ください。

また、起業家や専門家の生の声をもとに記事化した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」や、資金調達に特化した「資金調達手帳」も無料で発行しております。ぜひご活用ください。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ トレンド
関連タグ 2025年度中小企業・地域活性化施策に関する要望 中小企業 小規模事業者 日本商工会議所
詳細はこちら

「2025年度中小企業・地域活性化施策に関する要望」の公表について

創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

トレンドの創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

【2023年1月23日-27日開催】中小企業のための国内最大級のECイベント「EC Camp2022」
独立行政法人中小企業基盤整備機構は「EC Camp2022」の開催を発表しました。 「EC Camp2022」は、中小企業基盤整備機構が主催する、中小企業のための国内最大級のECイベントです。 最新の…
【事業承継にお悩みの方へ】二代目社長 勉強会が11月13日(月)に開催
【事業承継にお悩みの方へ】 二代目社長が経営を引き継ぎ、発展させる術をレクチャーする「二代目社長限定!勉強会」を、11月13日(月)に創業手帳オフィスで開催します。 「従業員による創業者と比較されそう…
「小規模事業者持続化補助金」第13回受付締切分
2023年6月14日、「小規模事業者持続化補助金」の第13回受付締切分の公募要領が公開されました。 「小規模事業者持続化補助金」は、小規模事業者等が経営計画を自ら策定し、商工会・商工会議所の支援を受け…
2023年度「グッドカンパニー大賞」表彰企業が発表
公益社団法人中小企業研究センターは、第57回(2023年度)「グッドカンパニー大賞」の表彰企業を発表しました。 全国の中小企業の中から、 経済的、社会的にすぐれた成果をあげている企業を選び、「グッドカ…
「日本中小企業大賞2023」 応募期間7/20~9/22
「日本中小企業大賞2023」のエントリーが受付中です。 一般社団法人中小企業からニッポンを元気にプロジェクトは、日本経済を支える中小企業や社員にスポットライトを当てて表彰すべく、2021年より“中小企…

大久保の視点

国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
「スタートアップワールドカップ2024」世界決勝を現地速報!優勝はEarthgrid(米代表・プラズマでトンネル掘削)
2024年10月4日、世界最大級のビジネスピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ(SWC)2024」の世界決勝戦が、米国・シリコンバレーで開催されま…
(2024/10/5)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集