注目のスタートアップ

分子の動きを捉える創薬基盤技術を開発する「モルミル」が資金調達

company

2024年5月24日、モルミル株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。

モルミルは、細胞内の分子の状態が変化することが疾病の兆候であることに注目し、その原因となる分子の動きを捉えることができる各種基盤技術を開発しています。

さらに、この創薬基盤技術を通じ、筋萎縮性側索硬化症(ALS)を含む神経難病の治療薬開発を加速させる取り組みを進めています。

今回の資金は、経営陣・研究開発体制の強化に充当します。


原子の大きさは非常に小さく、一般的な光学顕微鏡では、原子や分子そのものの姿を捉えることはできません。

また、原子・分子は高速で運動していることから、その姿を正確に捉え続けることはさらに困難なものとなります。

近年、筋萎縮性側索硬化症(ALS)や前頭側頭型認知症(FTD)などの神経疾患では、生物学的相分離制御の異常が起こることが報告されています。

生物学における相分離現象とは、核酸やタンパク質などの生体分子が、濃い層と薄い層の二つの層の液体に分離する現象です。

この現象は、古典的な生化学・タンパク質科学を支えてきた「立体構造特異性」とは異なる原理が細胞の活動を支えているというものであり、生物学に大きな衝撃を与えています。

このような背景のもと、相分離現象を指標とした創薬開発が新たなブレイクスルーとして注目されているのですが、相分離現象は既存の技術では捉えることが難しく、新たな技術が求められています。

モルミルは、相分離現象を捉える最先端領域で研究を行っており、相分離創薬の確立を目指して取り組んでいます。

研究開発型のビジネスでは資金調達が非常に重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関するノウハウを詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ BtoB モルミル 分子 分子をミル 創薬 創薬基盤技術 医学 医療 医薬品 基盤技術 技術 株式会社 研究開発 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【2025年版】会社設立のやること・流れ・費用をチェックリストで完全解説
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
【記入例つき】事業計画書の書き方を初心者向けに解説|起業・融資対応テンプレートあり
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
一般社団法人設立サムネイル
一般社団法人の設立方法を徹底解説|手続きの流れ・必要書類・費用・メリットなど
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

上質な体験を提供する予約ECサービス「Otonami」を展開する「Japan Culture and Technology」が「クレディセゾン」と資本業務提携
2023年2月1日、Japan Culture and Technology株式会社は、株式会社クレディセゾンと資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 Japan Culture and Te…
ハイブリッドロケットエンジンを開発する「MJOLNIR SPACEWORKS」が4億円調達
2025年10月3日、株式会社MJOLNIR SPACEWORKSは、総額4億円の資金調達を発表しました。 今回の資金調達により、累計調達額は8.5億円となりました。 MJOLNIR SPACEWOR…
透明マウスピース型遠隔歯科矯正サービス「DPEARL」などを手がける「フィルダクト」が3億円調達
2024年10月2日、株式会社フィルダクトは、総額約3億円の資金調達を実施したことを発表しました。 フィルダクトは、透明マウスピース型遠隔歯科矯正サービス・ブランド「DPEARL(ディパール)」や、歯…
テクノロジーコンサルティング事業などを展開する「アディクシィ」が資金調達
2025年6月2日、アディクシィ株式会社は、資金調達を発表しました。 アディクシィは、AIなどの最新技術を活用して企業の持続的な成長を支援する、テクノロジスト(テクノロジーのプロフェッショナル)集団で…
クラウド人事労務ソフト提供の「SmartHR」が156億円調達
2021年6月8日、株式会社SmartHRは、総額約156億円の資金調達を実施したことを発表しました。 クラウド人事労務ソフト「SmartHR」を提供しています。 雇用契約や、入社手続き、年末調整など…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集