注目のスタートアップ

在宅医療機関向けオンコール代行サービスを提供する「on call」が1.5億円調達

company

2023年11月29日、株式会社on callは、総額1億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

on callは、在宅医療機関向けオンコール代行サービス「ON CALL」を提供しています。

在宅医療クリニックの夜間・休日対応をバックアップし、患者宅・介護施設への往診が必要な際に、医師と往診ディレクター(看護師)の2名体制で業務にあたるサービスです。

今回の資金は、オンコール代行サービス提供エリアの拡大(東京23区から首都圏エリアへ)、往診最適化アプリシステムの開発に充当します。


在宅医療(訪問診療や訪問看護など)では、在宅で療養する人の緊急時に対応するため、24時間365日対応できるよう待機するオンコール(夜間オンコール)という業務があります。

オンコールでは、本人・家族・夜間対応しているヘルパーなどから電話がかかってきたものを受け付け、電話越しで対応できるものは対応し、そうでない場合は現地訪問し対応します。

オンコールは利用者にとっては非常に安心できる体制ですが、オンコール当番の医師・看護師はいつ呼び出されるかわからないため、精神的に休まらず、強い業務負担を感じています。

こうした課題を解決するものとして、オンコール代行サービスが提供され、導入する在宅医療も増加しています。

高齢者の増加により在宅医療を希望する人も増加することが予測されているため、オンコールのアウトソーシングサービスは、今後も需要が高まっていくと考えられます。

株式会社on callのコメント

このニュースを受けまして、株式会社on callよりコメントが届きました。

・今回の資金調達の目的は何ですか?

資金調達の目的は、オンコール代行サービス提供エリアの拡大と往診最適化アプリシステムの開発です。

現在、東京都を中心にサービスを提供しておりますが、神奈川県・埼玉県・千葉県の首都圏エリアへ拡大いたします。

また、顧客医療機関の患者さんへ効率的に往診をするために、ドクター向けのアプリシステムの開発・医療機関向け基幹システムの機能拡充を進めてまいります。

・今後の展望を教えてください。

今回のサービス提供エリアの拡大やアプリシステムの開発により、2028年までに対応想定患者数を5,000名(23年11月時点)から30万名を目指す他、13,000名の医師を確保することで持続可能なサービス提供を実現します。

・読者へのメッセージをお願いします。

皆様自身や家族の多くがこの在宅医療に関わることになります。

どのように最期まで幸せな時間を過ごすのかをテーマに事業を作って参りますので、応援宜しくお願いします。関わってくださる仲間も随時募集しております。

創業期はフットワークの軽い運営が求められます。事務作業などをアウトソーシングすることで、企業を成長させることに集中することができます。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、アウトソーシングの導入方法や、外注の活用法について詳しく解説しています。

また、円滑に業務を進めるには組織をしっかりと構築することも重要であり、そのための資金調達なども必要となるでしょう。「資金調達手帳」では、融資やVCから出資を受けるためのノウハウなどを詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ on call アウトソーシング クリニック コールセンター サービス 介護 介護施設 代行 休日 医師 医療 在宅医療 在宅医療機関 夜間 夜間オンコール 往診 株式会社 看護師 訪問看護 訪問診療 資金調達 電話対応
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
合同会社とは?メリット・デメリット、株式会社との違いをわかりやすく解説
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
NPO法人設立サムネイル
【保存版】NPO法人の設立は難しい?メリットや設立費用、条件など徹底解説
【初心者向け】事業計画書の書き方18ステップ|起業・融資対応テンプレート付

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

調達・購買部門向けクラウドサービス「Leaner見積」提供の「Leaner Technologies」が6.8億円調達
2022年9月7日、株式会社Leaner Technologiesは、総額6億8,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Leaner Technologiesは、調達・購買部門向けクラウ…
SNSを活用したグロース・ハック事業展開の「Bsmo」が資金調達
2020年4月23日、株式会社Bsmoは、資金調達を実施したことを発表しました。 調達額は、数十億円規模だと発表しています。 企業から依頼を受け、国内外においてSNSマーケティングを実施し、広告運用か…
バックオフィス代行サービス「オフィス番」を提供する「レジリエント」が4300万円調達
2025年7月18日、レジリエント株式会社は、総額4800万円の資金調達を発表しました。 レジリエントは、バックオフィス代行サービス「オフィス番」、管理部長代行サービス「オフィス番プラス」、ゼロからの…
国産オリジナルのゲノム編集の基盤技術開発に取り組む「C4U」が15億円調達
2023年5月17日、C4U株式会社は、総額15億円の資金調達を実施したことを発表しました。 C4Uは、国産のゲノム編集技術であるCRISPR-Cas3を基盤技術とする、2018年3月に設立された大阪…
医療支援クラウドサービス「LOOKREC」を提供する「エムネス」が「アイテック阪急阪神」と資本業務提携
2023年10月16日、株式会社エムネスは、アイテック阪急阪神株式会社と資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 エムネスは、医療支援クラウドサービス「LOOKREC」の提供や、医療機関や健診機…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集