創業手帳が選ぶ起業経営ニュース
2023年11月20日ARグラス用ディスプレイモジュールなどを手がける「Cellid」が資金調達

2023年11月17日、Cellid株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。
Cellidは、薄型で没入感のあるWaveguideを搭載したARグラス用のディスプレイモジュールと、空間認識ソフトウェア「Cellid SLAM」の開発・提供を行っています。
「Cellid SLAM」は、ARグラス向け以外に、汎用カメラでも利用可能な産業別ソリューションを開発・提供しています。
今回の資金は、量産体制と品質管理体制の確立、プロセス開発の加速、ソフトウェア開発・販売の推進に充当します。
AR(拡張現実)は、デジタルデータやコンテンツを現実空間に重ね合わせて表示する技術です。
現在の私たちは、デジタルデータにアクセスするために、スマートフォン・タブレット・PCのディスプレイを見る必要があります。たとえば何らかのアナログな作業をしたい場合に、これらのディスプレイでマニュアルや指示などを見ながら行うと、視線の行き来などが必要となり、生産性が低下します。
AR技術はデジタルデータを現実空間に重ね合わせて表示することで、現実世界とデジタル世界を融合させたシームレスな体験を提供します。
たとえば製造業では、デジタルデータを視界に表示するARグラスを着用することで作業者がハンズフリーで必要なデータを表示・確認し、高度なコミュニケーションをとることができます。
この現実世界とデジタル世界の融合を実現するためには、スマートフォンのカメラやARグラス、ヘッドマウントディスプレイなどの特定のデバイスが活用されます。
ARグラスは次世代のスマートデバイスとして期待されています。たとえば、2023年6月5日にはApple社「Apple Vision Pro」を発表しています。
Cellidのディスプレイモジュールは、明るく、広い視野角を持ち、メガネ型に適した薄さを実現しています。これらの要件は、ディスプレイ機能の高性能化と小型化を両立するものです。
また、Cellidのディスプレイモジュールは、世界で初めてFOV(視野角)60度を実現しています。ARグラスの視野角は、ユーザーの没入感や快適性に大きく影響するものであり、自然に見える視野角として最低でも60度が求められていました。
Cellidはこのディスプレイモジュールによりマーケットリーダーとなることを目指しています。
事業の大きな成長には戦略的な資金調達や、シナジーの見込める企業との提携が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウや、融資を受けるためのノウハウなどを詳しく解説しています。
読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。カテゴリ | 有望企業 |
---|---|
関連タグ | AR ARグラス Cellid Cellid SLAM FOV Waveguide XR ウェイブガイド スマートグラス ソフトウェア ディスプレイ ディスプレイ・モジュール ディスプレイモジュール モジュール 半導体 拡張現実 株式会社 次世代デバイス 空間 視野角 認識 資金調達 |
有望企業の創業手帳ニュース
関連するタグのニュース
2022年2月1日、DAIZ株式会社は、総額30億円の資金調達を実施したことを発表しました。 DAIZは、発芽大豆由来の植物肉「ミラクルミート」を開発・製造しています。 大豆の発芽という生理現象を応用…
2021年11月30日、株式会社Parameは、「Parame Recruit」において「経歴調査プラン」の提供を新たに開始したことを発表しました。 「Parame Recruit」は、Parameが…
2022年3月14日、株式会社HAKKI AFRICAは、総額2億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 独自の信用スコアリングシステムを作成して与信審査を行い、信用スコアの高い顧客に…
2022年10月17日、株式会社SUN METALONは、総額約8億円(560万ドル)の資金調達を実施したことを発表しました。 SUN METALONは、新原理の金属3Dプリンターを開発しています。 …
2020年11月5日、Property Access株式会社は、総額2億6,500万円の資金調達を実施したことを発表しました。 海外不動産投資メディア・プラットフォームの運営や、海外不動産取引コンサル…
大久保の視点
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…