注目のスタートアップ

電動キックボードシェアリングサービス「Bird」を運営する「BRJ」が「あいおいニッセイ同和損保」と資本業務提携

company

2023年9月6日、BRJ株式会社は、あいおいニッセイ同和損害保険株式会社と、資本業務提携契約を締結したことを発表しました。

BRJは、世界最大の電動キックボードシェアリングサービス「Bird」を展開するBird Rides社とライセンス契約を締結した日本におけるプラットフォームパートナー企業です。

2020年12月に発足し、2021年6月からサービスを開始しています。

2023年9月現在、東京都立川駅周辺でサービスを展開しています。

あいおいニッセイ同和損害保険とは、電動キックボードの普及や安全な走行環境の実現を目的に、2022年3月に業務提携契約を締結し、電動キックボード専用ナビゲーションの実装に向けた実証実験や、交通事故の危険性をエリア別に判定して走行速度を自動制御する「エリア別速度コントロールモデル」の開発などに共同で取り組んでいます。


世界的に、二酸化炭素(CO2)排出の低減を中心とした温室効果ガス排出の削減が推進され、その一環として、大気汚染物質を排出しない乗り物の開発と普及が進められています。

国内では自動車が主要な移動手段として確立していますが、その利用の現状において、個別の移動が多く、かつ平均移動距離が10km未満という短距離移動が多いため、非効率な点が指摘されています。

この背景から、国内では短距離での少人数移動を対象としたモビリティや関連サービスの開発と普及が求められています。

この文脈で、世界的に注目されているのが電動キックボード(電動キックスクーター)です。

電動キックボードは自転車よりもシンプルな構造を持ち、小型で扱いやすい特徴があります。自転車と比べて利用者を制限せず、整備費用も低く抑えられるとされ、新たなモビリティとしての普及が進んでいます。

2023年7月の道路交通法改正により、日本では電動キックスクーターは「特定小型原動機付自転車(特定小型原付)」として分類され、16歳以上であれば運転免許が不要で、ヘルメットの着用は努力義務となり、運転が容易になりました。

また、これまで電動キックボードは歩道の走行は不可能であり、常に車道を走行しなくてはならないことが安全上の懸念となっていましたが、今回の改正によって、6km/h以下・最高速度表示灯の点滅によって歩道の走行も可能となっています。

一方で、いまだ日本の道路は四輪車を主体とした設計となっており、バイク・自転車などの二輪車、電動キックボードなどの新たなモビリティにとっては安全面において課題を抱えているエリアも多くあります。

したがって、電動キックボードをさらに普及させていくには、安全面の課題を解決する必要があります。

BRJはあいおいニッセイ同和損保と共同で、事故の未然防止策の研究を進めています。

事業の大きな成長のためには戦略的な資金調達や、シナジーの見込める企業との提携が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を提供しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ Bird Bird Rides BRJ あいおいニッセイ同和損害保険 シェアリングサービス マイクロモビリティ モビリティ 株式会社 資本業務提携 電動キックスクーター 電動キックボード
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

「東成瀬テックソリューションズ」と「ジェミニストラテジーグループ」が中小企業向けに業務効率化を支援する新たなBPOサービスを開始
2023年3月29日、東成瀬テックソリューションズ株式会社とジェミニストラテジーグループ株式会社は、中小企業向けに業務効率化を支援する新たなBPOサービスを開始することを発表しました。 地方自治体のデ…
画像認識AIを用いた各種ソリューションを開発・提供する「サイバーコア」 「電気興業」による株式取得・「電気興業」グループへ参画
2023年8月25日、株式会社サイバーコアは、電気興業株式会社(DKK)とサイバーコアの発行済株式を取得する株式譲渡契約および第三者割当増資に関する総引受契約を締結し、DKKグループに参画することを発…
電通グループの「マイデータ・インテリジェンス」が情報銀行「MEY」のスマホ・アプリをリリース
株式会社マイデータ・インテリジェンスは、「MEY」のスマートフォン・アプリ版の提供の開始を発表しました。 併せて、「情報銀行トライアル企画」を、一般モニター約12,000名、参加企業全10社で、201…
垂直軸型マグナス式風力発電機を開発する「チャレナジー」が「前澤ファンド」から12億円調達
2022年9月22日、株式会社チャレナジーは、総額約12億円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、株式会社前澤ファンドです。 チャレナジーは、垂直軸型マグナス式風力発電機(マグナス風車)…
小売チェーン向け来店予測・需要予測サービス「アスシル」などを提供する「ipoca」が2.2億円調達
2022年6月6日、株式会社ipocaは、総額2億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 ipocaは、スーパーマーケット向けマーケティング分析サービス「ミセシル」、小売チェーン向け来…

大久保の視点

国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
「スタートアップワールドカップ2024」世界決勝を現地速報!優勝はEarthgrid(米代表・プラズマでトンネル掘削)
2024年10月4日、世界最大級のビジネスピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ(SWC)2024」の世界決勝戦が、米国・シリコンバレーで開催されま…
(2024/10/5)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集