令和5年梅雨前線による大雨及び台風第2号による災害に関する被災中小企業・小規模事業者支援措置

tips

2023年6月5日、経済産業省は、令和5年梅雨前線による大雨及び台風第2号による災害に関して、茨城県、埼玉県、静岡県及び和歌山県の5市1町に災害救助法が適用されたことを踏まえ、被災中小企業・小規模事業者支援措置を行うことを発表しました。

1.特別相談窓口の設置

茨城県、埼玉県、静岡県及び和歌山県の日本政策金融公庫(千住支店中小企業事業を含む)、商工組合中央金庫、信用保証協会、商工会議所、商工会連合会、中小企業団体中央会及びよろず支援拠点、並びに全国商店街振興組合連合会、中小企業基盤整備機構関東本部、中部本部及び近畿本部、並びに関東経済産業局及び近畿経済産業局に特別相談窓口を設置します。

2.災害復旧貸付の実施

今般の大雨及び台風により被害を受けた中小企業・小規模事業者を対象に、茨城県、埼玉県、静岡県及び和歌山県の日本政策金融公庫(千住支店中小企業事業を含む)及び商工組合中央金庫が運転資金又は設備資金を融資する災害復旧貸付を実施します。

3.セーフティネット保証4号の適用

災害救助法が適用された茨城県、埼玉県、静岡県及び和歌山県の5市1町において、今般の大雨及び台風の影響により売上高等が減少している中小企業・小規模事業者を対象に、信用保証協会が一般保証とは別枠の限度額で融資額100%を保証するセーフティネット保証4号を適用します。

近日中に官報にて地域の指定を告示する予定ですが、信用保証協会においてセーフティネット保証4号の事前相談を開始します。

4.既往債務の返済条件緩和等の対応

茨城県、埼玉県、静岡県及び和歌山県の日本政策金融公庫(千住支店中小企業事業を含む)、商工組合中央金庫及び信用保証協会に対して、返済猶予等の既往債務の条件変更、貸出手続きの迅速化及び担保徴求の弾力化などについて、今般の大雨及び台風により被害を受けた中小企業・小規模事業者の実情に応じて対応するよう要請します。

5.小規模企業共済災害時貸付の適用

災害救助法が適用された茨城県、埼玉県、静岡県及び和歌山県の各市町において被害を受けた小規模企業共済契約者に対し、中小企業基盤整備機構が原則として即日で低利で融資を行う災害時貸付を適用します。


2023年6月1日から2日かけて沖縄県や奄美地方に近づいた台風2号や梅雨前線の影響により、東日本や西日本の太平洋側で線状降水帯が発生するなどして激しい雨が降り続きました。これにより東海・関東・近畿などで記録的な大雨となりました。

この大雨により、河川の氾濫、洪水などの大きな被害が発生した地域があります。この災害に関し、茨城県取手市、埼玉県草加市・越谷市・北葛飾郡松伏町、静岡県磐田市、和歌山県海南市に災害救助法が適用されています。

今回、経済産業省は災害救助法が適用されたことを踏まえ、被災した中小企業・小規模事業者を支援するための措置を行うことを発表しました。

その措置は、「特別相談窓口の設置」「災害復旧貸付の実施」「セーフティネット保証4号の適用」「既往債務の返済条件緩和等の対応」「小規模企業共済災害時貸付の適用」の5つです。

災害以外にも、経営者の怪我や病気などで事業の継続が困難になってしまうケースがあります。とくに創業期は忙しく無理をしてしまう経営者がたくさん存在することから、その対策を行うことが肝心です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、万が一経営者が働けない状態になった場合のリスクと、その備えや対策について詳しく解説しています。

また、創業手帳は「冊子版創業手帳」の別冊として、資金調達に特化した「資金調達手帳」も無料でお送りしています。資金調達を円滑に進めたい方は、ぜひご活用ください。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ トレンド
関連タグ セーフティネット 中小企業 台風2号 小規模事業者 措置 災害 経済産業省
詳細はこちら

令和5年梅雨前線による大雨及び台風第2号による災害に関して被災中小企業・小規模事業者支援措置を行います

創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

トレンドの創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

「日本中小企業大賞2023」 応募期間7/20~9/22
「日本中小企業大賞2023」のエントリーが受付中です。 一般社団法人中小企業からニッポンを元気にプロジェクトは、日本経済を支える中小企業や社員にスポットライトを当てて表彰すべく、2021年より“中小企…
図面管理システム「ズメーン」を提供する「Fact Base」が9億円調達
2024年2月5日、株式会社Fact Baseは、総額9億円の資金調達を実施したことを発表しました。 Fact baseは、図面管理システム「ズメーン」を開発・運営しています。 見積書・工程指南書・検…
【東京都】令和5年度「製品開発着手支援助成事業」
東京都は、令和5年度「製品開発着手支援助成事業」の募集を開始したことを発表しました。 製品・技術開発を行う都内中小企業者等に対して、開発実施にあたって考えなくてはならない素材や機能、手法の選定等の技術…
中小M&A後の統合作業(PMI)に係る実証事業の参加企業を募集
2023年9月4日、中小企業庁は、中小M&A後の統合作業(PMI)に係る実証事業の参加企業を募集することを発表しました。 中小企業庁は、M&A成立後の経営や事業の統合作業(PMI)やその支援の在り方に…
【3/1開催】オンラインセミナー「300名以下の中小企業における人事制度のつくり方」
大阪中小企業投資育成株式会社が主催する「300名以下の中小企業における人事制度のつくり方」が開催されます。 「中小企業にあった人事制度づくりとその運用」について、事例を交えて紹介するオンラインセミナー…

大久保の視点

ニコニコ超会議・学生ピッチ甲子園ビジネス部門優勝&1000万円獲得はウェルヘルス土井久生馬さん
2024年4月27日(土)~2024年4月28日(日)に幕張メッセでニコニコ超会議実行委員会で『ニコニコ超会議2024』が開催された。 『ニコニコ超会議20…
(2024/4/28)
「千代田区CULTURExTECH ビジコン2024」が丸の内TOKYO創業ステーションで2024年3月19日に開催
2024年3月19日(火)にStartup Hub Tokyo 丸の内(TOKYO創業ステーション 丸の内 1F・千代田区)で千代田CULTURExTECH…
(2024/3/19)
明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得は宇宙ビジネスの蓮見大聖さん明治大学4年「AMATERAS SPACE」
2024年3月13日(木)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第2回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2024/3/13)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集
今すぐ
申し込む
【無料】