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飲食DXプラットフォーム「ロカルメ・オーダー」を運営する「スパイスコード」が物流サービス事業を展開する「関通」と資本業務提携

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2023年4月14日、スパイスコード株式会社は、株式会社関通と、資本業務提携を締結したことを発表しました。

スパイスコードは、飲食DXプラットフォーム「ロカルメ・オーダー」を運営しています。

「ロカルメ・オーダー」は、業態の垂直立ち上げに必要なシステムと商物流を一括で提供する、飲食FC本部・オーナー向け統合管理サービスです。

メニュー管理、ブランドごとの利益率の可視化、加盟店への情報共有といった「業態管理」、物流センター機能、需要予測、物流コストの最適化といった「商物流」、メニュー開発、PB商品・OEM開発、食品製造といった「食品開発・製造」を一括で提供しています。

関通は、関西・関東に21拠点を持つ物流会社として、顧客の受注から庫内物流までのアウトソーシング、倉庫管理システム「クラウドトーマス」の提供などを手がけています。

今回の提携により、次世代汎用OMS(Order Management System:受注管理システム)の共同開発、食品取扱事業者の顧客・物流・販売チャネルのシェアリング、「クラウドトーマス」の機能強化などに取り組みます。


外食業界は、1店舗を経営する小規模事業者から、1,000店舗を超える大企業まで経営規模に幅のある業界です。

生鮮食品を扱うことから、他の業界にはない配送の特徴があります。

中小規模の飲食事業者の場合、店舗への配送は業務用食材の卸売企業が店舗に直接納品する形をとることが一般的です。食材は消費期限が決められていることから、配送は毎日行われることが多いのですが、小規模店舗は1日あたりの出荷量が少ないことから、非効率的な物流になるという課題を抱えています。

物流の効率化のため、1日おきに配送する隔日配送を採用しているケースもありますが、その場合は店舗の冷蔵庫やバックヤードなどの設備が必要となることから、この方法を採用できる店舗が限られています。

大企業は、自社物流センターなどによる物流網の構築や、物流企業が提供する共同配送システムなどの利用により効率的な物流を実現しています。

近年は物流業界の人手不足が深刻となっており、さらに法改正によって長距離物流が困難になる2024年問題が控えていることから、共同配送の実現や最適化・効率化の重要性がより一層高まっています。

こうした背景から、スパイスコードは関通との提携を通じた完全自動運用を実現するOMS(受注管理システム)の開発などにより、食品・外食における物流の課題解決を目指しています。

さまざまな企業がデジタル化を推進する時代において企業を成長させるためには、自社に最適なテクノロジーやシステムを導入・活用することが重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、創業期の社内システムの整備ノウハウを詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
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