注目のスタートアップ

免疫チェックポイント阻害薬の効果を事前に判定する特許の実施権を保有する「イミュニティリサーチ」と「タウンズ」が資本業務提携

company

2023年1月20日、イミュニティリサーチ株式会社は、株式会社タウンズと資本業務提携契約を締結したことを発表しました。

イミュニティリサーチは、免疫チェックポイント阻害薬の効果を事前に判定する特許の実施権を保有しているほか、免疫プロファイリング自動化システム「rippleT」、免疫細胞モニタリング(血液、その他)、新規バイオマーカー探索などの受託解析・共同研究事業などを展開しています。

タウンズは、診断技術に強みを持つ研究開発型メーカーとして体外診断用医薬品を展開しています。主に、呼吸器感染症領域における抗原検査キットを提供しています。

また、近年は複数のバイオベンチャーとの資本業務提携を通じ、予防・未病、慢性疾患診断の領域の課題解決に取り組んでいます。

今回の提携により、イミュニティリサーチが保有する免疫細胞解析技術をタウンズに提供し、タウンズはより有用で付加価値の高いコンパニオン診断薬の開発など、体外診断用医薬品の開発を推進します。


イミュニティリサーチは、独自の免疫細胞解析技術により、がん治療における免疫チェックポイント阻害薬の効果予測を、効果的・容易に行うことができる特許の実施権を保有しています。

免疫の力を利用してがんを攻撃する治療法である免疫療法では、がん細胞を攻撃する免疫細胞であるT細胞が攻撃する力を保つ免疫チェックポイント阻害薬が利用されます。

T細胞はがん細胞を攻撃する力を持つのですが、がん細胞はT細胞の力を抑制する仕組み(免疫チェックポイントシステム)を持っているため、T細胞は充分にがん細胞を攻撃することはできません。

免疫チェックポイント阻害薬は、このT細胞の力が抑制されてしまうことを防ぐものであり、これによりT細胞ががん細胞を攻撃し、がんを治療することが可能になります。

現在、効果が証明された免疫チェックポイント阻害薬は一部に限られていますが、その作用機序からさまざまながん種での効果が期待されており、多くの研究開発が進められています。

企業・事業の成長には戦略的な資金調達やシナジーのある企業などとの提携が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ イミュニティリサーチ コンパニオン診断 タウンズ 体外診断用医薬品 免疫 免疫チェックポイント阻害薬 抗原検査キット 株式会社 資本業務提携
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
起業するには何から始める?ゼロからできる起業のやり方【5ステップ解説】

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

英会話学習特化のメタバース「fondi」が1.7億円調達
2022年7月27日、株式会社fondiは、総額1億7,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 fondiは、英会話学習特化のメタバース「fondi」を開発・提供しています。 世界中の英語…
農家向け脱炭素施策の収益化やカーボンクレジットの流通サポートを手がける「フェイガー」が3.4億円調達
2023年12月6日、株式会社フェイガーは、総額3億4,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 フェイガーは、農家向け脱炭素施策の収益化と、カーボンクレジットの流通サポートを手がけています…
次世代型フィットネスジム「LifeFit」を手がける「FiT」が6億円調達
2024年5月28日、株式会社FiTは、京都銀行より6億円(融資枠含む)の資金調達を実施したことを発表しました。 FiTは、次世代型フィットネスジム「LifeFit」を運営しています。 ジムの入会・退…
宿泊施設の業務効率化システム提供の「TradFit」とホテル向けサービスロボット販売の「エイム・テクノロジーズ」が提携
2022年2月15日、TradFit株式会社と、エイム・テクノロジーズ株式会社は、両者の保有する技術の相互活用において提携したことを発表しました。 TradFitは、スマートスピーカーとチャットボット…
フードロス削減ボックス「fuubo」を手がける「ZERO」と「JFE商事」が資本業務提携
2024年7月2日、ZERO株式会社は、JFE商事株式会社と資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 ZEROは、無人販売機フードロス削減ボックス「fuubo」の開発・製造を行っています。 フー…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集