注目のスタートアップ

課題解決型インターンシップを秋田県内の中小企業向けに提供する「ローカルクエスト」が創業・資金調達

company

2022年10月27日、ローカルクエスト株式会社は、2022年10月5日に創業したことと、資金調達を実施したことを発表しました。

ローカルクエストは、秋田県内の中小企業に向け、課題解決型インターンシップを提供しています。

対面でのヒアリングを通じて企業の課題を設定し、その課題解決に向けたプロジェクトを学生向けインターンシップとして企画・立案します。

そして、学生の募集と3か月~6か月のインターンシッププログラムの運営を行い、その後、内製化に向けたフォローアップを行います。

インターンシップとは、社会や会社を知ってもらうために、実際の職場を体験してもらう「就業体験」のことです。

企業側は、早期に学生と接点を持てることや、新卒採用時のミスマッチを削減できることがメリットです。

学生側は、企業・業界の知見を深められることや、実務経験を積めること、内定につながる可能性があることなどがメリットです。

インターンシップの参加者は2016年卒から増加しており、近年は80%以上の学生が一度はインターンシップに参加しています。

一方、地方企業ではインターンシップ受入率が非常に低いという課題があります。

これは、インターンシップの実施がどれだけの採用につながるかの効果が明確でないこと、新たにインターンシップを開始するにはノウハウやリソースが不足していることが理由であるといわれています。

しかし、学生にとって就職は、これまで生きてきた勉学の世界から労働の世界という未知の世界へ移行するものであるため、企業や社会を体験できるインターンシップは重要なものとなっています。

さらにインターンシップは主に首都圏の企業で実施されているため、地方の学生は、1日から数日のインターンシップに参加するために、高い交通費・生活費を支払う必要があります。

もし地方企業でも積極的にインターンシップ生が受け入れられていれば、地元企業のインターンシップに行きたいという学生も一定数存在すると考えられます。

また近年は、AIなどのテクノロジーの発展や、SDGsの推進などによる価値観の大幅な変化など、社会・消費構造の変化も激しくなっています。

学生の世代はこれらの変化を敏感に感じ取っており、また新たな価値観を受け入れている人材でもあります。

地方でも新しい時代にあわせた事業を展開したいと考えている企業は多く存在しており、こうした若い人材を受け入れることができれば、組織を変革できるかもしれません。

ローカルクエストは、これらの課題を解決するため、地方企業のインターンシップの実施を支援しています。

人材の採用は企業の成長にとって重要です。しかし創業期の人材採用は大きな投資のため失敗ができません。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、創業期における人材採用のノウハウを詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ インターンシップ プロジェクト ローカルクエスト 中小企業 人材 学生 株式会社 解決 課題 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
合同会社とは?メリット・デメリット、株式会社との違いをわかりやすく解説
法人成りとは?個人事業主が「法人化」をするメリット・デメリットや手続きなどを解説!
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
NPO法人設立サムネイル
【保存版】NPO法人の設立は難しい?メリットや設立費用、条件など徹底解説

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

IT・SaaS営業人材育成のキャリアスクール運営の「ゼンフォース」が7,000万円調達
2021年9月16日、ゼンフォース株式会社は、総額約7,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 IT・SaaS営業として活躍するために必要なスキル・マインドを身につけられるオンライン完結型…
不動産買取・査定の「すむたす買取」など展開の「すむたす」が12億円調達
2022年5月16日、株式会社すむたすは、総額12億円の資金調達を実施したことを発表しました。 すむたすは、AI査定を活用したマンションの買取・査定サービス「すむたす買取」、リノベーションマンションが…
BtoBセールス支援事業やセールステックを展開する「ギグセールス」が3億円調達
2022年8月1日、ギグセールス株式会社は、総額約3億円の資金調達を実施したことを発表しました。 ギグセールスは、セールス×テクノロジーを活用した、BtoBセールス支援事業を展開しています。 具体的に…
新卒特化のスカウトサービスを提供する「ABABA」が1.2億円調達
2023年3月1日、株式会社ABABAは、総額1億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 ABABAは、新卒特化のダイレクトリクルーティングサービス「ABABA」を提供しています。 最…
精神科医が監督するオンラインカウンセリングサービスを展開する「マイシェルパ」が1.2億円調達
2023年8月31日、株式会社マイシェルパは、総額約1億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 マイシェルパは、精神科医が監督するオンラインカウンセリングサービス「マイシェルパ」を運営…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集