注目のスタートアップ

監査法人向けAI証憑突合システム「ジーニアルAI」を提供する「ジーニアルテクノロジー」が6,000万円調達

company

2022年10月17日、株式会社ジーニアルテクノロジーは、総額約6,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

ジーニアルテクノロジーは、監査法人向けAI証憑突合システム「ジーニアルAI」を提供しています。

注文書、納品書、請求書などの書類をAI-OCRによって読み取り、売上などのデータと自動的に突合せて検証するシステムです。

今後、現在リリースしているWebアプリに加え、Excelアドインの開発を進めていく計画です。さらに、一般企業向けには、定形データの入力・照合において、業務効率化を実現できるRPA用途のツールを開発・展開します。

監査とは、企業が公表している会計や経営の情報が正しいかを調査・確認し、利害関係者に対して報告することです。

たとえば、債権者・金融機関・投資家などの利害関係者は会計書類を閲覧できますが、その書類の妥当性を検証できるわけではありません。

そのため、利害関係者は必要に応じて監査法人などに依頼して監査を実施します。

実際の監査にあたっては、企業に保管されている膨大な量の紙の書類をチェックする必要があります。

この作業は大きな負担がかかっていることから、監査業務においてはテクノロジーを活用した効率化の取り組みが進んでいます。

紙の書類は、OCR(光学文字認識)によってテキストデータへと変換でき、その他のツールを利用することで情報の照合(突合)を自動化できます。

一方、従来のOCRは手書きの文字を高精度に認識することはできなかったため、紙の書類をデジタルデータにするにあたっては、手入力で一からやったほうが早いということもありました。

しかし、AIの進展によってOCRの精度は大幅に向上し、AI-OCRとして、さまざまな紙の書類の高精度なテキスト化・デジタル化が実現され、多くの業務が効率化されています。

株式会社ジーニアルテクノロジーのコメント

このニュースを受けまして、株式会社ジーニアルテクノロジー 代表取締役 阿部川明優氏よりコメントが届きました。

・今回の資金調達の目的は何ですか?

主な目的はエンジニアの採用です。「ジーニアルAI」の開発を加速し、大手監査法人が所属するグローバル会計ネットワークへの導入を目指します。

・今後の展望を教えてください。

監査を包括的に支えるAIプロダクトを開発し提供します。上場会社の会計業務のAI化や自動化に伴い、監査もAI化していくことになります。この監査側のAIを提供することが目標です。

・読者へのメッセージをお願いします。

ジーニアルAIは中小企業でも導入いただきやすい競争力のある価格になっています。入力作業とチェック作業、両方の自動化への活用をぜひご検討ください。

また、このプロダクトを世界に浸透させる仲間を探しています。ご興味があれば、まずはカジュアル面談にてメンバーや会社方針などについてお話しさせてください。

デジタル化はあらゆる領域に及んでいます。しかしデジタル化・DX推進のためのシステム・ツールの導入・運用にはコストがかかるため、創業期は厳選して導入することが重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、創業期の社内システムの整備ノウハウについて詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ AI OCR RPA ジーニアルAI ジーニアルテクノロジー システム 株式会社 検証 業務効率化 照合 監査 監査業務 監査法人 証憑突合 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

体験型アルバイト情報サービス運営の「スポットメイト」が資金調達
2019年10月9日、スポットメイト株式会社は、株式会社USEN-NEXT HOLDINGSと、資本業務提携したことを発表しました。 スポットメイトは、業務店が体験型のアルバイト人材を募集できる…
アスリートのコンディション情報管理システム「ONE TAP SPORTS」などを展開する「ユーフォリア」がキリンホールディングスCVCから資金調達
2023年11月29日、株式会社ユーフォリアは、キリンホールディングス株式会社とグローバル・ブレイン株式会社が共同で設立したコーポレートベンチャーキャピタルファンド「KIRIN HEALTH INNO…
全方向移動ロボットによる複数台での自律協調搬送・作業システムを開発する「TriOrb」が4,000万円調達
2023年4月26日、株式会社TriOrbは、4,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 TriOrbは、九州工業大学の発明である球駆動式全方向移動機構をコア技術に産業技術総合究所で研究・…
不動産管理サービス「COSOJI」提供の「Rsmile」が不動産クラウド提供の「いい生活」と業務提携
2022年7月18日、Rsmile株式会社は、株式会社いい生活と、業務提携契約を締結したことを発表しました。 Rsmileは、不動産業界の管理業務と地域作業者・工務店をマッチングするワークシェアリング…
士業相談「SHARES」の提供の「ココペリ」が2.3億円調達!
平成30年8月9日、株式会社ココペリは、総額2億3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 中小企業向けはクラウド士業相談プラットフォーム「SHARES」や、AI融資審査エンジン「FAI」…

大久保の視点

ニコニコ超会議・学生ピッチ甲子園ビジネス部門優勝&1000万円獲得はウェルヘルス土井久生馬さん
2024年4月27日(土)~2024年4月28日(日)に幕張メッセでニコニコ超会議実行委員会で『ニコニコ超会議2024』が開催された。 『ニコニコ超会議20…
(2024/4/28)
「千代田区CULTURExTECH ビジコン2024」が丸の内TOKYO創業ステーションで2024年3月19日に開催
2024年3月19日(火)にStartup Hub Tokyo 丸の内(TOKYO創業ステーション 丸の内 1F・千代田区)で千代田CULTURExTECH…
(2024/3/19)
明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得は宇宙ビジネスの蓮見大聖さん明治大学4年「AMATERAS SPACE」
2024年3月13日(木)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第2回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2024/3/13)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集
今すぐ
申し込む
【無料】