注目のスタートアップ

症状検索エンジン「ユビー」やAI問診サービス「ユビーAI問診」などを提供する「Ubie」が27.6億円調達

company

2022年10月6日、Ubie株式会社は、総額27億6,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

また、直近では2022年7月27日に35億円の資金調達を発表しています。

Ubieは、症状検索エンジン「ユビー」、AI問診サービス「ユビーAI問診」、事前Web問診サービス「ユビーリンク」を提供しています。

「ユビー」は、近隣の医療機関などの医療情報を調べられる症状検索エンジンです。

いくつかの質問に応えることで、関連する病気や対処法、適切な診療科、近所の病院・クリニックを調べることが可能です。回答結果は医療機関に連携されるため、診察がスムーズに進みます。

「ユビーAI問診」は、紙の問診票の代わりにスマートフォンやタブレットを使った問診票です。これにより電子カルテ記載に伴う事務作業が大幅に削減されます。

「ユビーリンク」は、生活者・患者と医療機関をデータ連携する事前Web問診サービスです。

今回の資金は、製薬企業向け事業の人員増強、医療機関向け事業の人員増強、「ユビー」のシステム開発、マーケティングなどに充当します。

一般社団法人全国公私病院連盟が公表している「令和2年 病院運営実態分析調査の概要」によると、2020年は80.3%の病院が赤字となっています(前年70.9%)。

これは新型コロナウイルス感染症の影響により1病院あたりの患者数が減少したためですが、コロナ以前から赤字の病院の割合は7割前後で推移しており、多くの病院が赤字から脱出できていないことがわかります。

病院の経営課題のひとつに集患(集客)があります。

病院は医療サービスを提供しなくては収益があげられないため、安定した経営を続けていくには集患が必要となります。

また、2022年10月から、医療費の窓口負担が1割だったものが、後期高齢者(75歳以上)で一定以上の所得がある人の負担が2割に引き上げられました。

これにより来院する高齢者が減少することが考えられるため、さらに集患が重要となっています。

集患施策としては、チラシなどの配布、広告、ポータルサイトへの登録、予約システムの整備、オンライン診療の導入、ホームページの整備、SNSでの情報発信などが考えられます。

「ユビー」は、月間500万人の患者が利用する症状検索エンジンです。自分の症状にあった近くの医療機関を探すために利用されています。

病院クリニックは無料でこの「ユビー」に掲載できるため、近隣に住む患者への認知度を向上させられます。

また患者が回答した結果(事前問診)を確認することができるため、来院した患者への対応も効率化できます。

今後は製薬企業との連携も強化し、生活者・患者に疾患・医薬品についての正しい情報を届ける仕組みを構築することを目指しています。

これにより、生活者・患者は健康上の何かしらの不安があった場合、まず「ユビー」を開くという世界が実現されるかもしれません。

プロダクトの販売のためにはPRやマーケティングが重要です。「冊子版創業手帳」では、SNSやインターネットを活用したマーケティングのノウハウについて詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ AI Ubie エンジン ユビー ユビーAI問診 医療 医療機関 情報 株式会社 症例 症状検索 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

「第6回 Japan IT Week 【関西】」2022年1月19日からインテックス大阪にて開催!
2022年1月19日(水)~21日(金)の3日間、RX Japan株式会社(旧社名: リード エグジビション ジャパン)が主催する「第6回 Japan IT Week 【関西】」がインテックス大阪で開…
タレントの肖像をサブスクリプションモデルで提供する「ビジネスブースト」が提供開始
2022年10月24日、ナレッジスイート株式会社は、2022年10月24日よりナレッジスイート株式会社100%子会社であるブーストマーケティング株式会社を設立し、タレントテック事業を立ち上げることを発…
人型重機を研究・開発する「人機一体」が「大和工業」と資本提携
2022年10月3日、株式会社人機一体は、大和工業株式会社と資本提携契約を締結したことを発表しました。 人機一体は、Man-Machine Synergy Effector (MMSE)=人間機械相乗…
都市型レジャー予約アプリ「FunNow」運営の「ファン・ナウ・ジャパン」と飲食店向け予約管理システム「ebica」運営の「エビソル」が業務提携
2020年10月5日、株式会社ファン・ナウ・ジャパンは、株式会社エビソルと業務提携したことを発表しました。 ファン・ナウ・ジャパンは、台湾発東アジア最大級の都市型レジャーの即時予約アプ…
デザインとテクノロジーの力を駆使した新規事業共創を手がける「80&Company」が5,000万円調達
2023年7月13日、株式会社80&Companyは、5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 80&Companyは、エンジニア・デザイナー・マーケターなど各領域のプロフェッショナルが…

大久保の視点

「千代田区CULTURExTECH ビジコン2024」が丸の内TOKYO創業ステーションで2024年3月19日に開催
2024年3月19日(火)にStartup Hub Tokyo 丸の内(TOKYO創業ステーション 丸の内 1F・千代田区)で千代田CULTURExTECH…
(2024/3/19)
明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得は宇宙ビジネスの蓮見大聖さん明治大学4年「AMATERAS SPACE」
2024年3月13日(木)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第2回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2024/3/13)
Coral Capitalが虎ノ門ヒルズで「Startup Aquarium 2024」を開催。VCが大規模キャリアイベント
ベンチャーキャピタルのCoral Capitalが主催する「Startup Aquarium 2024」が2024年3月2日(土)に虎ノ門ヒルズで開催されま…
(2024/3/2)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集
今すぐ
申し込む
【無料】