注目のスタートアップ

家族信託の財産管理サービス「スマート家族信託」提供の「トリニティ・テクノロジー」が資金調達

company

2022年6月29日、トリニティ・テクノロジー株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。

引受先は、SBIインベストメント株式会社、株式会社FFGベンチャービジネスパートナーズ、株式会社常陽キャピタルパートナーズです。

また直近では、2021年11月10日に総額約6億1,000万円の資金調達の実施を発表しています。

トリニティ・テクノロジーは、家族信託の財産管理サービス「スマート家族信託」の提供や、家族信託・相続等の専門家コミュニティ「TRINITY LABO.」の運営、相続手続き「スマホde相続」の運営などを展開しています。

「スマート家族信託」は、家族信託契約の設計について専門家が事情に応じて最適な提案をし、信託したお金・資産を専用のアプリで管理できるサービスです。また、信託契約完了後も設計をサポートした専門家にいつでも相談できます。

今回の資金は、採用・組織体制の強化、プロダクト開発に充当します。

日本では少子高齢化が大きな課題となっており、65歳以上の人口は2021年に約29%だったものが、2045年には約37%になると予測されています。これに伴い認知症高齢者の数も増加すると考えられます。

認知症を患うと社会生活・対人関係に支障をきたすようになります。さらには正常な判断ができていないとみなされた場合、銀行口座が凍結されてしまう可能性があります。

口座が凍結されてしまった場合、家族が生活費を立て替えたり、口座の凍結を解除する手続きを行うことになります。

口座の凍結を解除するには、成年後見制度を利用しなければならないのですが、家庭裁判所への申立が必要となりますし、成年後見人はすべての資産の管理と定期的な家庭裁判所への報告が求められるため、大きな手間がかかるという課題を抱えています。

そのため、もうひとつの制度である「家族信託」を活用することが望ましいのです。

家族信託とは、資産保有者が事前に家族信託を組成しておくことで、認知症などを患った際に、子や孫などの家族に資産の管理・運用・処分を託せる仕組みです。

管理・運用・処分についてはルールを取り決めることで第三者を設定できるため、第三者に資産運用を任せ、その利益を家族が受け取ることも可能です。

一方で、家族信託は認知度が低いことや、専門家のサポートが信託組成時のみで継続的にサポートされないという課題があります。

トリニティ・テクノロジーはこの課題を解決するため、家族信託の利用を促進し、さらに継続的にサポートを行うことで、適切な家族信託の運用・管理を実現する「スマート家族信託」を展開しています。

企業経営でも先を見据えた資金の運用・管理は重要です。「冊子版創業手帳」では、創業期における資金繰り表の作成術など、資金に関するノウハウを詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ アプリ スマート家族信託 トリニティ・テクノロジー 信託 家族信託 株式会社 管理 認知症 財産 財産の凍結 資産 資産運用 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

オンライン・フィットネス・サービス運営の「LEAN BODY」が5.2億円調達
2021年1月12日、株式会社LEAN BODYは、総額5億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 日本最大級のオンライン・フィットネス動画配信サービス「LEAN BODY」を運営して…
インフルエンサー・プラットフォーム事業の「WoW JAPAN」とインフルエンサー・マーケティングの「リグラフィティ」が業務提携
2020年10月12日、株式会社WoW JAPANと、株式会社リグラフィティは、2020年10月2日に業務提携したことを発表しました。 WoW JAPANは、インフルエンサーとブランドをマッチングする…
搭乗型ロボットの開発・運用・プロデュース事業を展開する「MOVeLOT」が2,500万円
2023年3月9日、MOVeLOT株式会社は、総額2,500万円の資金調達を実施したことを発表しました。 MOVeLOTは、搭乗型ロボット領域における世界的なリーディングカンパニーを目指し、搭乗型ロボ…
コンサルティング事業の「ピアズ」が12.75億円調達 「ウィル」と「マックスプロデュース」を連結子会社化
2022年5月30日、株式会社ピアズは、借入により12億7,500万円の資金調達を実施することを発表しました。 また、2022年5月30日開催の臨時取締役会において、株式会社ウィルと株式会社マックスプ…
ダイレクトマッチング事業のトータルソリューションを提供する「C2C Platform」が3.4億円調達
2023年8月31日、C2C Platform株式会社は、総額約3億4,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 C2C Platformは、ダイレクトマッチングサービスを展開する事業者に対…

大久保の視点

ニコニコ超会議・学生ピッチ甲子園ビジネス部門優勝&1000万円獲得はウェルヘルス土井久生馬さん
2024年4月27日(土)~2024年4月28日(日)に幕張メッセでニコニコ超会議実行委員会で『ニコニコ超会議2024』が開催された。 『ニコニコ超会議20…
(2024/4/28)
「千代田区CULTURExTECH ビジコン2024」が丸の内TOKYO創業ステーションで2024年3月19日に開催
2024年3月19日(火)にStartup Hub Tokyo 丸の内(TOKYO創業ステーション 丸の内 1F・千代田区)で千代田CULTURExTECH…
(2024/3/19)
明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得は宇宙ビジネスの蓮見大聖さん明治大学4年「AMATERAS SPACE」
2024年3月13日(木)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第2回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2024/3/13)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集
今すぐ
申し込む
【無料】