創業手帳が選ぶ起業経営ニュース
2022年6月8日日本各地の生産物において特定期間の権利上のオーナーになることで特典を得られるサービス「Pocket Owners」がリリース
2022年6月7日、EXest株式会社は、「Pocket Owners(ポケット・オーナーズ)」をリリースしたことを発表しました。
「Pocket Owners」は、日本各地の生産物(農産物、水産品、畜産物、加工品、伝統工芸品など)の特定期間の権利上のオーナーになることで、さまざまな特典・体験を得られるサービスです。
オーナーとなることで生産物が定期的に届くほか、限定の商品も入手できます。また、生産者から生産の過程が写真・動画・テキストで届き、生産に関するストーリーを知ることができます。
また、限定イベントの開催によって生産者とのつながりを強化したり、オーナーが参加できる生産物を活用した新商品開発プロジェクトなども展開します。
ほかにもオーナー同士のコミュニティを構築することで、横のつながりを強化し、生産者を継続的に支援できる仕組みをつくります。
1次産業・2次産業への新たな関わり方を創出し、地方の活性化を進めていく計画です。
—
農産物のオーナー制度は、棚田のオーナー制度が1990年代前半に各地ではじまり、それから果樹園・農作物などさまざまな生産物へと広がっていきました。
オーナー制度は、オーナーとなった人に農業体験を提供する場合が多く、都市住民を中心に生産者とのつながりを強化するものとして認識されています。
また、生産物ができあがる前に売買契約が成立することが特徴であり、オーナー制度を導入した生産者は安定して収益を得ることができるというメリットがあります。
さらに、生産者・生産物のオーナーとなった人は生産者から生産に関する日常的な情報を受け取ることになり、より生産者・生産物に愛着を抱くことになります。
北海道ではこのオーナー制度を設けている生産者が多く、地産地消の促進や生産現場の啓蒙などで活用されています。
近年は体験そのものに価値を感じる人が増えています。オーナー制度は生産物に強く関わることができ、普段できない体験ができるため、体験消費としての今後の可能性が感じられます。
EXest株式会社のコメント
このニュースを受けまして、EXest株式会社 代表取締役CEO 中林幸宏氏よりコメントが届きました。
・今回の新サービスの売りは何ですか?
Pocket Ownersとは、「所有することで近くなる、新しい地方との関わり方」をテーマとし、一口シェアオーナー制度として権利上の所有を提供、日本全国の消費者にオーナー=ファンに変えていき、生産者とオーナー、オーナー同士でコミュニティを形成していく仕組みです。消費者からオーナーになり、オーナーとコミュニティを作っていくことで、農業生産者が抱える課題を解決することができると考えています。
農業協同組合を座組みに取り込んだ点です。農家と消費者を直接繋ぐことで、農業協同組合を通さず生産物を販売するという形だけではなく、農業協同組合と共にコンテンツを作っていくことも可能にしています。
・今後の展望を教えてください。
日本全国のテレビ局や農業協同組合とも連携し、生産者とオーナー、オーナー同士を繋ぐコミュニティプラットフォームを作ります。
そのために、メタバースの活用も具体的に検討しています。
詳細はまだお伝えできないのですが、12月のスタートに向けて走っています。
・読者へのメッセージをお願いします。
オーナーになると、普段見ている畑の景色が変わり、その生産物の味も変わります。
これこそが、心が豊かになったということなのかなと感じています。
これまではテレビなどで地名を聞いても素通りしていたことが、その地名に反応し、その地域のことを気に掛ける、そしてアクションまでつながる可能性がある、そんな地域がたくさんあることでこれからの人生が少し豊かになるのではないでしょうか?
ご自身のため、ご家族のため、子供のため、日本全国のオーナーになってみませんか?
ユニークなプロダクトの開発には、自社の強み・弱み、市場の分析が必要となります。「冊子版創業手帳」では、自社・市場の分析のためのフレームワークを掲載しています。
読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。カテゴリ | 便利なサービス |
---|---|
関連タグ | EXest Pocket Owners オーナー コミュニティ ストーリー プロジェクト ポケット・オーナーズ リリース 伝統工芸品 体験 加工 商品 商品開発 株式会社 水産 生産 生産者 畜産 農産物 |
便利なサービスの創業手帳ニュース
関連するタグのニュース
2019年10月8日、株式会社北風と太陽は、「LISTUP」を2019年9月20日(金)にリリースしたことを発表しました。 「LISTUP」は、タレント・プロダクションや、モデル事務所にクライアントが…
2021年10月12日、muuve株式会社は、4,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、株式会社サムライインキュベートが運営する「Samurai Incubate Fund 6…
2024年6月14日、アーチーズ株式会社は、総額4億1,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 アーチーズは、エキスパートに時間単位でインタビューを行える「エキスパートマッチング」や、エキ…
2021年5月21日、RYDE株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 地域交通や二次交通のデジタル化とその活用を推進しています。 2021年2月に、鉄道・バス・路面電車・旅客船などの乗車券…
2019年10月29日、株式会社マジメは、「俺の動画」をリリースしたことを発表しました。 「俺の動画」は、企業用のオリジナル動画を希望通り発注できるカスタマイズ型動画作成サービスです。 マジメが運営す…
大久保の視点
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
2024年10月4日、世界最大級のビジネスピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ(SWC)2024」の世界決勝戦が、米国・シリコンバレーで開催されま…